2020年2月14日金曜日

ジョーカー

2019年に公開された映画の中で1番感動したのは、『ジョーカー』。2回、劇場観覧した。 
まず、2019年11月にMovix亀有にて観覧。一言で言うと、衝撃的。観賞後、ただショッキングなだけか、名作か判断がつかなかった。そんな衝撃だった。主人公に感情移入は出来た。だが、しばらくの間、作品自体を直視することは出来なかった。 
そして、2019年12月、キネマ旬報シアターにて『アイリッシュマン』を観覧後、真っ直ぐ家に帰る気になれず、そんな時、『ジョーカー』を思い出し、改めて向き合う時が来たと感じて、Movix亀有に足を運んだ。 
前回同様、主人公のアーサーに自ずと感情移入している自分がいた。サイコパスの気があるのかと不安にもなったが、彼のような過去が無い自分はラッキーだったとも思えた。そして、アーサーが覚醒しジョーカーへ変貌する様にほくそ笑んでいる自分を、怖くもなった。悲惨な物語だが、なぜか勇気付けられる不思議な世界。 
人は自分に正直に生きるべきだと思う。でも、その結果、法を犯してしまうのは哀しい。 
ホアキン・フェニックスの演技には、大げさでなく心が震えた。魂を感じる演技は芸術だと思う。 
太った、精悍さも無いロバート・デ・ニーロは、ダニー・デヴィートとダブって見えた。彼は本当に演技の幅が広い。 

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