2020年11月5日木曜日

ガタカ

2020年秋、『ガタカ』をDVDにて観賞。1997年公開のSF映画。イーサン・ホーク主演。

遺伝子操作によって生まれた「適正者」が社会のエリートとなる世の中で、自然妊娠で生まれた「不適正者」のヴィンセントが、宇宙飛行士になるという自分の夢実現のために奮闘する物語。

「適正者」である弟に複雑な気持ちを抱いている、「不適正者」の兄ヴィンセントをイーサン・ホークが熱演。そして、そんな彼の夢実現に手を貸す、身体障碍者で「適正者」のジェロームを演じるのがジュード・ロウ。最初は投げやりだったが徐々にヴィンセントへの協力を惜しまなくなるジェロームの心の動きを、クールに演じ切っている。ジェロームに比べると、ヴィンセントは少し落ち着きが無い。それは、彼が「不適正者」故だったのかもしれない。そんな2人の男のドラマに、ユマ・サーマン演じる、ミステリアスな「適正者」の美女アイリーンが花を添えている。

SF映画ではあるが、主眼が置かれているのは、主要人物たちが織り成す人間模様であるため、ドラマ映画とも言える。特に前述の3人の掛け合いは見応えがある。

人の人生は、ある程度は遺伝子で決まってしまう。だが、天才という人種はとかく天狗になりがちだ。そして、可能性を信じて努力を重ねる凡才の姿こそが人を感動させるし、そんな情熱を持った凡才たちが怠惰な天才たちを時に凌駕する。何人たりとも驕るべきではない。

2020年10月13日火曜日

ブックスマート

2020年9月、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』をMovix亀有にて観覧。2019年公開作。女優でもあるオリヴィア・ワイルドの初監督作品。

真面目に高校生活を送っていた二人の女の子、ビーニー・フェルドスタインとケイリトン・デヴァーがそれぞれ演じるモリーとエイミーが、卒業式前にハメを外すお話。

これまでに観た青春コメディの中で一番好きな作品。この手の映画は、通常、エル・ファニングのような典型的な美女を主演に据えるもの。しかし、本作にはキャリー・フィッシャーの娘でもある、ビリー・ロードという美人女優が出てはいるものの、彼女は脇役だし、主役の二人はと言えば、それぞれ魅力的だが、目を奪われるような美貌の持ち主ではない。そして、突出した存在の登場人物がいない分、物語そのものに集中でき、おまけに、脇役である他のクラスメートたちの事もそれぞれ丁寧に描かれているので、隅から隅まで楽しめる素晴らしい作品だ。

最も新鮮だったのは、レズについての描写。今回、初めてレズビアンの恋愛を観た。同性愛はゲイだけではない事を改めて認識でき、また、観覧後は街中で手を繋いで歩く女性たちが微笑ましく思えるようにもなった。

だが、この作品の最大の魅力は、何と言っても主役の2人のユニークさと面白さだろう。冒頭から変なダンスで登場した彼女たち。そんなノリが最後の最後まで続き、可愛らしくも、愉快で痛快なコンビだ。

2020年9月25日金曜日

死霊館

2020年8月の暑い夜、『死霊館』をTVにて初観賞。2013年公開作品。

ホラー映画は興味が無いのであまり観ない。2019年に、話題になっていたので、『イット THE END』と『ドクター・スリープ』を劇場観覧したが、2作とも同年に観たスリラー映画『グレタ』よりも怖くはなかった。過去に観たホラー映画で一番怖かったのは実話を基にしていた『エミリー・ローズ』。本作も実話とのことで視聴する気になった。

田舎の一軒家に引っ越してきた夫婦とその5人の娘からなるある一家が、恐ろしい体験をするお話。

途中まで怖かったが、徐々に、これは本当に実話なのか、という疑念が大きくなり、恐怖心が無くなった。

特筆すべきは、一家の母役の女優の演技。素晴らしかった。調べてみると、ジョン・キューザック主演の『セイ・エニシング』と『ハイフィデリティ』に出ていた個性的な顔立ちの若い女優が、年齢を重ねて割と綺麗な婦人へと変貌を遂げた姿だった。リリー・テイラー。キャシー・ベイツやキャリー・フィッシャーもそうだが、月日とともに魅力が増す女性は素敵だ。

2020年8月21日金曜日

ジョーズ

スティーヴン・スピルバーグ監督作の『ジョーズ』。1975年公開。初観賞は子どもの頃にTVにて。鮫狩りのクイントが黒板に爪を立てて不快な音を立てた時に周りの人間が不快な顔をするのを観て日本人同様アメリカ人にとってもそれが不快な音であるのを知った事と、人食いザメが恐ろしかった事しか記憶に無いまま、2019年8月、キネカ大森にて再観賞。中盤まで若干退屈だったが、終盤はかなり楽しめた。そして、2020年8月、TVにて3度目の観賞。

人喰いザメが出没する観光地の島で、人間たちがそのサメと対決するお話。

特に、終盤の、船に乗った3人の男たちと巨大鮫との壮絶な戦いのシーンが素晴らしい。まさに名作という名にふさわしい作品だ。

その3人の中で、警察署長のブロディが、船酔いで意外とヘタレだったり、つまらない事で八つ当たりするのが可笑しかった。普段から体裁ばかり気にするオッサンは、皆、イザという時は大体あんな感じだと思う。そして、他の二人のうちの一人、鮫に詳しい若い学者フーパーが、漁の経験が豊富なもう一人の乗組員の漁師クイントに憧れつつ反発する姿も若者らしくて微笑ましい。また、その漁師の豪快さも男の中の男という表現がぴったりくる。愉快な3人組だ。

正直、前半は退屈だ。だが、そこでは人間社会で必死に生きている当時の人たちの愚かさや醜さがしっかりと描かれている。そして、その様は、現在の人たちとあまり変わらない。観賞後、人間は精神的には簡単に進化しないんだろうな、と改めて暗澹たる気持ちになった。

2020年8月17日月曜日

キック・アス

2020年8月、『キック・アス』をDVDにて初観賞。2010年公開のヒーロー映画。

ヒーローに憧れてその活動を始めたオタクの高校生と本物のヒーロー父娘、ビック・ダディとヒット・ガールが悪を退治する物語。

クロエ・グレース・モレッツの出世作として有名なので、彼女のファンである事を公言するなら観るべきだと思い、視聴。彼女は公開時13歳。想像以上に魅力的な女の子だった。彼女を初めて観たのは『ヒューゴの不思議な発明』。以前通っていた翻訳学校の課題作品だったので義務的に観たせいか、可愛い女の子がいるなという程度の印象だった。彼女のファンになったきっかけは、スリラー映画『グレタ』。2度劇場観覧した。大人になった彼女はとても魅惑的だった。だが、本作で女の子ヒーローのヒット・ガールを演じていた彼女もまた魅力的で、今年3月に観たハーレイ・クインよりも可愛くてカッコ良かった。彼女の凛とした立ち居振る舞い、ためらいの無い鋭い動きと攻撃、そして、その感情が溢れ出す可愛らしい表情に魅せられた。悪党に殴られて血みどろになるシーンは観ていて辛かったが、最後まで諦めない強い意志を感じる眼差しは凛々しくもあった。勿論、ヒット・ガールに変身する前の女の子ミンディも可愛かった。

ファンの方には申し訳ないが、主演の若い俳優の印象は薄い。ヒット・ガールの父親役の大物俳優、ニコラス・ケイジもクロエ・グレース・モレッツの熱演の前では、存在感があまり無かった。無論、これは、クロエ・グレース・モレッツが好き過ぎる私の独断と偏見である。

2020年8月10日月曜日

アイ・フィール・プリティ!

2018年12月、『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』をMovix亀有で初観賞。2018年公開のコメディ映画。

外見にコンプレックスを持った女、レネーの奮闘記。

初観賞時は感動した。そして、この作品きっかけで、『エイス・グレード』、『マレフィセント2』、『アナ雪2』、『グレタ』、『ティーンスピリット』、『ハスラーズ』、『スキャンダル』、『ジュディ』、『ハーレイ・クイン』、『ストーリー・オブ・マイライフ』といった女性が主役の映画を好んで観覧し続けた。

そして、2020年8月、DVDにて1年9カ月ぶりに本作を再観賞したが、初回ほどの感動はなかった。それは、それまでに新たに観てきた魅力的なヒロインたちと本作のレネーを比較してしまっていた所為だと思う。

改めて観たレネーは、その女性らしいぽっちゃり体型が愛らしく見え、デブには感じなかった。劇中では、やたらと痩せた女性と並べさせられて、太めであることを印象付けられていたが、実際には、綺麗な顔立ちと共に、巷の男性の間では美人で通る容姿だと思う。だから、彼女が容姿にコンプレックスを持っている設定に若干現実味が無い。余計なお世話かもしれないが、本当にコンプレックスを持っていそうな、かつ、演技の上手い女優で本作をドラマ映画に仕上げていたら、気の持ちようで人生はどうにでもなる、というメッセージをより鮮明に表現出来たのではないかと思う。

テーマが良いだけに、コメディエンヌのエイミー・シューマーの為の映画になっている感が少し残念だ。

2020年8月7日金曜日

カセットテープ・ダイアリーズ

2020年8月、『カセットテープ・ダイアリーズ』をTOHOシネマズ日本橋にて初観賞。2019年公開のイギリスのドラマ映画。事実に基づく物語。

イギリスのある地方都市で高校生活を送るパキスタン人ジャベドは、近隣住民からの人種差別行為や父親との関係について悩んでいたが、ある日、ブルース・スプリングスティーンのロック・ナンバーを聴いて、その歌詞に触発され前向きに生き始める。そんなジャベドの青春が描かれている。

ブルース・スプリングスティーンの「ダンシング・イン・ザ・ダーク」、「バッドランド」、「ザ・リバー」、「ハングリー・ハート」そして「明日なき暴走」といった名曲たちが流れ始めた途端、懐かしさもあって涙腺が崩壊した。久々の感涙。彼の大ファンだったわけではないが、名曲は名曲。音楽の力ってホントにスゴい。改めて思った。

作品自体も良作。だが、出演者は、劇中のテレビ画面に映っているブルース・スプリングスティーン以外は初めて見る役者さんばかりで、演技も、上手いとは思ったが、それ程凄いとは感じなかった。ただ、登場人物たちが、本当にその田舎町に実在していた人物なのかと思えるほど、それぞれ個性的で魅力的だった。ジャベドに詩や物語を書くことを熱心に勧める学校の女教師と、同じく彼に詩を書くことを勧める彼の家の隣に暮らす白人のお爺様が、共に印象的だった。そして、特に、ジャベドの幼友達マットの父親の、ブルース・スプリングスティーンへの傾倒ぶりが愉快だった。また、マットが、ジャベドが持っていたポスターに写っているブルース・スプリングスティーンを見て、「ビリー・ジョエル?」と聞いたシーンには、私にも、ブルース・スプリングスティーンのポスターを見ながら「彼はビリー・ジョエルだ」と、友達に自信満々で言って笑われた思い出があるだけに、デジャブだと感じつつ笑ってしまった。

ジャベドがブルース・スプリングスティーンの名曲たちを聴きながら、明るく前向きに生き始める姿は観ていて微笑ましかったが、ジャベドと確執のあった父親の終盤における変貌ぶりもまた微笑ましかった。

イギリス映画なのに、ボスとアメリカを過度に称賛している点が少し引っかかったが、青春映画としては素晴らしいと思う。


2020年8月4日火曜日

カフェ・ソサエティ #2

2020年7月、『カフェ・ソサエティ』を再観賞。6月に映画館で初観賞したが、それはウディ・アレン監督作の初劇場観覧でもあり、やたらと彼の他の作品の事や昔の事を思い出してしまって、その時は若干うわの空だった。その為、もう一度じっくり観たくなり、DVDをレンタルした。

ある女性に恋をし、束の間その恋は実るものの、結局振られてしまい、それでも、その女性を想い続ける男、ボビーの物語。

主人公を好演していたジェシー・アイゼンバーグを初めて観たのは『イカとクジラ』。彼の独特の話し方とその存在感が強烈に印象に残った。そして、『ソーシャル・ネットワーク』での独特の雰囲気にも魅せられた。ボビーの恋人を演じたクリステン・スチュワートは、アイゼンバーグと過去に2回共演しているらしい。正直、綺麗な女優さんというだけで、それ程印象に残らなかった。

ボビーの恋に関しては、よくある話。ある程度の人生経験があれば多少似たような思い出があるものなので、誰しもが彼に感情移入しやすいだろう。忘れられない女性との思い出は美しい。

まあまあの恋愛物語だが、見応えがある作品に仕上がっているのは、ウディ・アレンの脚本・演出のおかげだと思う。恋愛モノはあまり好きではないが、中には『恋人たちの予感』や『セレンディピティ』のような好きな作品もある。ドラマ映画や恋愛映画の良し悪しは、脚本・演出次第で決まると思う。

「ミーツー運動」の余波に巻き込まれ、このまま引退に追い込まれるかもしれないアレン。もう83歳なので、十分だろうと思いつつも、彼が81歳の時に撮影した『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』が良い出来だったので、また新作を観たいという思いもあり、少し複雑だ。もし彼が引退する事になったら、どこかの劇場が、記念に『アニー・ホール』か『アンナとその姉妹』をリバイバル上映する事を願っている。

2020年7月27日月曜日

レイニーデイ・イン・ニューヨーク #2

2020年7月、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』をMovix亀有にて再観覧。前回、とても感銘を受けたので、もう一回だけ映画館で観ておきたかったが故の再観賞。ウディ・アレン脚本・監督作。日本公開は2020年。アメリカ公開は諸々の事情で未定。 
若い美男美女のカップル、ギャツビーとアシュレーに起きた、雨模様のニューヨークでの出来事が描かれている。 
アシュレーを演じたエル・ファニングが、再観賞でも、やはりスゴく可愛らしかった。『マレフィセント』での凛とした佇まいのお姫様役も悪くはなかったが、本作の女子大生役で、笑ったりはしゃいだりする様は眩しくもあった。少し軽薄な部分が垣間見える女の子だったが、21歳ならこんなもんだよなとも思えた。裕福な家庭で育ったという点以外は、普通の女子大生の役を見事に演じていた。 
ギャツビーを演じたティモシー・シャラメもまた、再観賞でも、そんなエル・ファニングに引けを取らない美男子ぶりだった。オジサンなので、イケメンにはあまり興味はないのだが、古くは木村拓哉、現在だと吉沢亮と同様に、男から見ても認めざるを得ないハンサム。中途半端な美男子ならケチをつけられるのだが、シャラメは、容姿が端麗なだけでなく演技も非常に上手い。妬んでもしょうがない、圧倒的に素晴らしい青年だ。 
ギャツビーの元カノの妹を演じたセレーナ・ゴメスも魅力的だったが、やはり、この作品はシャラメとファニングの魅力に尽きると思う。勿論、それは、ある程度はアレンの素晴らしい演出と脚本のおかげだとも思う。 
因みに、出演していたジュード・ロウを、ずっとホアキン・フェニックスだと思っていた。そして、ジュード・ロウだと気付いた時も、そんな事どうでもいいや、と思った。それほど主演の若い二人の俳優に存在感があった。 
そんな二人が最後に馬車に乗るシーンは、同じくアレン作品の『マンハッタン』で、アレンと25歳年下の彼女が馬車に乗るシーンを思い出した。アレンが監督・主演していた作品では、アレンの役は、彼の風貌にも関わらず、女性にモテモテであることが多く、若干不自然にも見えていたが、本作のシャラメは適役だと思った。

2020年7月22日水曜日

世界最速のインディアン

2020年6月、『世界最速のインディアン』をTVにて初観賞。2005年公開のドラマ映画。アンソニー・ホプキンス主演。 
1,000 cc以下のオートバイの最速記録を68歳で樹立した、ニュージーランド人バート・ジェームス・マンローの物語。 
痛快な爺様。年老いてもなお情熱を持ち続けている様がカッコよかった。そして、「夢を追いかけない人間は野菜と同じだ」という彼ならではのセリフが小気味良い。夢も持たずに、夢を追う人間を笑う間抜けな奴とは大違いだ。また、自身の限界に挑み続ける様は、『ライト・スタッフ』の野心溢れるパイロット達や宇宙飛行士達を思い出させてくれたし、彼の精神の若々しさは、『フォードvsフェラーリ』における、フォードチームの天才ドライバーを連想させた。何かを極めようとしている男達は、理屈抜きにカッコいい。 
そんなマンローを演じたアンソニー・ホプキンスは、小柄で小太り。見た目はカッコよくないが、それでも、その卓越した演技力で魅力的な男を演じ続けている偉大な俳優さん。 
クライマックス以外にも感動的な場面はあった。特に印象的だったのは、マンローがアメリカに旅立つ日に見送りに駆けつけたオートバイ好きの不良然とした若者達。マンローの噂を聞いて、彼に勝負を挑んだ事もあった彼等だが、普段付き合っている友人達の見送りが少なかったマンローには嬉しい驚きとなった。夢を追いかけ続ける人間は、様々な人間から認められ、敬われる。そうあるべきだとも思う。

2020年7月16日木曜日

ダークナイト

2020年7月、『ダークナイト』をTOHOシネマズ流山おおたかの森にてIMAXで観覧。2008年公開の超娯楽大作。 
『ジョーカー』公開記念でTV放映された時に一度観た。原作がアメコミの『バットマン』だから、大した作品ではないだろうとタカをくくっていたが、結構面白く、それきっかけで『ジョーカー』を観る気になったり、バットマン役のクリスチャン・ベールにも興味を持った。出演者も、マイケル・ケインやモーガン・フリーマンが脇を固めるという豪華さ。そして、いつかDVDで再観賞するつもりだったが、コロナ禍を経て再開した映画館で、しかもIMAXで放映され始め、また、ネット上で絶賛している書き込みが多数あったので、根がミーハーな事も有り、観る気になった。 
観賞時は、映像・音声が素晴らしくて、本当に楽しい時を過ごせた。 
架空都市ゴッサムにおける、司法機関とバットマン対ジョーカーと悪党達の死闘が描かれている。 
ジョーカーを演じたヒース・レジャーは、本作でアカデミー助演男優賞を受賞。映画『ジョーカー』では精神を病んだ男が狂気に目覚めてジョーカーに変貌する様が描かれていたが、レジャーのジョーカーは、魂そのものが狂気に憑りつかれていて、公開前の彼の早逝は役に憑依し過ぎたせいではないか、と思える程強烈で素晴らしかった。 
ただ、良質な娯楽作品だが、『ミッション・インポッシブル』のベンジーや『スター・ウォーズ』のC-3POのような癒し系キャラがいなくて、少ししんどかった。映画は、やはり笑顔で観たい。また、バットマンが乗っている大型二輪車を観ながら、先日、同じくIMAXで観た『AKIRA』の金田が乗っていたバイクの方がカッコいいなとか、クリスチャン・ベールの顔がアップになる度に、彼が主演していた『フォードvsフェラーリ』をIMAXで観たかったなとか思ったりした。そして、観覧後、コロナ禍で疲れた人々を癒そうとするかのごとく各劇場でリバイバル上映されているジブリ作品を観覧した方が、日本人なんだし、良かったかもしれない、とも思った。もちろん、本作が『ミッション・インポッシブル』や『スター・ウォーズ』に匹敵する娯楽作品である事は間違いない。

2020年7月13日月曜日

レイニーデイ・イン・ニューヨーク #1

2020年7月、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』をMovix亀有にて初観賞。ウディ・アレン脚本・監督作。日本公開は2020年。アメリカ公開は諸々の事情で未定。 
裕福な家庭でそれぞれ生まれ育った美男美女、ギャツビーとアシュレーが、地方の大学で出会い、恋人同士になり、そんなある日、アシュレーが、大学の新聞のインタビュアーとしてニューヨークに行くことになり、元ニューヨーカーのギャツビーもまた彼女に同行することになる。ギャツビーは、自分が生まれ育った街を彼女に案内する気でいたが、そのニューヨークでは予想外の事態が二人を待ち構えていた。そんなお話。 
若い美男美女の普通の恋愛物語なのだが、アレンの脚本なので、退屈することもなくその登場人物達の軽妙な会話等を楽しめた。そして、ギャツビーの母親の秘密が明らかになった当たりから話が俄然面白くなった。何度でも観る事が出来そうな、かなりお気に入りの作品。 
アシュレーを演じたエル・ファニングは、とても可愛らしかった。『ティーンスピリット』では、気難しい女の子を好演していたが、本作でも、綺麗で性格の良い女子大生を好演。特に、お酒に酔った時がメチャクチャ可愛かった。そして、オジサンたちが次々と若い彼女にメロメロになる様には、呆れつつも、彼女があまりにも魅力的過ぎるのでしょうがないよなと、も思ってしまった。 
ギャツビーを演じたティモシー・シャラメは、『ストーリー・オブ・マイライフ』でローリー役を好演していたが、今回も、エル・ファニングの相手にふさわしい美男子ぶりだった。そして、どんな服も似合いそうなそのやせ型の体型に羨望の眼差しを向けつつ、我が醜い体型を嘆きつつ、せめて標準体重までは痩せようと、何度目かの決心をさせてくれた。 

2020年7月11日土曜日

M:I/フォールアウト

2018年9月、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』をMovix亀有にて初観賞。そして、2020年7月にDVDにて再観賞。
CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントと彼の仲間の活躍を描いたスパイ・アクション映画シリーズの第6作。
かなり面白かったが、第5作ほどではなかった。
イーサン・ハント役のトム・クルーズは公開時56歳。年齢に逆らうかの様に走りまくっていた。今回もアクションは素晴らしかったが、前作と比べると、若干オジサンになってしまった感有り。それでも、かなりカッコいいオジサンだ。
オジサンと言えば、前作に引き続き出演していたアレック・ボールドウィン。公開時59歳にもかかわらず、格闘シーンが、まさかのカッコ良さだった。あれ以上太ったらファンが減るだろうと思える、ギリギリの体型を保っている。節制とかしっかりしているんだろうな。
前作同様バイクを運転する姿がカッコ良かったレベッカ・ファーガソン。今回も妖艶な魅力を振りまいていた。そして、口髭を剃っていたルーサー役のヴィング・レイムスの出番が結構長くて、彼のその癒し系の雰囲気が、物語をかなりカジュアルな雰囲気にしていた。また、ベンジーとハントの掛け合いも、前回同様、微笑ましかった。
印象に残っているセリフは、行き詰まった時に、イーサンが放った、「考える」、とベンジーが放った、「何とかする」。ハン・ソロの哲学に似ていて、思わずニヤリとした。

2020年7月9日木曜日

トゥルー・クライム

2020年7月、映画『トゥルー・クライム』をTVにて観賞。1999年公開のドラマ映画。クリント・イーストウッド脚本・監督作品。原作は、サスペンス小説『真夜中の死線』。かなり前に一度観ている。
ある死刑囚の死刑執行を巡る、人種差別問題も絡んだお話。まあまあ面白かった。
主人公のジャーナリスト、スティーブをクリント・イーストウッドが好演。イーストウッドは公開時69歳。見た目が明らかに老人のスティーブが、序盤で同僚の若い女性を口説いている姿が可笑しかった。私も、いつまでも恋をしていたいものだ。そんなスティーブが、その死刑囚の冤罪を確信し、奔走する。
冤罪と言えば、2019年公開の『リチャード・ジュエル』を連想する。また、スティーブの口の悪さは、2008年公開の『グラン・トリノ』でイーストウッドが演じた主人公の、同じく口の悪い頑固な老人を連想させる。本作が製作されていなかったら、もしかしたら、後に製作されたあの2作品もまた、名作と言える出来栄えにはなっていなかったかもしれない。そういう意味では、重要な作品だと思う。
1992年公開の『許されざる者』に出演していたフランシス・フィッシャーが、本作にも出演。イーストウッドとの間に生まれた娘も、スティーブの娘役で出演している。ソンドラ・ロックといい、彼女といい、イーストウッドは気の強そうな女性が好みのようだ。そんなイーストウッドは結婚と離婚を2回していて、他にも愛人が沢山いたらしい。英雄色を好む、だな。
最後に、ドラマ『アリー my Love』や映画『チャーリーズ・エンジェル』でお馴染みのルーシー・リューが、少しだけ出演。ここでもスティーブが、彼女が演じていた若いおもちゃ屋の店員を口説いていた。またかよ、と思いつつ笑ってしまった。

2020年7月7日火曜日

M:I/ローグ・ネイション

2020年6月、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』をTVにて初観賞。CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントと彼の仲間達の活躍を描いたスパイ・アクション映画シリーズの第5作。2015年公開。 
前作よりも好きな作品。理由はレベッカ・ファーガソン。綺麗で優雅で妖艶。ずっと見惚れていた。『グレイテスト・ショーマン』、『ドクター・スリープ』、そして、公開時観覧した第6作の『ミッション:インポッシブル』でも魅せられたが、本作の彼女が一番輝いていると思う。最近、観たジェニファー・ロペスやルーニー・マーラをも凌駕する美しさだった。 
主演のトム・クルーズも、前作に引き続き良い感じの男ぶりだった。彼も、本作が一番カッコいいかもしれない。アクションも相変わらず凄い。そして、サイモン・ペッグが演じていたベンジーも、ハントとのコンビが良い感じだった。ブラントを演じたジェレミー・レナーも前作と同様に好演していたと思う。ルーサーはまた口髭を生やしていたのが、少し残念だった。 
アレック・ボールドウィンも出演。公開時57歳。スーパースターにはなれなかったが、脇役でしぶとく生き残っている未だハンサムな俳優さん。少し太ったが、歳を考えると驚異的な格好良さだ。 

2020年7月4日土曜日

カフェ・ソサエティ #1

2020年6月、丸の内ピカデリーにて『カフェ・ソサエティ』を初観賞した。2016年公開のロマンティック・コメディのリバイバル上映。主演はジェシー・アイゼンバーグ。
舞台は1930年代のアメリカ。ニュー・ヨークで生まれ育った青年ボビーが、ハリウッドの有力者である叔父を頼ってロスアンジェルスに移り住み、その後、叔父の秘書に恋をするが、程無く失恋し、人生をやり直す為にニュー・ヨークに舞い戻る。そんなボビーの恋愛物語。
テーマは忘れられない人。まあまあの恋愛映画。 
惚れっぽいので好きになった女性は大勢いるが、大概はただの想い出。記憶に鮮明に残っている女性は少ない。その女性達の事を、恋に悩むボビーを観ながら、思い出していた。そして、映画『セレンディピティ』で、数年前に出会った女性を忘れられない主人公、ジョン・キューザック演じるジョナサンが、自身の結婚式の前に、その女性を躍起になって探し回っている時に、そんな彼に付き合って一緒にその女性を探してあげていた彼の親友が、彼の一所懸命な姿を観ながら、自分に足りなかったのはこういう情熱だ、という事に気付いて別れたばかりの恋人とやり直す事を決意したシーンも思い出していた。想いは、はっきりと伝えないと伝わらない。心底惚れた相手と一緒になれた方々は本当に幸せだと思う。 
監督・脚本はウディ・アレン。彼の作品を映画館で観たのは初めて。そして、彼の作品の観賞自体も久しぶりだった。大好きだった彼の作品群をしばらくの間観ていなかったのは、数年前の失恋を思い出すのが辛かった為。その女性とはよくアレンの作品の話をしていた。実は、観覧前までそんな事もすっかり忘れていた。アレンの作品特有のオープニングを観ながら彼女の事を思い出した。辛くはならなかった。心の傷は完全に癒えたという事だろう。時間が解決してくれた。 
観賞後、『ラ・ラ・ランド』を無性に観たくなった。そして、ウディ・アレンの作品もまた観始めようとも思った。 

2020年7月2日木曜日

イフ・アイ・ステイ

2020年6月、映画『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』をDVDにて初観賞。2014年公開の恋愛映画。クロエ・グレース・モレッツ主演。原作は、ゲイル・フォアマンの小説『ミアの選択』。 
交通事故に遭った仲の良い4人家族の長女、ミアの青春が描かれている。 
以前観たクロエ主演の『彼女が目覚めるその日まで』が、実話を基にした結構深い作品だったので、今回もクロエの演技以外にも観るべきものがあって欲しいと願いながら観賞したが、結局はただの恋愛映画で、観応えがあったのは、ミアを演じたクロエ・グレース・モレッツの可愛らしい演技だけだった。交通事故で親しい方を亡くした方々や遠距離恋愛を強いられた方々には心に響く物語かもしれない。また、恋愛映画が好きな方には楽しめる作品だと思う。だが、これは実話でもなんでもないので、若い美男美女の恋愛を斜めに見てしまう私には感情移入することが出来なかった。ただ、家族愛には少し感動した。そして、ミアの女友達を演じた丸顔のリアナ・リベラトが愛嬌があって可愛らしかった。また、ミアの彼氏のバンド演奏には何も感じなかったが、ミアがチェロを演奏する姿は、様になっていて綺麗だった。

2020年6月30日火曜日

ブレイン・ゲーム

2020年6月、映画『ブレイン・ゲーム』をDVDにて初観賞。2015年公開のスリラー映画。主演はアンソニー・ホプキンス。 
連続殺人犯を追っていたFBI捜査官が、捜査に行き詰まり、予知能力を持つ、アンソニー・ホプキンス扮する元同僚ジョン・クランシーに助けを求め、協力して犯人を追跡するものの、その凶悪犯は、実は、クランシーよりもより高い能力を備えていた。そんなお話。 
全体を通してアンソニー・ホプキンスの演技には魅せられたが、スリラー映画としては、『羊たちの沈黙』や『ハンニバル』よりも退屈だった。その2作品でレスター博士を演じていたホプキンスが、本作ではFBI 捜査官を演じていたのはなんだか皮肉だなと思いつつ、その演技には全く違和感が無かったので、流石だなとも思った。そして、特殊な能力を持っているという点が『アトランティスのこころ』のテッド役と同じなので、その3作品を好きな私にとっては、少し感慨深い作品であった。 
FBI 女性捜査官を演じたアビー・コーニッシュは、前述の2作品でクラリスを演じていたジョディ・フォスターやジュリアン・ムーアには僅かに及ばないが、良い演技をしていたと思う。 
また、コリン・ファレルが出演していると聞いていたので、冒頭から出ているFBI捜査官を彼だと思い、知らない間に老けたなぁと感じていたのだが、後半からコリン・ファレル本人が出てきて、違う役者さんだった事に気付いた。洋画ファンのつもりなのだが、未だに白人俳優は時折見分けがつかない。 

2020年6月29日月曜日

ストーリー・オブ・マイライフ #2

先日劇場観覧した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の余韻が未だ残っている。 
それぞれが魅力的な、ある4姉妹の物語。 
そんな彼女達と子供の頃からずっと仲良しの隣人、ローリーが、観てて羨ましくて仕方がなかった。それにしても、彼は、なぜ、あのじゃじゃ馬のジョーに一途になったのだろうか。誰かを物凄く好きになる時の気持ちは理屈では説明出来ないものだが、少し不自然に感じた。それは、四女のエイミーを演じていたフローレンス・ピューがとても魅力的だったせいかもしれない。 
4姉妹の母を演じていたのは、『スター・ウォーズ/エピソード8』でキャリー・フィッシャーに負けない存在感を示していたローラ・ダーン。娘達を立派に育て上げた母親役にはうってつけに感じた。 
そして、メリル・ストリープが演じていた姉妹達の叔母は、登場人物の女性の中では、当時の女性として一番正しい考え方をしていたと思う。運命の人と結ばれる確率なんてかなり低いだろうし、だったらまずは経済力という話になる。ただ、彼女が、心から幸せだったかどうかは別の話だが。 
姉妹達の家の隣にある立派な屋敷に住んでいた老紳士の、三女ベスに対するプラトニックな思いは、彼のような頑固そうな爺さんには似つかわしくないが、本当に微笑ましかった。そして、音楽が好きなベスに自分の屋敷のピアノを自由に弾かせてあげる彼の心優しい計らいを、実はロリコンで、二人きりになった時にいきなり襲いかかる魂胆じゃねーだろうな、と邪推していた事を恥じた。ベスがピアノを弾いている部屋の近くの階段を下りていた老紳士の彼が、途中で立ち止まり、そのまま階段に座り込んで彼女の奏でる音楽に聞き入ってしまうシーンは、強く印象に残った。

2020年6月28日日曜日

ストーリー・オブ・マイライフ #1

2020年6月、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』をTOHOシネマズ錦糸町オリナスにて初観覧。2019年に公開されたドラマ映画。原作は、1868年に発表されたルイーザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』。舞台は小説が発表された当時のアメリカ。ある4姉妹の物語。 
その有名な小説の粗筋すらもよく知らずに生きてきた。だから、物語はほぼ初見だったが、その4姉妹の、時に喧嘩もするが、お互いを思いやる姿や行動にとても感動し、終幕の際には名残惜しさの余り寂しさを感じた。いつまでも観ていたかった、心温まる物語。 
主人公は、男勝りで作家志望の次女、ジョー。当時の女性達は、男に頼って生きざるを得なかったが、そんな社会に反発するジョーの心の叫びは、とても胸に響いた。そして、彼女を演じたシアーシャ・ローナンには本当に魅せられた。 
そんなジョーがよく喧嘩をしていたのが末っ子のエイミー。自身の自立よりも花嫁になる事を望んでいる、世渡りが上手い女性。私もそうだが、多くの男性はエイミーの方が好きだと思う。だが、こういう、男にとって都合の良い女がモテるうちは、男女平等社会の実現は難しいだろうなとも思う。考え過ぎかな。 
エマ・ワトソンは、長女や学級委員長といった正義感の強いしっかり者の役に向いていると思う。そして、近い将来引退して政治活動を始めかねない雰囲気を漂わせている。彼女が演じた長女のメグが妹達に慕われている様は、とても微笑ましかった。 
姉妹の仲の良さに関して一番印象に残っているのは、病弱な三女のベスが、彼女の療養に付き添っていたジョーに小説を書き続けることを勧める場面。海辺で二人きりの時だったが、お互いがお互いを思いやる気持ちが本当に素敵だった。また、同時に、古い映画『スタンド・バイ・ミー』の中で親友のゴーディに小説家を目指すよう諭すガキ大将のクリスを演じた、リバー・フェニックスを思い出していた。

2020年6月25日木曜日

M:I/ゴースト・プロトコル

2020年6月、『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』をDVDにて初観賞。CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントとその仲間達が活躍する、スパイ・アクション映画シリーズの第4作。2011年公開。
前作は、フィリップ・シーモア・ホフマンの好演もあり、かなり面白かったが、本作はその面白さを超えてきた。そして、2年前に劇場観覧した第6作と、その記憶は少し薄れつつあるが、同じくらい面白く感じた。
まず、イーサン・ハントの仲間、ダンとブラントの二人が、時折、軽妙なやり取りでシリアスになりがちな雰囲気を和ませてくれていたので、楽しく視聴出来た。ダン役のサイモン・ペッグは前作も出演していたが、本作では出演時間も長く、元々英国のコメディアンなだけあって、そのコミカルな演技が、常にシリアスなハントの気分をも和ませているようだった。ブラント役のジェレミー・レナーも、ミュージシャンでもあるからなのか、真面目な顔をしていてもどこか飄々としていて、彼等が劣勢な時も、全く暗い気分にさせてくれなかった。
ハント役のトム・クルーズは、今回も素晴らしいアクションを披露していた。また、前作から5年経ったせいか、さらに良い感じに大人びていて、若干風格も出てきた。公開時49歳。もう若さ故の野心に満ちた顔はしなくてもいい年だと思う。
そして、ハントの仲間のエキゾチックな美女を演じたポーラ・パットン。レベッカ・ファーガソンの妖艶さにはギリ敵わないが、それでも、女の色気を感じる素晴らしい演技だった。
最後に、髭を剃ったヴィング・レイムスが、強面と愛嬌が共存する良い笑顔を見せていて、何だか嬉しくなった。

2020年6月23日火曜日

オズの魔法使い

2020年6月、『オズの魔法使い』をDVDにて初観賞。1939年公開のファンタジー・ミュージカル映画。日本公開は1954年。
竜巻に巻き込まれて不思議な世界に迷い込んだ女の子ドロシーが、そこで出会った仲間達と共に、歌や踊りで自分達を鼓舞しながら元の世界に戻ろうと奮闘する物語。
80年以上も前の作品だからか、初観賞なのに懐かしく感じた。全ての楽曲が耳に心地良く、特に、「虹の彼方に」の美しい旋律は、鑑賞後、頭の中でしばらく鳴り響いていた。画面が、セピア色から、あたかも虹の彼方に行けたかのごとく、カラフルになり、そして、最後でまたセピア色に戻る演出もお洒落だった。
主演のジュディ・ガーランドの晩年を描いた映画『ジュディ』を観たのは2020年3月。その作品で若い頃のジュディを演じていた女の子はとても可愛かったが、本作のジュディ本人は、それほど綺麗には見えなかった。20世紀中頃の美人顔なのか、ただ単に私の好みではなかっただけなのか。歌や演技は上手かったと思う。「北の良い魔女」を演じたビリー・バークは綺麗だった。
この作品の頃のジュディは、彼女が細身の体型を維持する為に、そして、長時間働けるように、周りの大人達から薬漬けにされていたらしい。その事を『ジュディ』で知ってしまっていたので、『オズの魔法使い』で楽しそうに演技をしている彼女に対しては複雑な気分にもなった。47才で逝去。その早過ぎる死はその大人達の責任であるかもしれない。
しかし、若い頃ドラッグにハマっていた現在70歳代のキース・リチャーズやポール・マッカートニー、そして、エルトン・ジョンが未だ現役で活動しているのを目にすると、人の寿命はその人の遺伝子で決まるのかな、とも思う。大事なのは、死ぬまでにどう生きるか。

2020年6月20日土曜日

ミッション:インポッシブル3

2020年6月、『ミッション:インポッシブル3』をTVにて初観賞。CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントとその仲間達が活躍するスパイ映画シリーズの第3作。2006年公開。
作品としては、第1作および第2作よりも面白かった。監督はJ・J・エイブラムス。『スター・ウォーズ』シリーズ第7作と第9作の監督でもあり、2作品ともSF映画の割には面白い。
フィリップ・シーモア・ホフマンが、静かだが恐ろしい悪党を好演していた。独特の雰囲気を持った演技の上手い俳優さん。初めて観たのは、クリス・オドネルと共演していた『セント・オブ・ウーマン』。脇役なのに独特の雰囲気を漂わせていた。しばらくの間、ジャック・ブラックと混同しがちになったが、ローラ・リニーと兄妹を演じた『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』での、愛すべきダメ兄貴ぶりには魅せられた。世間的には、彼の代表作はオスカーを獲得した『カポーティ』らしい。まだ未観賞なのでいつか観たい。残念ながら、2014年に他界。キャリー・フィッシャーは2016年に、彼女と友達だったジョン・ベルーシはかなり前に36歳で逝去。御三方ともに死因は薬物乱用。悲しい末路だ。好きだった俳優さんたちだっただけに切ない。
そして、前作までそれほど好きではなかったトム・クルーズ。本作の彼は良い感じだった。公開時44歳。青年でありつつも大人の雰囲気が漂っていて、好感が持てた。そして、今回もアクションはハンパなかった。
ショーン・コネリーやロジャー・ムーアが演じていたジェームズ・ボンドは、手当たり次第に美女と寝ていたが、トム・クルーズが演じるハントは、愛する女性とだけ深い関係になる。ハントの方が好きだが、よくよく考えると、彼は男としてごく当たり前の行動を取っているだけだ。007は純粋な娯楽作品。感動を期待してはいけない。

2020年6月18日木曜日

ハスラーズ #2

『ハスラーズ』は2019年に公開された、実話を基にしている映画。かつてストリッパーだった2人の女性が、リーマンショック後に、かつての仲間達とチームを組んで、金持ちの男から金をだまし取るお話。

2020年2月に初観覧。席が前過ぎたため、とても観にくかったが、その分、早めの時間帯のジェニファー・ロペスのストリップ・ショーにはかなり満足出来た。そのショーが圧巻過ぎた為、彼女の虜になり、最後まで彼女が出るシーンは彼女だけを観てしまっていたが。それ故、観賞後、もう一人の主人公デスティニーにあまり注視していなかった事を悔やんだ。

その後、5月にDVDで観た『マネー・ショート』に深く感銘を受けた。そして、その作品が、リーマンショックを引き起こしたサブプライムローン危機前後の混乱を描いていた為、本作を思い出し、再度観たくなった。日本の映画館のほとんどが、3月以降、新型コロナウィルスの影響で休業していたが、6月以降、騒ぎの収束に伴い徐々に再開し始めた。そのため、幸運にも、また映画館で観る事が出来た。

2020年6月、東京ディズニーランドに隣接するシネマイクスピアリにて再観覧。
観客は、私以外は若い女性2人組だけだった。余裕で、日頃からよく好んで座っている後ろの方の座席を確保。観覧前は、グラマラスなジェニファー・ロペスのストリップ・ショーを心待ちにしていたが、いざ観てみると、前回と違って、さほど魅了されなかった。恐らく、後ろの方の席だったし、2回目だった所為だろう。それに、前回は、仕事帰りでかなり疲れていた。今回は、物語ともう一人の主人公にも注視しながら観賞した。

祖母と娘の為に懸命に生きたデスティニーを演じたコンスタン・ウーの演技が素晴らしかった。それに、可愛らしくて魅力的で、終盤の彼女の演技には、もう少しで泣かされそうになった。

ラモーナという悪女役を演じたジェニファー・ロペスもまた素晴らしかった。彼女がなぜアカデミー賞にノミネートされなかったのは残念だ。

彼女達の犯した罪に関しては、前回のレビューでは、「彼女達は彼女達なりに必死に生きた。そして、それが社会の規範に反していた。だから、賞賛は出来ない。でも、否定する気にもなれない」と書いたが、今回は、こう思っている。
人は正当に稼いだお金で生きるべき。人生は誰にでも厳しいのだから。贅沢な生活を経験した方々には難しい事かもしれないけれど。

2020年6月16日火曜日

ミッション:インポッシブル2(映画/2000年)

『ミッション・インポッシブル2』。スパイ・アクション映画。CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントとその仲間たちの活躍。

今回は人工的に開発された殺人ウィルスを巡る攻防戦。
現実世界でコロナウィルスに翻弄される日々を送っているので、若干複雑な気分になった。面白さは前作と同じくらいに感じたが、よりスタイリッシュになった気もした。 

主演のトム・クルーズは、第一作より良い感じの好青年になっていたが、それほど好きにはなれなかった。良い俳優さんだとは思う。アクションも半端無かった。特にバイクで疾走するシーンは絵になっていた。 

アンソニー・ホプキンスも出演。前作のジョン・ボイド並みの活躍を期待したが、出演は2シーンだけ。少し残念だったが、彼のシーンが増えるとトム・クルーズが食われてしまう可能性があるので、あれで良かったとも思う。このシリーズでは、トム・クルーズの輝きを陰らしてはいけない。 

ハントの仲間としてお馴染みのルーサー役のヴィング・レイムスが口髭を生やしていた。生理的に口髭は好きにはなれない。『スティング』のポール・ニューマンや、『パルプ・フィクション』と『アイリッシュマン』でのハーヴェイ・カイテルは、二人ともとても好きな俳優さんではあるが、あの風貌だけは好きになれない。こんな個人的過ぎる嗜好を言いだしたらキリがないが、チャールズ・ブロンソンのような髭が似合う男だったらケチはつけない。 

2020年6月14日日曜日

ブルース・ブラザーズ

2020年6月、『ブルース・ブラザーズ』を観覧。1980年公開作のリバイバル上映。
子供の頃、TVで初観賞。面白かった記憶があったので、大人になって安価だった中古DVDを購入。これまでにそれで何度か観ているが、劇場観覧は初めて。最高に楽しかった。

古き良きアメリカのドタバタコメディ・ミュージカル作品。歌およびBGMが本当に素晴らしくて、最後まで飽きる事無く楽しめた。

ブルース兄弟が、かつて育ててくれた孤児院が税金の支払いに困っている事を知り、その孤児院を助ける為に、昔彼らが組んでいたバンドを再結成してその税金分を稼ごうと奮闘する物語。

兄のジェイク・ブルースを演じたずんぐりむっくりのジョン・ベルーシが、何故か毎回カッコよく見える。彼独特の動きや仕草が洒落ていて、小気味良い。そして、無駄口を叩かず、どんな目に遭っても徒に慌てず、いざという時もギリギリまでクールを装っている様が本当に可笑しかった。特に、最後の方で、中々目的階に到着しないエレベーターの中で弟のエルウッドと一緒に黙って突っ立っている姿が、可笑しくてしょうがなかった。

ダン・エイクロイドが演じたエルウッドは、歌やダンスが上手くて、ジェイクの良い相棒。兄弟愛が微笑ましい。そのエルウッドが口説いていた女の子を演じていたのがツィギー。ブルース兄弟が警察に追われているシーンの最中に、彼女が待ちぼうけを食らっているカットが挿入されているが、そのタイミングが絶妙でオシャレだ。

キャリー・フィッシャーも出演。『スター・ウォーズ』のレイア姫役でスターになったばかりの頃で、イカレた女役に魅せられた。

共演者も豪華で知られる名作。私自身は、ジェームス・ブラウンとアレサ・フランクリン、そして、レイ・チャールズしか分からなかったが、他のミュージシャン・役者も相当な大物らしい。

公開当時の時代の雰囲気が感じられる超娯楽大作だ。

2020年6月12日金曜日

ミッション:インポッシブル(映画/1996年)

『ミッション:インポッシブル』。トム・クルーズ主演。

CIAの極秘諜報部隊IMFの若きエージェント、イーサン・ハントの活躍。
まあまあ面白かった。
ジェームズ・ボンドは、十分に成熟した大人で落ち着き払っていたが、ハントは情熱的で血気盛んな青年。ボンドを演じたショーン・コネリーやロジャー・ムーアは洒落たジョークが得意だったが、ハント役のトム・クルーズはアクションが素晴らしい。そして、この頃のクルーズは、マイケル・シーンに似ている。

長い間、トム・クルーズは好きではなかった。ポール・ニューマン目当てで観た『ハスラー2』やダスティン・ホフマン目当てで観た『レイン・マン』にそれぞれ出演していた彼には、演技が上手いハンサムな若手俳優という印象は持てたが、彼の若い頃の生意気な感じは虫が好かなかった。だが、2018年に劇場観覧したシリーズ第6作の『フォールアウト』で、遅まきながら彼のファンになった。50代半ばの彼は、良い感じの大人になっていた。『トップガン』以来、世界のトップ・スターとして長年君臨し続けている彼。ルックスの良さに驕ることなく精進し続けていたことが窺える、偉大な俳優さん。

第6作に出ていたヴィング・レイムスが、ジャン・レノと一緒に現れた時は少し驚いた。彼はこのシリーズ全てに出演しているらしい。トム・クルーズとの相性が良いのだろう。『パルプ・フィクション』ではギャングのボス役を演じていたが、ボクサー役のブルース・ウィルスとの別れのシーンが印象に残っている。強面だが愛嬌もある役者さん。

2020年6月10日水曜日

ドント・ウォーリー

2019年6月、『ドント・ウォーリー』を初観覧。2018年に全米公開された作品。

実在した風刺漫画家のお話とのことで、コメディっぽい作品だろうと想像していたが、意外とシリアスだったので、仕事帰りで疲れていた私には少しキツかった。だが内容は素晴らしかったので、DVD化されたら絶対観ようと思っていた。

そして、2020年6月、DVDにて再観賞。

アルコール依存症に陥り、交通事故で身体障碍者になって車椅子生活を余儀なくされるが、その後、依存症を克服し、風刺漫画を描くことを生き甲斐にして前向きに生きたジョン・キャラハンの物語。

苦悩に満ちた人生を歩んだキャラハンを演じた、ホアキン・フェニックスの演技に感動した。翌年の『ジョーカー』のジョーカー役でアカデミー賞主演男優賞を受賞したが、その受賞は、時間の問題だったんだなと思える演技だった。

そのキャラハンの彼女アンヌを演じたルーニー・マーラも、とても可愛らしかった。特に、キャラハンと再会して恋人同士になってからのアンヌは神がかり的な愛らしさだった。アメリカの女性には自己中で高飛車なイメージが若干あったが、彼女の柔らかな笑顔には本当に魅せられた。

そして、ジャック・ブラック。キャラハンを障碍者にした男デクスターを演じていたが、キャラハンとの再会シーンの演技が秀逸。そして、その再会直前にビリー・ジョエルの「ロックンロールが最高さ」を能天気に歌っていた姿には思わず笑ってしまった。普段からあんな風に口ずさんでいるように思えて、私も未だに聴いているお気に入りの曲なので、嬉しくもなった。

2020年6月8日月曜日

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

2020年6月、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』 をTVにて初観賞。2017年公開。トム・クルーズ主演。

2人の男と1人の女がある古代文明に翻弄される物語。

CGIは普通に凄かった。公開時55歳のトム・クルーズも恰好良かった。だが、正直、映画自体はあまり面白くなかった。そして、この作品で、私が古代文明絡みの作品に興味が無い事に気付いてしまった。以前観た『インディ・ジョーンズ』シリーズにも、結局ハマらなかった事を思い出す。『ハムナプトラ』シリーズに全く興味が湧かないのも、それ故だろう。

史実を基にしている作品だったら中世でも興味は湧く。しかし、好きになれるのは近代から現代におけるお話、または、近未来物、もしくは、『スター・ウォーズ』のような宇宙を舞台にした全く嘘っぱちな虚構の世界。古代文明は昔過ぎる。

ロマンがあるので、ドキュメンタリーなら観る価値はあると思うが、映画では、現代と繋がるお話か、全くのファンタジーを楽しみたい。

ラッセル・クロウが太り過ぎていて最初彼だと分からなかった。そして、気付いた時には笑ってしまった。彼も歳には勝てないのかなと思ったが、実際には、トム・クルーズより2歳若い。

その永遠の青年は、劇中で自身の肉体美を披露している。体形をキープし続けている本当に偉大な俳優さん。翌年主演した『フォールアウト』のスパイ、イーサン・ハント役も好きだ。その公開時に観覧した際、走り回る56歳の彼の姿に感嘆した。続編の『ミッション:インポッシブル』シリーズ7作目と8作目も製作中でそれぞれ2021年、2022年に公開予定のようだ。2020年公開予定の『トップガン』の続編にも主演予定で、莫大な収益を見込める作品が目白押し。製作にも参加。
セレブリティの地位は、当分安泰のようだ。

2020年6月6日土曜日

AKIRA

アニメ映画『AKIRA』を初めて観たのは、2005年頃。DVDにて。

衝撃だった。大体部屋では、何かをしながらリラックスして観賞するが、この作品は、途中から最後まで画面から目を離せなかった。観賞後も、その日のうちに2回再観した記憶がある。得体の知れないエネルギーやパワーに満ちた作品。その後もDVDにて数回観た。そして、漫画本も全6巻を購入し何度も読んだ。映画版よりも色々な要素が入っていて実に興味深い別の作品。あの漫画版を基にして新たに映画化して欲しいものだ。

人の秘めたるパワーに翻弄される、まだ不完全な若者達と大人達の物語。

覚醒して自分のパワーに酔いしれる少年、鉄男の気持ちは、私自身は非力で口喧嘩も嫌いだが、男としては理解出来る。腕力や暴力衝動が半端無い輩達は、あの鉄男のような気分で街に繰り出して暴れているのだろうか。教育って大事だ。本物たちはそんなもの屁とも思っていないだろうが。

鉄男の長年の友人で兄貴的な存在の金田は、覚醒した鉄男の前では無力だったが、それでも、暴走する鉄男に立ち向かう。真の友情は理屈抜きに美しい。

自分が鉄男のようなパワーを手に入れたらどうなるだろうか。もうオッサンだから、彼のような自己顕示欲に憑りつかれることは無いだろうが、バレない程度に悪い事をしそうな気がする。世界平和の為に立ち上がったところで、狡賢くて腹黒い輩達に操られるのがオチだろうし……我ながら情けない人間だ。

2018年8月に目黒シネマで観覧。初めての劇場鑑賞。映像の質が悪かったが、大スクリーンの『AKIRA』は格別だった。
そして、コロナ騒動が収まり始めた2020年6月にてIMAXで観覧。映像が素晴らし過ぎた。最高の体験だった。

2020年6月4日木曜日

ボルグ/マッケンロー #2

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』を観て、改めてその2人の名選手に興味が湧いた。

観賞前は、マッケンローの印象は短気で試合中に審判に暴言を吐く選手、ボルグは、生真面目な男だった。

しかし、観賞後、特にボルグの印象が変わった。それまでの印象は、アイス・マンと呼ばれるほどクールであまり喜怒哀楽を表に出さない優等生のプロテニスプレーヤーだったが、実は、若い頃は、マッケンロー同様短気で、練習中や試合中に暴言を吐いていたらしい。その事実は本当に意外だったし、その人間らしい面に少し好感が持てた。ハートは常に熱く燃えているが、コーチの教えを守り、試合中は冷静に、そして一球一球に集中し、引退するまでひたすら忍耐強く頑張り通してきた彼が感じていたストレスやプレッシャーは、相当なものだっただろう。テニス界に様々な記録と記憶を残してきた彼の、人としての物語も後世に語り継がれるべきだろう。映画には、彼が、マッケンローが暴言を吐いている映像を見詰めているシーンがあった。感情を表に出しているマッケンローが羨ましかったのか、昔の自分を見ているようで懐かしかったのか。マッケンローは集中出来ていない、と一緒に観ていた彼の妻が言うと、ボルグは即座に反論。集中し過ぎている故のブチ切れだと。あの瞬間、マッケンローの一番の理解者はボルグだったに違いない。

一方のマッケンローは、そんなボルグを尊敬していたようだ。1980年の全英オープンでは、準決勝までは暴言を吐きまくっていたが、ボルグとの決勝戦では、キレることなく自分のテニスに集中し、二人でテニス史に残る激戦を繰り広げた。映画では、ボルグが冷静にインタビューに答える映像を見ながら、ああなりたかったんだ、とマッケンローがつぶやくシーンがあった。マッケンローにもボルグのコーチのような方がいたら、彼もボルグのようになっていたのだろうか。そんなマッケンローは見たくもないが。

引退後、2人は親友になったらしい。似た者同士だからすぐに気が合っただろうな。

2020年6月2日火曜日

ロジャー・ムーアの007

2020年5月、ロジャー・ムーア主演の『007』シリーズをTV観賞した。第8作から第14作まで。公開は1973年から1985年にかけて。ロジャーは46歳から58歳になった。

イギリスの諜報機関の工作員ジェームズ・ボンドの活躍を描く映画シリーズ。人を殺めても顔色一つ変えないボンドには若干抵抗があるが、娯楽映画なので気楽に楽しむべきだとも思う。

女性とセックスしまくるのはショーン・コネリーのボンドと同じだが、ワイルドさはショーン・コネリーほどではない。ハンサムでダンディでユーモアがある洗練された英国紳士という感じだ。そして、洒落たジョークを多く飛ばしている。こんなオッサンになりたかったが、私が飛ばすジョークは周りから苦笑いされるばかり。それにしても、彼がショー・コネリーよりも3歳年上である事を知った時は驚いた。ハンサムな男は本当に若く見える。
ジェームズ・ボンドは、ロジャー・ムーアが一番好きだ。

1977年公開の第10作『私を愛したスパイ』から、その前作までに感じていた古臭さが和らぎ始めた。私の感性ではそう感じるだけで、多くの方にはまだ昔の古臭い映画かもしれない。ロジャーが50歳の時の作品だが、彼はまだ30代に見える。奇しくも未だに好きな『スター・ウォーズ』の第1作目が公開された年。1970年代後半以降が、アクション映画における私の許容範囲なのだろう。

しかし、カーアクションに関しては、当たり前の事だが、『ワイルド・スピード』の方が凄い。1983年公開の『オクトパシー』から、ボンドに青年っぽさが無くなった。公開時ロジャーは56歳だから無理も無い。逆に、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』で走りまくっていた公開時56歳のトム・クルーズの体力は、驚異的だと思う。

ボンド・ガールに関しては、『死ぬのは奴らだ』のジェーン・シーモア、『ムーンレイカー』のロイス・チャイルズ、そして『ユア・アイズ・オンリー』のキャロル・ブーケの美しさが印象に残っている。



2020年5月31日日曜日

ダイヤルM

2020年5月、『ダイヤルM』をTVにて初観賞。1998年公開。主演はマイケル・ダグラスとグウィネス・パルトロー。ヴィゴ・モーテンセンも出演。

1954年公開のサスペンス映画『ダイヤルMを廻せ』のリメイク。

不倫している美人妻の殺害を目論む、その夫が主人公。妻は資産家で、夫は借金まみれ。そして、夫は、嫉妬に狂っているわけではなく、ただ金が欲しいだけ。

物語もサスペンス映画としても普通以下。アルフレッド・ヒッチコックが監督した元の映画は、評価が高いので観てみたいとは思う。

この映画は、美人妻を演じたグウィネス・パルトローの魅力に尽きる。演技が上手い上に本当に綺麗だった。そして、痩せすぎているので好きなタイプではないはずなのだが、不思議とずっと観ていられた。

かなり前に職場の同僚だった女の子が、彼女のファンだと言っていた事を思い出す。その子はとても気難しい子だったが、幸い映画好きだったので、好きな作品や俳優の話だけは出来た。近所のスーパーで彼氏と口論している長身の彼女を見た時は、その様が、彼女が好きだと言っていたジュリア・ロバーツの感情を露わにする時の演技と似ていたので、その事を後日からかったりもした。彼女がファンだったその二人の女優さんの事は、元々全く好きでは無かったが、彼女のおかげで興味が湧いた。
自然発生的に誰かを好きになる事が少ない私にとっては、そういうきっかけを与えてくれる人は本当に助かる。彼女が自身の心の映画と言っていた『プリティ・ウーマン』も、恋愛映画なので薦められるまでは全く興味が無かったのだが、観賞しておいて本当に良かったと思う。良い映画だし、最近の若い女性の間ではあまり知られていないが、大勢の女性に大人気の作品なので、彼女の後に出会った女性達との話す良いきっかけになった。今後も、あの同僚のような人との出会いは大事にしたいと思う。

マイケル・ダグラスと不倫相手を演じたヴィゴ・モーテンセンは、言わずと知れた演技の上手い俳優さんたち。だが、本作では、私にとっては只の脇役に過ぎなかった。

2020年5月29日金曜日

ボルグ/マッケンロー #1

2018年9月、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』を初観覧。当時全米オープンで大坂なおみ選手が優勝して話題になっていたので、観る気になった。

2020年5月、DVDにて再観賞。

1980年のウィンブルドン選手権男子シングルス決勝に出場したスウェーデン出身のビヨン・ボルグとアメリカ出身のジョン・マッケンローの試合に焦点を当てつつ、両選手がどのような人物だったのかを丁寧に描写している。

シュテフィ・グラフが、1996年ウィンブルドン選手権の伊達公子との準決勝の最中に、観客に大声でプロポーズされ、「あなたの財産はいくらなの?」と切り返した話は好きだし、17歳のシャラポワが、2004年ウィンブルドン決勝でセリーナ・ウィリアムズに勝利した直後、観衆の面前で笑いながら誰かに携帯電話を架けていた場面は、丁度その生放送を観ていたが、本当に微笑ましかった。
このように、試合そのものよりもそういうサイドストーリーが好きなので、とりわけテニスファンというわけではないのだが、映画は十分楽しめた。良い映画だと思う。恐らく、テニスファンにはたまらない作品だろう。

映画の主人公ボルグのライバル、ジョン・マッケンローが試合中に暴言を吐く選手で有名だった事は覚えていたが、ボルグ自身が若い頃はマッケンローみたいにプレイ中にブチ切れる選手だった事は知らなかった。

初観賞時は、2人のライバル関係がテーマだと思っていたので、性格の良さげな美男子ボルグ寄りの映画だと気付いた時は、どちらかというと悪童と言われていたマッケンローの方に興味が有って彼のやんちゃぶりを観たかったので少し興ざめした。
ボルグがスウェーデン人で、これがスウェーデン映画だからしょうがないことではある。
しかし、当時のボルグが実は苦悩を抱えていた事には深く感銘を受けた。

いつかアメリカ人に、ジョン・マッケンローの映画を製作してほしい。

2020年5月27日水曜日

グレイテスト・ショーマン #2

2020年5月、『グレイテスト・ショーマン』をDVDにて観賞した。生涯で一番好きなミュージカル映画。公開は2017年。映画館で既に4回観覧していたが、TV画面でも十分楽しめた。そして、劇場観賞時と同様に感涙した。次回は、やはり映画館で観たい作品。

19世紀に実在したアメリカの興行師バーナムの半生が描かれている。バーナムを演じるのはヒュー・ジャックマン。

とにかく音楽が素晴らしい。
まず、「ア・ミリオン・ドリームズ」。夢と希望に満ち溢れた曲。他人の夢を否定したがる人間がたまにいるが、放っておいて欲しいものだ。あんたみたいにはなりたくないんだよ、黙ってろよ、と毎回言いたくなる。
そして、「カム・アライブ」。長身のヒュー・ジャックマンが舞台でキレキレのダンスを披露するシーンは、観る度に笑ってしまう。公開時49歳。元気なおじさんだ。その曲に合わせて観客席で踊る姉妹も可愛らしい。
「ネバー・イナフ」も素晴らしい曲。妖艶なレベッカ・ファーガソンが熱唱しているが、歌声は吹き替えのようだ。それでも感動してしまう。
それから、「ディス・イズ・ミー」。また泣けた。これで5回目。最高の歌だ。「私たちは戦士!これが私」。
それ以降も良い曲が最後まで続く。駄作だと思う曲が全く無い素晴らしいミュージカル。

ザック・エフロンをこの映画で初めて観た。ハンサムで有名な人気俳優らしいが、彼の若い頃を知らないせいか、あまり美男だとは思わなかった。

そして、最後のテロップ「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ」を読む度に思う。映画は面白ければそれでいい、と。どうしても看過出来ない事ではない限り、粗を探すのは止めようと思う。

2020年5月25日月曜日

ボヘミアン・ラプソディ #2

2020年5月、『ボヘミアン・ラプソディ』をDVDにて観賞。劇場観賞は5回。全てで感涙。そして、今回も感涙。願わくば、次回はまた映画館で観たい。生涯で一番感動した映画。 
伝説のロックバンド、クイーンのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーと彼の仲間達の物語。 

フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、義歯でフレディの出っ歯を表現していたらしいが、昔の映像を見ると、フレディ自身はあそこまで出っ歯ではない。ルーク・スカイウォーカーのイメージを払拭するために苦しんだマーク・ハミルと違って、マレックは義歯の有無で印象が変わるので、フレディのイメージで苦しむ事は無さそうだ。本作でアカデミー主演男優賞を受賞。『グリーンブック』の主演ヴィゴ・モーテンセンの方が好きだったが、マレックの演技も良かった。余談だが、義歯をしていないと何となく窪田正孝に似ている。 

フレディは天才にありがちな傲慢な男。しかし、実は寂しがり屋。ゲイ、そして、天才であるが故の孤独感に苛まれていたのだろう。

彼以外のバンドのメンバーも個性的だ。ベン・ハーディが演じたドラムのロジャー・テイラーは、やんちゃ坊主のまま歳を重ねたような愉快な男。

グウィリム・リーが演じたギターのブライアン・メイは、優しくて寛容な頼れる男。怒る時も相手を諭しているかの様だった。大人だ。

ジョゼフ・マゼロが演じたベースのジョン・ディーコンは常にとぼけている感じが何だが可笑しい。 

そして、どこまでが事実だったかは分からないが、バンドのマネージャーのポールは、いつ見ても糞野郎だ。フレネミーってヤツだな。私の周りにもそれっぽいのがいる。隙を見せないよう気を付けねば。
 
また、マイアミが、まだ彼等のマネージャーではなく弁護士だった時にあるミーティングで言った、「幸運は勇者に味方する」は沁みるフレーズだ。

2020年5月23日土曜日

セブン

2020年5月、『セブン』をDVD観賞した。1995年に公開されたスリラー映画の傑作。デヴィット・フィンチャー監督作。
 
映画館での観覧は無いが、何度かTV画面で観ている。結末は覚えていたが、それでもまた楽しめた。 

新人刑事とベテラン刑事のコンビが連続殺人犯を追跡する物語。 

登場人物の関係性が『羊たちの沈黙』と類似している。新人刑事のブラット・ピットとベテラン刑事のモーガン・フリーマンが、それぞれ、FBI新人捜査官クラリスのジョディ・フォスターとその上司のスコット・グレン、そして、連続猟奇殺人鬼ジョン・ドゥのケヴィン・スペイシーが、レクター博士のアンソニー・ホプキンスをそれぞれ連想させる。 

しかし、本作には、新人刑事の妻役でグウィネス・パルトローが出演している。可愛くて綺麗な俳優さん。ジェニファー・ロペスやクロエ・グレース・モレッツのような健康的な体系の女性がタイプだが、本作の痩せ過ぎ感のあるグウィネスにも惹かれる。憂いのある表情が魅力的。 

2人の主演男優の演技が対照的で面白かった。モーガン・フリーマンの落ち着いた佇まいとブラッド・ピットのラフな言動。名コンビだ。
 
そして、最も印象的なのは、サイコパスの殺人鬼を演じたケヴィン・スペイシー。レスター博士のアンソニー・ホプキンス同様、知性を感じる。7つの大罪をテーマに殺人を繰り返したジョン・ドゥ。狂っているが、犠牲者達の生前の所業を考えると何となく気持ちが分かってしまう自分にも恐怖を感じる。『ジョーカー』でアーサーがジョーカーに変貌する様をほくそ笑みながら観ていたことを思い出した。

2020年5月21日木曜日

グレイテスト・ショーマン #1

2019年5月、『グレイテスト・ショーマン』初観覧。感涙。その後、3回劇場観覧。全てで感涙。最後は2019年10月にてIMAXで観覧。映像の美しさにも感動した。 

これまでに、『ボヘミアン・ラプソディ』に次いで、2番目に感動した映画。 

物語はそれ程感動的ではない。主人公のバーナムは嘘つきだし、話の展開もありふれている。しかし、本作はミュージカル映画。音楽の素晴らしさが圧倒的で、内容の良し悪しはそれ程気にならない。全ての曲が良い曲。特に感動的なのが、「ネバー・イナフ」、「ディス・イズ・ミー」、そして、「フロム・ナウ・オン」。 
「ネバー・イナフ」は深い愛の歌。2回落涙した。
「ディス・イズ・ミー」が流れるシーンでは毎回涙が溢れる。力強くて心躍る歌。これまでで一番好きな歌だと言い切れる。最高だ。 
「フロム・ナウ・オン」は前向きな歌で、落ち込んだバーナムが周りから励まされて再び立ち上がる時に流れる歌。そんなに早く立ち直るのかよ、と毎回思わず笑ってしまう。彼を演じるヒュー・ジャックマンの良い意味での能天気さや明るさが清々しい。そして、店を飛び出して全力で走る彼の姿は、本当に愉快だ。「ディス・イズ・ミー」同様、くよくよ悩んだりするのがバカバカしくなる曲。

2020年5月19日火曜日

ロックバンド クイーン

ブリティッシュ・ロックばかり聴いていた時期があった。ビートルズに始まり、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクス、スモール・フェイセス、フェイセズ、そして、セックス・ピストルズ。ハードロックやプログレッシブ・ロックには興味が湧かず、その後好きになったバンドは、ストーン・ローゼス、ブラー、オアシスだった。 

クイーンに関しては、良い曲だなと思う曲はあったがアルバムを買おうという気にはなれなかった。彼等の音楽がハードロック寄りで、少しキワモノに感じていた上に、フレディ・マーキュリーの短髪と口髭というルックスが生理的に受け付けられなかったからだ。
私が一番好きだったヴォーカリストはロッド・スチュワート。生粋のロックファンには鼻で笑われる趣味だ。そんな私にクイーンは少し濃過ぎた。
精神的に音楽が必要だった時代は10代から20代。30歳を過ぎた辺りから音楽は職場の昼休みか通勤時に聴く音になり、リラックスする為のものになった。強烈なクイーンの曲は、何かをしながら聴くには適していない。だから、映画『ボヘミアン・ラプソディ』まで彼等とは縁が無かった。
ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリン同様、ずっと気になっていたバンドではあったので、あの映画の公開は私にとってはいい機会だった。そして、物凄い感動を貰った。元ブリティッシュ・ロックファンとして、英国史上最も売れたクイーンのベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ』はいつか聴かねばなるまい。 

『ボヘミアン・ラプソディ』で演奏される曲の中で凄く好きなのは、「ボヘミアン・ラプソディ」、「ラジオ・ガ・ガ」、そして「伝説のチャンピオン」の3曲。 
「ボヘミアン・ラプソディ」はフレディがゲイとして生きる決意表明の歌だと言われている。覚悟を決めた人間はカッコいい。 
「ラジオ・ガ・ガ」は、映画の日本語字幕を読んで初めてその歌の意味を知り、若い頃のような体力が無くなり自信を失いかけていた私を奮い立たせてくれた。 
「伝説のチャンピオン」は、サッカー南アフリカワールドカップ決勝でスペインがオランダに勝利した後の優勝セレモニーでスタジアム内に流れていたのを覚えている。スペイン代表の勇姿にとても合っていた。イニエスタのボレーシュートによる決勝ゴール同様、忘れられない光景だ。

2020年5月17日日曜日

ボヘミアン・ラプソディ #1

2018年12月、『ボヘミアン・ラプソディ』を 初観覧。感涙。その後4回劇場観覧した。観る度に毎回泣いた、テレビ画面ではなく劇場でまた観たい、生涯で一番感動した映画。ロックバンド、クイーンのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーと彼の仲間たちの物語。音楽に加え、友情、栄光、裏切り、そして様々な形の愛が詰まっている。 

クイーンのファンではなかったが、ヴォーカルのフレディがゲイでエイズに罹って早逝した事くらいは知っていたので、物語の展開は想定内だった。
素晴らしかったのは、音楽。クイーンの名曲をふんだんに使っているので、映画としては邪道かもしれないと思っていた時期も確かにあったが、毎回泣かされるうちにそんな事はどうでもよくなった。
映画は面白ければそれでいい。 
また、エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』を観覧した後、『ボヘミアン・ラプソディ』に凄く感動した理由が分かった気がした。それはバンドの物語だったからだ。ソロ・アーティストでは生み出せない、バンドでしか醸し出せない雰囲気に魅せられたのだろう。 

バンドエイドでの演奏シーンでは毎回泣いた。そして、その中の「ハンマー・トゥ・フォール」という曲を聴く度に、日本のロックバンド、ザ・ブルーハーツのナンバー「ハンマー(48憶のブルース)」を思い出した。それぞれのギタリスト、ブライアン・メイと真島昌利が作詞・作曲している。前者は1984年に発表されたクイーンのアルバム『ザ・ワークス』に収録されていて、マーシーの曲は1987年発表。若き日のマーシーのクイーンに対するオマージュだったとしたら嬉しい。ザ・ブルーハーツは私が一番好きな日本のロックバンド。クイーンが彼等に影響を与えていたとしたら、私と『ボヘミアン・ラプソディ』の出会いは運命だったのかもしれない。

2020年5月14日木曜日

ブレードランナー 2049

2020年5月、『ブレードランナー 2049』をDVDにて初観賞。2017年公開。主演はライアン・ゴズリング。前作の主演ハリソン・フォードも出演。製作総指揮は、前作の監督リドリー・スコットで、監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。

舞台は前作から30年経ったロサンジェルス。ブレードランナーであるレプリカントKの自分探しの物語。

ライアン・ゴズリングとハリソン・フォードという新旧2大スターの共演と聞いていたのだが、ハリソンの登場が、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の時よりかなり遅くて待ちくたびれてしまった。そして、ライアンとの共演シーンでは、ハリソンが『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でショーン・コネリーと共演していたことを思い出していた。

ライアン・ゴズリングに関しては、彼が60歳を超えても前述のベテラン俳優の二人のように映画の主演を出来るとは思わない。でも、彼は彼で良い俳優だと思う。人造人間という難しい役を見事に演じていた。ハリソン・フォードは、年老いた元ブレードランナーのデッカード役を無難に演じていた印象。

その他で印象に残っているのは、2人の女優。Kの恋人ジョイ役のアナ・デ・アルマスは、とても可愛らしかった。そして、Kの敵である女レプリカント、ラヴを演じたシルヴィア・フークスは綺麗でカッコよかった。

かなり良い作品だが、やはり前作の方が好きだ。決定的な違いは、主演俳優と音楽。前作のハリソン・フォードの方が本作のライアン・ゴズリングよりも好感が持てるし、そして、音楽も、前作のヴァンゲリスの曲の方が素晴らしい。
音楽には本当に凄い力があると思う。

2020年5月11日月曜日

ブレードランナー

2020年5月、『ブレードランナー』をDVD観賞した。これまでに何度も観ている名作。1982年公開のSF映画。監督はリドリー・スコット。主演はハリソン・フォード。

公開時、映画館で3回位観覧したが、その映画館はポルノ映画も上映していたので、少年だった私は入る時とても恥ずかしかった。でも、当時は誤解されてでも観たかった。
未だに楽しめる驚異的な作品。

舞台は近未来のロサンゼルス。感情が芽生え、人間に反乱を起こした人造人間レプリカントと警察の専任捜査官ブレードランナーの戦いが描かれている。セリフの少ないハードボイルドな映画。

ハリソン・フォードが、まあまあな腕前のブレードランナーを好演している。だが、この作品で一番思い入れがあるのは、ルトガー・ハウアーが演じているレプリカントのリーダー。死にたくないと最後まであがく彼の姿が、人は何故生きるのかと考え始めていた少年の私には、その答えのヒントになると思えて、初観覧後も数回劇場に足を運んだ。結局、答えは見つからなかったが。今も答えは分からない。死にたくないから生きているだけ。

アクションシーンは普通だが、全編に漂う独特の雰囲気に毎回魅せられる。そして、ヴァンゲリスの音楽が素晴らしい。彼は、前年公開の『炎のランナー』と同年公開の『ミッシング』の音楽も担当している。その2作品も公開時から何度も観ているお気に入りだ。

2020年5月10日日曜日

ハン・ソロ #2

2018年7月、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』を初観覧。かなり楽しかった。
2020年5月、DVDにて再観賞。再度楽しめた。

『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロの若かりし頃の冒険が描かれている。誰もフォースを使わないが、見応え十分な作品。

ポジティブなエネルギーに満ちているハン・ソロ。生意気で、傲慢で、大胆。野心家で楽天家。口が達者で、はったりが得意。言いたいことははっきり言う。どんな局面でも不敵な笑みを浮かべつつ何とか切り抜ける。落胆は一瞬。決して落ち込まず、常に前を見据える。憧れの人物だ。利害が一致すれば同盟を組むのも厭わない柔軟性も兼ね備えている上にチューバッカのような相棒もいるので、彼には一匹オオカミという形容は合わない。だが、命令されるのが嫌いで、自由気ままに単独で行動するのが好きな彼には、ソロという名前が本当に合っていると思う。
そして、主演のオールデン・エアエンライクは、ハリソン・フォードに負けない演技を披露していたと思う。また、チューバッカやファルコン号が登場する場面を観れたのは、オールドファンとしては本当に嬉しかったし、感動もした。

2020年5月7日木曜日

マネー・ショート

2020年5月、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』をDVDにて初観賞。 

2015年公開作。監督はアダム・マッケイ。主演はクリスチャン・ベール。原作は、ジャーナリスト、マイケル・ルイスが2010年に発表したノンフィクション『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』。 

アメリカのサブプライムローン危機を事前に察知し、逆に巨額の利益を得た男たちの実話。
 
金融システムの健全性と格付け会社のランクを信じ切った馬鹿な会社人間たちの阿保面が、リアルに描かれている。どんなに景気が良い時でも常にアンテナを張って危機意識を持たねば、とは思うが、周りの人間全員が何の疑念も持っていなければ、どうしても流されてしまうもの。
クリスチャン・ベール演じるマイケル・バーリやライアン・ゴズリング演じるジャレド・ベネットは、先見の明に加えて、肝が据わっていた。成功を収めるには、知能だけではなく気骨や胆力も備わっていなければいけないのだろう。 

1987年に公開されたオリバー・ストーン監督作の『ウォール街』では人の貪欲さが描かれていたが、本作では、欲に目が眩み危機を察知出来なかった男たちと、時世を冷静に分析し時勢に流されずに自分を信じた男たちの対比が描かれていて、実に面白かった。 

生きているとたまに思うことがある。世の中バカばっかりだ、と。でも実際には、世の中は、ほんの一握りの本当に頭が良くて強い信念を持った方々が、世界を欺いたり操ったり救ったりしているのだろう。
観賞後にそんな事を思った。 

2020年5月3日日曜日

彼女が目覚めるその日まで

2020年5月、『彼女が目覚めるその日まで』をDVDにて初観賞。2016年公開のドラマ映画。原作は、スザンナ・キャラハンの自叙伝『脳に棲む魔物』。クロエ・グレース・モレッツ主演。 

ある難病を患った、実在する女性の物語。 

恋愛映画だと思っていたので観始めは若干肩透かしを食らった気分になったが、主人公のスザンナを演じるクロエ・グレース・モレッツの熱演に段々と惹きつけられた。彼女は本当に演技が上手い。難病を患った女性という難しい役を見事に演じ切っていた。おまけに、その童顔がとても可愛らしい。もちろん、映画自体も大好きだ。 

この作品は評論家から酷評されたらしい。だが、彼等は、作り手が心血注いだ作品をただ鑑賞して、小難しい文章を書いているだけ。ネット上の無責任だが本音に感じる素人のレビューの方がよっぽど参考になる。お偉い先生達の評論は玄人が読めばいい。参考にはしたくない。

2020年4月28日火曜日

魔女の宅急便

2020年4月、アニメ映画『魔女の宅急便』をTVにて観賞。1989年公開。宮崎駿監督作。初観賞はかなり前。面白さはそこそこだった。 

魔女の血を受け継ぐ少女キキが、魔女として生きることを決意し、知らない町で奮闘する物語。 

ホウキにまたがって空を飛ぶキキを観ながら思った。オッサンがホウキにまたがって空を飛ぶのは、ちょっと不気味だな、と。あれは、キキのような子供や、いかにも魔女っぽいババアが似合うスタイルだと思う。
やはり、空を飛べるなら、スーパーマンや『ドラゴンボール』の勇者たちのように飛びたい。
 
作品に関しては、キキが可愛い。正直感想はそれだけ。強いて上げるなら、魔法が使えなくなったキキが、画家のお姉さんにその話をした時、そのお姉さんが、スランプの時はジタバタするか何もしない、と言った場面は印象に残っている。
スランプ時は、誰もがあのお姉さんのようにすると思う。大事なのは諦めない事。 

女の子やその親御さん達には親しみやすい作品だとは思うが、独り身のオッサンには遠い世界のファンタジー。何も考えずに漫然と観るだけなら、キャラクター達も可愛いし、画風も親しみやすいので、良い作品だとは思う。しかし、以前観た『思い出のマーニー』の方が心に響いた。

2020年4月26日日曜日

天空の城ラピュタ

2020年4月、『天空の城ラピュタ』をTVにて観賞。

1986年公開の宮崎駿監督作。劇場観覧はしていないが、既に数回観ている。2019年1月に『ルパン三世 カリオストロの城』をキネマ旬報シアターで観覧して以降、この映画か『風の谷のナウシカ』もいつかどこかで上映頂けないかなと期待している。 

10数年前の初観賞時は、子供の頃観ていて思い入れの有るTVアニメ『未来少年コナン』とどうしても比べてしまい、斜に構えて観ていたので、まあまあの印象だった。その後、宮崎アニメファンは、ナウシカ派かラピュタ派に分かれるという話を聞き、『ナウシカ』は好きな作品で名作なので、それと対峙する作品なら再観賞する価値があるだろうと思い、『コナン』と比べないようにして再び観てみたところ、結構面白かった。その後も何回か観ているお気に入りの映画。
 
亡き父が撮影に成功した天空の城ラピュタの存在を信じている少年パズーと、そのラピュタの王の末裔の少女シータの冒険譚。 

シータが上空から舞い降りてくるシーンはOVA『機動戦士ガンダム ユニコーン エピソード1』でミネバ・ザビがスペースコロニー内の上空から舞い降りてくるシーンを思い出させる。あれがあの作品のスタッフたちの宮崎駿へのオマージュだったら、アニメ好きとしては嬉しい。そんなシータは普通に可愛いが、やはり『未来少年コナン』のラナほど好きにはなれない。ラナは私のアニメキャラの初恋の人だから仕方がないが。

パズーは、コナンほど強くはないが、好感を持てる男の子。シータを純粋に好きで何とか助けようとする姿が微笑ましい。そして、リピドーの無い男の子の女の子への想いは美しい。

そんなパズーを鍛え上げようとするドーラおばあちゃんが、豪快で痛快で愉快だ。 

2020年4月23日木曜日

ハンニバル

2020年4月に『ハンニバル』をDVDにて観賞。
2001年公開作。監督はリドリー・スコット。2003年頃に初めて観たが、この映画の、あの衝撃的なシーン以上にリアルにグロテスクな映像にはまだお目にかかっていない。お目にかかりたくもないが。 

『羊たちの沈黙』の続編で、FBI捜査官クラリスと殺人鬼のレクター博士の関係を軸に、様々な登場人物が2人に絡んでくる。 

リドリー・スコットは好きな監督だが、前作の方が好きだ。理由は、本作におけるジョディ・フォスターの不在。ジュリアン・ムーアも綺麗で演技の上手い女優さんだとは思うが、器用過ぎて個性が薄い気がする。最後の例の晩餐ではセクシーな黒いドレスが似合っていたが、目を奪われる程ではなかった。無論、近所のレストランのウェイトレスとか、習い事のインストラクターにいたら、毎日のように通い始めたくなる位の美人ではあるが。 

アンソニー・ホプキンスがレクター博士を演じたのは10年振りだったが、その演技は変わらず身震いする程素晴らしかった。『シャイニング』のジャック・ニコルソンと同レベルの芸術的な演技だと思う。TV放映ではカットされる例の晩餐のシーンにおいて、あの凄惨な行為を自然に演じているのが恐ろしい。 

レイ・リオッタに関しては、『フィールド・オブ・ドリームス』や『グッドフェローズ』の頃と比べると、明らかに太っている。
公開時46歳。スーパースターになれなかったのは、多分酒とか止められず、節制をしなかった結果、ルックスを維持する事が出来なかったからだろう。
体型を維持するために絶え間ない努力を続ける事が、幸せかどうかは本人次第だが。
スポットライトを浴び続けるために、食事制限等をして苦しむか、老化を受け入れて人生を楽しむか。仮に、私にスターになるチャンスがあったとしても、やっぱり後者を選ぶ。辛いのは嫌だ……こういう人間だから、チャンスも掴めずにただ平凡に生き永らえているのかもしれない。 

2020年4月22日水曜日

A.I.

2020年4月、『A.I.』をDVDにて初観賞。

2001年公開作。もともとスタンリー・キューブリックが監督する予定だったらしいが、お亡くなりになった為、スティーヴン・スピルバーグが監督になったらしい。
『シャイニング』や『時計じかけのオレンジ』を監督したキューブリック氏がどのように演出していたかは興味深い。 

近未来に起こり得るお話。感情を持ち、人間の母親モニカを慕うAIロボット、デイヴィットの悲喜こもごもが描かれている。

一言で言うと、ハーレイ・ジョエル・オスメント劇場。 

色々考えさせられるが、若干気が滅入る映画。146分が長く感じた。

スピルバーグ氏はこの映画を通して何が言いたかったのだろう。母親への純粋な愛情を表現したかったのか、現代社会への警鐘を鳴らしたかったのか、それとも、話題のAIを主人公に仕立てて娯楽作品を作りたかっただけなのか。いずれにしてもあまり好きにはなれない暗い映画。
キューブリック氏だったらもっと斬新で大胆な作品に仕上げたのではないだろうか。スピルバーグ氏も、キューブリック氏の遺族から強い要望があったから仕方無く引き受けただけで、実際には、自分のアイデアでは無いからやりにくくて仕方がなかったのではないだろうか。 

一番印象に残っているのは、ペットロボットのテディ。『プーと大人になった僕』のプーをまた観たくなった。

主役のハーレイ・ジョエル・オスメントは、可愛いし演技も上手いが、素直な良い子過ぎる感じがあまり好きになれない。お子さんをお持ちの親御さんなら半端無く感情移入出来るのだろうが、子供はやはり、『アバウト・ア・ボーイ』のマーカスや『スタンド・バイ・ミー』のあの4人組のような生意気な感じが、自然だし、好きだ。 

2020年4月21日火曜日

羊たちの沈黙

2020年4月、『羊たちの沈黙』をDVD観賞。
1991年公開作。劇場での観賞は無いが、これまでに何度か観たことのある、言わずと知れたサスペンス映画の傑作の一つ。何度観ても面白い。 

連続猟奇殺人事件を捜査中のFBIの新人捜査官クラリスと、元精神科医で猟奇殺人鬼のレクター博士との奇妙な交流が描かれている。 

クラリス役のジョディ・フォスターとレクター博士役のアンソニー・ホプキンスが会話をするシーンは本当に見応えがある。両人ともアカデミー賞を受賞しているが、それにふさわしい演技だ。 

ジョディ・フォスターは公開時28歳。若くして知性を兼ね備えた超美人。本当に綺麗で、演技も、時に冷静で、時に熱く、いずれも素晴らしくて、終始見飽きる事が無かった。
余談だが、昔から不思議と彼女をセクシーだと思ったことが無い。そして、彼女のレズ疑惑の報道を耳にし、その謎が解けた。それでも、彼女が美しい事に変わりはない。そして、どの作品でも素晴らしい演技を披露している。 

レスター役のアンソニー・ホプキンスも本当に演技が上手い。声や表情、そして、仕草だけで、小柄だが、恐ろしい雰囲気を見事に醸し出している。また、『セブン』のケビン・スペイシー同様、殺人鬼なのに哲学者風でもあった。そして、ただのサイコパスでは持ち得ない、知性を感じた。因みに、彼が出演している映画で駄作だと思った作品にはまだお目にかかっていない。脚本の良し悪しを見極める能力が非常に高いのだろう。

2020年4月19日日曜日

アトランティスのこころ

2020年4月、『アトランティスのこころ』をTVにて観賞。2001年公開作。スティーヴン・キング原作。劇場での観賞はないが、これまでに何度も観ている良い作品。ミステリーの要素があるヒューマンドラマ。

不思議な力を持った中年男テッドと、彼が住んでいる部屋の大家の息子ボビーとの心の交流が描かれている。
2人とボビーの友人以外の、周りの人間たちが醜い。

テッド役のアンソニー・ホプキンスは、この作品でも素晴らしい演技を披露している。
そして、ボビー役のアントン・イェルチンとボビーの女友達キャロル役のミカ・ブーレムが本当に可愛らしくて、二人の関係性も本当に微笑ましかった。ただ、この子役たち、成長後はそれほど活躍していない。

可愛い子役は大成しないのかな。
『シンクス・センス』に出ていたハーレイ・ジョエル・オスメントも、現在は子役の時ほどの人気は無さそうだし、『テッド・バンディ』に出演していたらしいが、気付かなかった。リバー・フェニックスやニコラス・ホルトのように、子役時代は生意気なガキを演じていた方が、子供なんて元々ほとんどがクソガキなのだから不自然ではないし、青年になった時に役者の仕事をしやすいのかもしれない。

2020年4月17日金曜日

マイル22

2019年1月、『マイル22』を観覧。
主人公のタフさに圧倒された。 

2020年4月、DVDにて再観賞。映画館と比べると臨場感が落ちるが割と楽しめた。 

本格的なアクション映画。諸々の事情で、アジアの小国内のアメリカ大使館からある男を空港まで護衛する事になったCIA工作員チームと、その男を始末しようとする追手との壮絶な戦いが描かれている。最後のどんでん返しは、全く予測出来なかった。
シリアス過ぎるので心身ともに準備が必要な映画。 

主演はマーク・ウォールバーグ。『ザ・シューター』の狙撃手役よりタフでニヒルな凄腕CIA工作員役。男を護衛するチームのリーダーを演じている。強い意志と不屈の精神を持つタフガイ。任務を遂行する事しか頭にないような、かといって、感情が全く無いわけでもなく、悩んでいる時間がもったいないと言いたげに即決断する男。
自分の中に明確な答えがあるという点では、『グリーンブック』のイタリア人トニーに通じるものがある。
普段、ついつい余計な事を考えて、単純な事を複雑にしてしまいがちな私にとっては、彼らの単純明快な思考や言動には憧れすら抱く。私も、優柔不断で直ぐにくよくよしてしまいがちな自分とは早くおさらばして、彼らのように、即決即実行、そして、目の前の事に集中出来る人間になりたい。
人生は短い。もう悩んでいる暇なんかない。こういう風に色々考えさせてくれた94分であった。

2020年4月16日木曜日

レザボア・ドッグス

2020年4月、『レザボア・ドッグス』をDVD観賞。

1992年公開作。クェンティン・タランティーノの監督および脚本デビュー作。彼は出演もしている。かなり前に一度観たが、流血シーンが多過ぎる為、それ以降は観賞した事がなかった。 

犯罪のプロであるジョーとその息子エディに集められた6人の悪党達が、黒いスーツに身を包み、サングラス姿で宝石店を強盗するお話。 

血のりと分かっていながら、流血シーンはやはり好きになれない。だから、この映画でそんなシーンが長く続くのは本当に残念だ。その点以外はかなり好きな作品。
低予算だからスケールの小ささは否めないものの、登場人物達がそれぞれ喋り捲っていたので、女っ気はほとんど無いが、飽きることなく観続けられた。特に、ジョークが飛び交う場面は、犯罪映画なのに、和やかな雰囲気すら漂っていた。6人の内の誰かが裏切り者。悪党達の焦りやら苛々やらが伝わってくる場面も悲愴感等がまるで無く、不良少年が大人になってもやんちゃを続けている感じが犯罪者なのに微笑ましかった。
タランティーノの演出ならではの雰囲気だ。彼の次回作である『パルプ・フィクション』でも、そして、最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でも、彼らしい演出がなされていた。因みに、3作品の中では『パルプ・フィクション』が一番好きだ。 

主演のハーヴェイ・カイテルは、小柄だが、がっしりした体格で喋り方にも存在感があってカッコよかった。
『ミーン・ストリート』での仲間想いの若者役で好感を持ったが、中年になっても良い感じだ。彼を見ていると、『アイリッシュマン』で共演していたジョー・ペシを連想する。両人とも、デ・ニーロやアル・パチーノのようなスーパースターにはなれなかったが、存在感は抜群で、それぞれ素晴らしい俳優さん。 

ほかの役者たちに関しては、素晴らしかったったとは思うが、それはタランティーノの脚本や演出のおかげのような気もするので、ここでのコメントは差し控えたい。

2020年4月14日火曜日

思い出のマーニー

2020年4月、アニメ映画『思い出のマーニー』をTVにて初観賞。2014年公開作。スタジオジブリ製作だが、監督は宮崎駿ではなく米林宏昌。原作は、イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンが1967年に発表した同名の児童文学作品。
 
幼い頃から里親に育てられた少女、杏奈は、ある時から周りの人間に対して心を閉ざす。その後、喘息を患った為、里親の頼子の親戚が住む浜辺の村でひと夏を過ごす事になり、そこで、異国の少女マーニーと出会い、そして、それを機に少しずつ変わっていく。
そんな杏奈の心の動きが全編に渡って細やかに描かれている。 

観始めは全く感情移入出来なかったが、終盤から面白くなり、最後は結構感動した。途中で観るのを止めるのはもったいない。鑑賞後も、よく理解出来なかったシーンを思い返したりして楽しめる、そして、再鑑賞時にはまた別の感動があるような気がする、良い作品。 

安奈は12歳。一番中途半端で面倒臭い年頃だと思う。

私が11歳だった時、ある時から急にクラスの女子がやたらと声を掛けてくるようになった。モテ始めたのかもと有頂天になったが、数週間後、クラスで一番綺麗だった女の子に、また顔が赤くなっていて面白い、と笑われ、実はモテていたのではなく、女の子に声をかけられると赤面してしまうのを笑われていただけだと悟り、一時期、同じクラスの女子たち全員が嫌いになった。
赤面症は徐々に収まったが、今でも10代前半の女の子を見ると、早く成長しろ、とか思う。 

2020年4月11日土曜日

ザ・シューター/極大射程

2020年4月、『ザ・シューター/極大射程』をTVにて初観賞。2007年公開のアクション・スリラー映画。シリアスで結構面白かった。 

元アメリカ軍人の凄腕狙撃手が引退後に政府関係者から仕事を依頼されるが、実は、それは彼を暗殺犯に仕立てる罠であった。彼は、その罠から何とか逃げ延び、その後、反撃に出る。そんなお話。 

シリアスだが、ケネディ大統領暗殺のパロディのようだった。

マーク・ウォールバーグ主演。

彼を初めて観たのは2000年公開の『裏切り者』。今やスーパースターのホアキン・フェニックスやシャーリーズ・セロンとの共演作。物静かだが芯の強い若者を好演していた。2003年公開の『ミニミニ大作戦』でシャーリーズ・セロンと再共演。邦題がダサいが結構面白かった。彼は、ぼんやり見るとマット・デイモン似。マークは元不良でマットはハーバード大学に通っていたから皮肉な話。そのマットとは2006年公開の『ディパーテッド』で共演。作品も彼等の演技もあまり印象に残っていない。
最近では、彼は2019年公開の『マイル22』でCIAの非情な凄腕工作員を熱演していた。
本作も、非情でストイックな役柄。デンゼル・ワシントンと共演した2013年公開の『2ガンズ』では陽気でおしゃべりな捜査官役だったが、彼は、本作のような寡黙で凄腕の狙撃手が本当によく似合う。 

2020年4月9日木曜日

僕たちのラストステージ

2019年4月、『僕たちのラストステージ』を観覧。最後で涙がこぼれそうなった記憶有り。 

2020年4月、DVDにて再観賞。泣きはしなかったが、また感動した。 

まあまあの人気は博したが、チャップリンのような大物にはなれなかった、実在したお笑いコンビ、ローレル&ハーディの友情物語。『ジュディ』同様、彼等の晩年のイギリスツアーを描いている。 

喧嘩もするが、強い友情と信頼で結ばれている二人。最後のステージにおける彼等の美しい絆には本当に感動させられた。己れを貫き通してきた彼等、そして、最後まで自分に嘘をつけない彼等。本当に憧れる。 

デブとチビのコンビ。日本で映画化されたら、ホンジャマカが適役だろう。恵俊彰も今やテレビの大物MCだが、映画の主演となれば重い腰を上げるに違いない。

2020年4月7日火曜日

美女と野獣

2020年4月、ディズニー映画『美女と野獣』の実写版をDVDにて初観賞した。『美女と野獣』の物語自体も初めて知った。 
村娘ベルによって野獣が変わっていく様が微笑ましくて、元軍人の傲慢なガストンが醜悪だった。

主演のエマ・トマソンは、『ハリー・ポッター』シリーズ出演でスターとなり、現在は美人女優との誉れが高い。だが、今回の視聴で初めて観たが、そんなに美しいとは思わなかった。これは好みの問題だろう。歌や演技は上手かった。優秀な俳優さんであることは確かだ。

作品に関しては、この映画を推薦してくれた方が周りに大勢いたので期待し過ぎていた感もあるが、この直前に観た『リメンバー・ミー』程は楽しめなかった。それでも、以前観た『マレフィセント』と同じくらい良い映画だと思う。それ程退屈もしなかったし、物語は割と面白かった。アニメ版にも興味が湧いたので、視聴自体は無駄では無かったと思う。 

ユアン・マクレガーも出演。
最近知ったが、公開当時、彼は不倫報道やら離婚問題で大変だったらしい。有名人の私生活にあまり興味は無いが、彼のクリーンで純粋そうなイメージから、不倫していたかもしれない事実は、結構ショックだった。だが、彼のファンである同僚の女性にその話をすると、彼女は、彼はカッコいいから周りの女性が放っておかないでしょう、と言った。確かにその通りだ。それに、当人同士の問題は当人たちにしか分からないし。しかし、それでもショックだった。
ちなみに、ユアンの現在の恋人は、不倫相手と噂されたメアリー・エリザベス・ウィンステッド。2人とも『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』に出演していた。彼女は凄くキレイだった。幸せなんだろうな。

2020年4月6日月曜日

リメンバー・ミー

2019年12月にピクサーのアニメ映画『リメンバー・ミー』をTV画面にて初観賞。凄く感動した。お気楽なファンタジーだと思っていたから、いい意味で期待を裏切られた。
劇場観賞だったら泣いていたかもしれない。 

2020年3月、再観賞。2回目も十分感動出来た。 
音楽を毛嫌いする一族の中で密かにミュージシャンになる夢を抱いている少年ミゲルが、メキシコの祝日である死者の日に、偶然、その死者の国に迷い込んでしまい、そこで彼の祖先の真実を知り、家族の為、そして、自分の夢の為に奮闘する物語。 
大人も楽しめる、深い作品。そして、切ない物語。誤解されたままのお別れって、本当に悲しい。 

死者の国がカラフルで幻想的でとても美しかった。映画館での観賞だったらより壮観だっただろう。そして、死者の国の骸骨達の動きが可愛らしく、死人なのに全く悲愴感が無かった。子供でも普通に楽しめるだろう。 

また、死者の国の骸骨達のあの動きを、俳優達がポップに表現する事を私は想像出来ない。この作品はアニメーションの形態がベストだと思う。