2020年2月25日火曜日

ドクター・スリープ

2019年12月、『ドクター・スリープ』を観覧した。
面白かった。数回ビビらされたホラー要素満載の大人向けおとぎ話。153分だけど、長く感じ無かった。
アートと呼べる前作『シャイニング』と比べると、本作は娯楽作品。改めてスタンリー・キューブリックの偉大さを感じたが、この作品も悪くは無いと思う。 

主演のユアン・マクレガーは公開当時48歳。いい歳したオッサンのはずが、まだ青年に見えた。純粋さもまだ完全に失っていなくて、笑顔も相変わらず爽やか。眼に光を感じる不思議な魅力に溢れていた。 

レベッカ・ファーガソンの妖艶さにも魅せられた。カッコいい悪女を好演していて、この作品の良いスパイスになっていると思う。

2020年2月24日月曜日

イット & イット THE END

職場の若い同僚から映画館で観た『IT/イット "それ" が見えたら、終わり』が凄く怖かったと聞き、興味が湧いて2018年4月にDVDで観たが、あまり怖くはなかった。それどころか、太った男の子ベンが『スタンド・バイ・ミー』の同じく太ったバーンを連想させて、少し笑ってしまった。 

2019年11月、『IT/イット THE END "それ" が見えたら、終わり』を観覧。ホラーを交えた良質な人間ドラマだった。数場面でビビらされたが、10月に観た『ジョーカー』ほど心に迫ってこなかった。

映画における霊や特殊効果の恐ろしさは数秒。心に届かなければ大したことはない。本当に怖いのは、人の内面に宿る狂気。改めて思った。 

観覧後、スティーヴン・キング原作の映画、『スタンド・バイ・ミー』と『アトランティスのこころ』を改めて観たくなった。いずれの作品でも、主人公の子供達は上級生に虐められる。
あれは作者の実体験なのかな。

2020年2月22日土曜日

グレタ

怖い系の映画にはあまり興味は無いが、2019年は3本も劇場観覧した。『IT/イット THE END “それ”が見えたら終わり』、『ドクター・スリープ』、そして、『グレタ』。
スティーヴン・キング原作の前2作品は、数回ビビらされたが、恐怖はそれ程でもなかった。でも、『グレタ』だけは怖かった。

2019年12月、キネマ旬報シアターにてその『グレタ』を観覧。
イザベル・ユペール演じるサイコ女グレタは凄く怖かった。特に、主人公の若い女性フランシスを執拗に責め立てる場面は恐ろしかった。
逆に、フランシスを演じたポッチャリで童顔のクロエ・グレース・モレッツは本当に可愛らしく、怯える彼女に感情移入してしまい過ぎて、グレタに殺意すら抱いた。
それだけイザベルの演技が素晴らしかったという事だろう。

2020年2月21日金曜日

リチャード・ジュエル

2020年2月、『リチャード・ジュエル』を観覧。良い映画。感動した。 
主人公が犯人扱いされるキッカケが、オッサンのスケベ心。笑えない実話。色ボケ。功名心。野心。偏見。猜疑心。傲慢。狡猾さ。人が持つ嫌な性質を目の当たりにした。そして、純粋過ぎるのも、愛すべき個性だが、場合によっては罪かもしれないとさえ思ってしまった。 
まあまあシリアスだから毎週観たいタイプの作品ではないが、たまにだったら悪くはない意義のある映画。 
キャシー・ベイツがチャーミングだった。観る度に可愛らしくなっている気がする。きっと良い人なんだろう。 
出演者で観る映画を決めるミーハーなので、本作を観るべきかどうか迷ったが、御大クリント・イーストウッド監督作であることが決め手となり観賞。
今回は出演無しのイーストウッド。『サンダーボルト』や『ダーティー・ハリー』の面影が失せていた、前作の『運び屋』における老いぼれ役の演技は、『グラン・トリノ』ではまだ矍鑠としていただけに、ショックだった。もう無理して主演せずに、本作のような良い映画を可能な限り撮り続けてほしい。

2020年2月19日水曜日

フォードvsフェラーリ #2

2020年2月、『フォードvsフェラーリ』を再観覧。『ティーンスピリット』や『ハスラーズ』でカッコいい美女達を続けて観たので、その反動で、カッコいい野郎達を観たくなっての再観賞。
前回同様、大画面に映し出された男達の情熱や流儀に幾度と無く頰が緩んだ。再び大満足の2時間半。今回は特に、レーサーの息子の、父を想う気持ちにグッときた。そして、マット・デイモンとクリスチャン・ベールが演じていた、愛すべきハミ出し野郎達。ずっと観ていたかった。
あと、今回もダサかった背広姿のオジサン達。だが、そんな彼等も、その地位を得るために犠牲を払いながら努力を重ね、そして、彼等の家族を幸せにしたいが故にその既得権益にしがみついている事を思うと、幸せって何だろうと思う。
人生は辛い。

2020年2月18日火曜日

ハスラーズ

2020年2月、『ハスラーズ』を初観覧。
様々な美女が拝めると期待に胸膨らませて臨んだが、結局目を奪われたのはジェニファー・ロペスだけだった。相変わらず綺麗で妖艶な上、知らない間に貫禄も付いていて、颯爽と歩く彼女に見惚れつつ、絶世の美女は多少罪を犯しても許されるのではないかと一瞬思ってしまった。
そんな彼女が演じた犯罪者とその一味にカモられる男達を複雑な気分で眺めつつ、万一金回りが良くなったら、近づいてくる女には気を付けようとも思った。
アジア系のヒロインも魅力的だったが、圧巻だったのは、ジェイローのストリップのステージ。美しさやらセクシーさやら女っぷりに圧倒され、あれだけでも観た甲斐があった。
事実を基にしているので、色々考えさせられる物語。彼女達は彼女達なりに必死に生きた。そして、それが社会の規範に反していた。だから、賞賛は出来ない。でも、批判する気にもなれない。

2020年2月15日土曜日

2020年アカデミー賞と主演男優達

2019年に劇場観覧した映画の主演男優の中で、その演技に深く感銘を受けたのは、今回のアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス、『永遠の門』においてゴッホが憑依したかのような演技が凄まじかったウィレム・デフォー、そして、『ロケットマン』でエルトン・ジョンを熱演したタロン・エガートンのお三方。 
ウィレム・デフォーは前回のアカデミー賞でノミネートされていたが、タロン・エガートンが今回ノミネートすらされていなかったのは、残念だった。『アイリッシュマン』のロバート・デ・ニーロすらノミネートされていなかったから、ほかの俳優たちがそれだけ素晴らしかったということだろう。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のレオナルド・ディカプリオがノミネートされていたのは、観ていただけに腑に落ちなかったが。加えて、『フォードvsフェラーリ』のマット・デイモンとクリスチャン・ベールがノミネートすらされていなかったのも解せない。

2020年2月14日金曜日

ジョーカー

2019年に公開された映画の中で1番感動したのは、『ジョーカー』。2回、劇場観覧した。 
まず、2019年11月に初観覧。衝撃的だった。観賞後、ただショッキングなだけか、名作か判断がつかなかった。そんな衝撃だった。主人公に感情移入は出来た。だが、しばらくの間、作品自体を直視することは出来なかった。 
そして、2019年12月、『アイリッシュマン』を観覧後、真っ直ぐ家に帰る気になれず、そんな時、『ジョーカー』を思い出し、改めて向き合う時が来たと感じて別の映画館に足を運んだ。 
前回同様、主人公のアーサーに自ずと感情移入している自分がいた。サイコパスの気があるのかと不安にもなったが、彼のような過去が無い自分はラッキーだったとも思えた。そして、アーサーが覚醒しジョーカーへ変貌する様にほくそ笑んでいる自分を、怖くもなった。悲惨な物語だが、なぜか勇気付けられる不思議な世界。 
人は自分に正直に生きるべきだと思う。でも、その結果、罪を犯してしまうのは哀しい。 
ホアキン・フェニックスの演技には、大げさでなく心が震えた。魂を感じる演技は芸術だと思う。 
太った、精悍さも無いロバート・デ・ニーロは、ダニー・デヴィートとダブって見えた。本当に演技の幅が広い。 

2020年2月13日木曜日

ブラック・クランズマン

2019年7月、早稲田松竹にて『ブラック・クランズマン』を観覧。料金は800円。スパイク・リーが、2019年のアカデミー賞授賞式にて、『グリーンブック』が作品賞に選ばれた時に怒りを露わにした理由をずっと知りたかったが、観賞後、その理由が何となく理解出来た。落選した『ブラック・クランズマン』は、間違いなく彼の名作の一つと言える。だが、政治色が濃い面がある為、作品賞には相応しくないと判断されたのだろう。個人的には、政治的に意義があり世界に通用する名作だと思う。その上、娯楽性も高かったので、すぐにまた再観覧する気になった。
その2日後、再度早稲田松竹にて『ドゥ・ザ・ライト・シング』と『ブラック・クランズマン』の2本を観覧。料金は1,300円。目黒シネマや飯田橋ギンレイ・ホール同様、早稲田松竹も、映画を2本続けて比較的安く観れる劇場である。前者は、古い映画で幾分懐かしさもあり感動もした。だが、結構シリアスな作品でもあるため、そんなに気晴らしにはならなかった。しかし、後者は少し違う。シリアスでもあり娯楽性も有る作品。
『ブラック・クランズマン』はお気に入りの映画。そして、『ドゥ・ザ・ライト・シング』や『マルコムX』同様、歴史的および政治的にも意義のある作品。その上、この作品は楽しく観れる。昨年日本で公開された映画の中で最も気に入った3本のうちの一つでもある。
主人公を演じたジョン・デヴィッド・ワシントンは、父親のデンゼル・ワシントンと違って、あまり華が無い。だが、初の黒人警官として警察署で働きながら人種差別に思い悩む役を見事に演じ切っていた。彼の相棒役を演じたアダム・ドライバーも好演していた。そして、ローラ・ハリアー。とても綺麗で可愛らしく、ずっと魅入られていた。

2020年2月12日水曜日

グリーンブック

2019年3月、『グリーンブック』を観覧した。面白かった。特に、用心棒で運転手のイタリア人主人公が愉快で、とても人間味に溢れていて、観覧後も、度々彼の言動を思い出していた。ただ、その主演のヴィゴ・モーテンセンが、実はイタリア人ではなくデンマーク系アメリカ人であることには驚いたが。イタリアン人の仕草等をかなり研究したのだろう。しかし、わざわざ映画館で観るべき映画とは思わなかった。恐らく、アカデミー賞作品賞を受賞していた為、過度に期待し過ぎていたせいでそう感じたのだろう。 
2019年9月、目黒シネマにて『女王様のお気に入り』と『グリーンブック』を観覧。料金は1,400円だった。飯田橋ギンレイホール同様、作品を2本続けて観れる良心的な映画館。正直、お目当ては前者だったが、女の恐ろしさが際立っていて良い気分転換にはならず、それ程楽しめなかった。逆に、予想に反して、『グリーンブック』は凄く愉快に感じて昨年3月よりも遥かに楽しめた。前回はアカデミー賞受賞作と思いながら観たが、今回は『女王陛下のお気に入り』のおまけで何となく観た。その所為かもしれない。また、前回は花粉症に苦しんでいた。それもあったのだろう。 
様々な要因で映画評が変わってしまうので、私は評論家向きではない。 
『グリーンブック』の魅力は、主人公トニー・リップの単純明快な思考や言動。主役のヴィゴ・モーテンセンは愉快で呑気なイタリア人を見事に演じ切っている。さらに、黒人ピアニストとの友情も感動的で、また、人種問題についても考えさせられた。

2020年2月8日土曜日

グリーンブック & ブラック・クランズマン

2019年10月、飯田橋ギンレンホールにて『グリーンブック』と『ブラック・クランズマン』を観覧した。2本で1,500円。良心的な映画館。
いずれも人種差別問題を扱った作品で、どちらも2019年のアカデミー賞作品賞にノミネートされていた。受賞したのはハートウォーミングな『グリーンブック』。授賞式でその発表があった際、政治色が濃い『ブラック・クランズマン』の監督スパイク・リーは、怒りを露わにして会場を出ようとしたとか。そんな曰く付きの二作品。
どちらも大好きな映画で、いずれも2019年に3回劇場観覧した。 
似たような事が1989年のアカデミー賞にも起きていた。作品賞は『ドライビング・ミス・デイジー』。同年のスパイク・リー監督作の『ドゥ・ザ・ライト・シング』はノミネートすらされなかった。いずれも同じく人種差別問題がテーマ。『ドライビング・ミス・デイジー』はハートウォーミングな作品だが、『ドゥ・ザ・ライト・シング』は、深くて大いに意義が有るシリアスな作品。
そして、2019年、歴史は繰り返された。スパイク・リーさんは悔しかったことだろう。
個人的には、考えさせられる話よりも単純で心温まる話が好きなので、1989年および2019年のアカデミー賞受賞作の方が、それぞれの年のスパイク・リーの作品よりもお気に入りである。 
映画はやはり笑顔で観たい。 

2020年2月7日金曜日

初ドルビーシネマ観覧は『機動戦士ガンダムIII』

2020年2月、『機動戦士ガンダムIII/めぐりあい宇宙編』を丸の内ピカデリーにてドルビーシネマで観覧した。映画館で観るのは38年ぶりの作品。ドルビーシネマの観賞は初めてだった。
1982年製作なので、ドルビーシネマにもかかわらず、画像はやはり古臭かった。それでも、とても懐かしくて、まだ十分に楽しめた。それまでに何度かTV画面で観ていたが、やはり大スクリーンでの観賞は格別。また、ここ数年の内に観た『銀河鉄道999』や『幻魔大戦』の時と違い、心から作品を楽しめた。まだ少年の心が残っているとも思えて、嬉しかった。いつかまたどこかで観る、ずっと好きでいられそうな映画の一つ。
音響に関しては、普通の映画館との違いをそんなに感じなかったので、ドルビーシネマ特別料金の600円は、私のような貧乏人には高く感じた。ただ、自分が音質に拘る人間ではないことが知れたのは収穫だった。

2020年2月5日水曜日

パラサイト 半地下の家族

2020年2月、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を観覧。観始めは、韓国版『万引き家族』かぁと思い、雨が降り続く場面で、『天気の子』を思い出し、主人公の父親が、ご主人様が自分に関する陰口を叩いていたのを耳にして、その顔色が変わった辺りで、何となく展開が読めたと早合点し、若干期待外れっぽいぞとも思い始めたが、怒涛の終盤は遥かに想像を超えてきた。 
好みではないが、好評価せざるを得ない力作。韓国の現状をリアルに描いていて、かつ、娯楽性にも富んでいる。しかし、内容はそんなに深いとは感じなかった。その為、何故カンヌ映画祭で賞を取れたのか理解に苦しむ。恐らく、私は、高尚で芸術性の高い作品を理解出来ない人間なのであろう。私のレビューが幾分浅くて俗物的なのはその所為かもしれない。 
主人公の姉役パク・ソダムが地味に美人で可愛かった。そして、ソン・ガンホ。韓国映画は滅多に観ないが、昔何気に観た『JSA』で涙が溢れ、それ以来、彼の出ている映画だけは気になっていた。今回も、さり気なくも熱い演技に魅せられた。韓国の偉大な俳優さん。 
作品自体が好みでないので、褒め称えることは出来ない。でも、出来栄えは素晴らしいと思う。

2020年2月4日火曜日

眠れる森の美女 & マレフィセント

2019年11月、当時公開中だった『マレフィセント2』を観覧するかどうか決める為に、『眠れる森の美女』と『マレフィセント』をDVD観賞した。 
『眠れる森の美女』は、映像が古く典型的なハッピーエンドだったので、とても古臭く感じた。60年以上前に製作された作品だから、しょうがない事ではある。オーロラ姫を育て上げた3人の妖精達が面白くて愛らしかった事のみ印象に残っている。 
『マレフィセント』は、まず、映像が素晴らしかった。そして、オーロラ役のエル・ファニングが可愛らしくて綺麗だった。また、彼女が、ダコタ・ファニングの妹で、映画『アイ・アム・サム』にも幼児役で出演していたのを知り、知らない間に綺麗な女の子になっていた事に驚いた。もちろん、すぐファンになった。また、アンジェリーナ・ジョリーもカッコよくて魅力的だった。そんな彼女達に魅せられ、続編の『マレフィセント2』を観覧する気になった。

2020年2月1日土曜日

マレフィセント2

昨年11月、『マレフィセント2』を観覧。主役は全員女性で、男性の俳優は全員脇役。フェミニズムを高らかに宣言している感じが印象的だった。 
魔女役のアンジェリーナ・ジョリーは優雅であり威厳があった。そして、製作にも加わっていたのを知っていたせいか、ただの女優ではなく、性別を超えた偉大な人物に思えた。 
オーロラ姫のエル・ファニングは、優しげで綺麗で愛らしかった。お姫様役に相応しい役者さん。 
王女役のミシェル・ファイファーは、お歳を召しているが、まだ美人。悪者役を見事に演じ切り、それが、エル・ファニングの愛らしさをより際立たせていた。 
映像はとてつもなく壮大で、わざわざ劇場に足を運んだ甲斐があった。物語も十分に満足出来る面白さ。正直、それほど期待していなかったが、面白かったし感動もさせられた。