2024年12月20日金曜日

サウンド・オブ・フリーダム(2023)

『サウンド・オブ・フリーダム』。アメリカのドラマ映画。アレハンドロ・モンテベルデ監督作。主演はジム・カヴィーゼル。

南アメリカのある国からアメリカへ密輸入された少女を救うべく奮闘するある男の物語。

人身売買組織と小児性愛者の存在がおぞましい。幼児誘拐は、身代金で解決するならまだしも、性の商品化につながるとなると鬼畜の所業だ。アメリカでは、黒人は解放されたが、密輸入された児童の奴隷化が蔓延っているらしい。哀しい現実だ。2004年に公開された『マイ・ボディガード』の頃と小児誘拐の実態がそれほど変わっていないという現状にも暗澹となった。

無料で映画を観賞できるサービスやエンドロールでのスタンドプレイのようなメッセージは確かにやり過ぎの感はあるが、野心家のハッタリはそれが善意であればそれほど悪いものでも無い。本作を批判する人は小児性愛者かもと疑ってしまう。

2024年12月9日月曜日

トムとジェリー(2021)

『トムとジェリー』。アメリカのコメディ。ティム・ストーリー監督作。主演はクロエ・グレース・モレッツ。

ホテルで働き始めた、ある若い女性のお話。

実写映画にアニメのキャラクターのままの姿で出演しているトムとジェリーには違和感を覚えたが、主人公を演じたクロエ・グレース・モレッツは終始可愛らしかった。

エル・ファニングと同様に子役の頃からずっと可愛らしいクロエ。最近、性的マイノリティに否定的なトランプを批判しつつ、ゲイである事を告白。その勇気は称えたいと思う。

彼女の意に反してトランプが大統領になる。今後、世界はどうなっていくのだろう。

2024年12月5日木曜日

マイ・ボディガード(2004)

『マイ・ボディガード』。アメリカのサスペンス映画。トニー・スコット監督作。主演はデンゼル・ワシントン。ダコタ・ファニング出演。

少女と彼女を守るために雇われたボディガードとの歳の差を超えた友情。

デンゼルとダコタが19年ぶりに再共演した『イコライザー THE FINAL』を観てまた観たくなった。

本作の頃のダコタは本当に可愛らしい。2019年公開の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では気の強そうなアメリカ女になっていた。観覧後にそれに気づいた時は、妹のエル・ファニングは大人になっても可愛らしいままなだけに、余計にびっくりした。子役も様々だ。

公開時のメキシコでの幼児誘拐の実態がシリアスに描かれた、デンゼルのクールな演技とシャープなアクションが冴えたなかなかのクライム・サスペンス。

2024年11月28日木曜日

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024)

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』。日本のドラマ映画。呉美保監督作。主演は吉沢亮と忍足亜希子。

息子の母への想いが詰まった実話ならではの絆と愛の物語。

親に甘えてグレつつも次第に彼らの有難みを知るというありきたりな話をコーダの青年に語らせているだけに見えたが、美青年、吉沢亮演じる主人公、大のダサさが際立たせていた、ろうあ者である彼の母、明子の心の美しさに終盤で胸が締め付けられた。明子を演じた忍足亜希子の笑顔もまた美しかった。

2024年11月13日水曜日

シビル・ウォー(2024)

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。アメリカのスリラー映画。アレックス・ガーランド監督作。主演はキルスティン・ダンスト。

新人戦場カメラマンの成長譚。現場のおぞましさに怯えて嘔吐までするも土壇場で覚醒。若さゆえの恐れ知らずな激写に戦慄が走った。

主演のキルスティン・ダンストは、年取ったけど今が一番美しいかも、と思えるほど綺麗に見えた。

国外だけではなく国内でも戦争を始める、死の商人のお得意先アメリカの悲喜劇。どうしてもケネディ暗殺の黒幕とも言われている軍産複合体の存在が頭にちらついてしまった。何か深い意味があったのかもしれないが、私には感じとれなかった。

日本で内戦が起きるとしたら、大阪が名古屋と福岡を唆して東京に攻め入るのかな。だが、肝心の武器が無い。自衛隊を引き込んだとしても在日米軍にばれて簡単に潰されて挙句の果てには3発目の原発を落とされる目に遭うかもしれない。クーデターなんか起きて欲しくない。

2024年11月6日水曜日

HAPPYEND(2024)

HAPPYEND。日米合作の青春映画。空音央監督作。主演は栗原颯人と日高由起刀。

近未来の日本の高校で、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』を彷彿とさせる、ある事件が起きる。

どこからかのゴリ押しで出演できていそうなタレントが皆無の爽やかなキャスト。外国籍の学生が多くて新鮮だが、普通の青春物。よくありがちな場面であるものの、社会に飼い慣らされた大人たちに若者たちが歯向かう姿は、脛齧りのくせに!と思いつつも微笑ましい。そして、ヘラヘラしていたユウタが終盤に見せる漢気の軽妙なカタルシスが沁みた。

2024年11月1日金曜日

元カレとツイラクだけは(2020)

『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』。スウェーデンとアメリカ合作のパニック映画。ミカエル・マルシメーン監督作。主演はアリソン・ウィリアムズ。アレクサンダー・ドレイン出演。

元カップルが共通の友人の結婚式に出席するため偶然小型飛行機に搭乗するも、その操縦士が心臓発作で急死してしまい、生き延びるために二人で必死に協力しあうお話。

邦題が漫画っぽいのでずっと敬遠していたが、たったの92分だったので観てみた。

想像以上に面白かった。パニック映画であると同時になかなかの恋愛映画。劇中の元カップルを演じた役者たちは公開後に結婚して子を儲けている、という事を知った時は彼らのノロケ話を延々と聞かされた気分になった。

2024年10月31日木曜日

侍タイムスリッパ―(2024)

『侍タイムスリッパ』。日本のドラマ映画。安田淳一監督作。主演は山口馬木也。

幕末の侍が現代の京都にタイムスリップして時代劇の俳優として活躍するお話。

タイムスリップ物は好きではないし、現在からは、過去には行けても未来には行けないと言われているが、大好評だったので観てみた。

序盤から中盤にかけては、低予算の割には面白いな、と思った程度だったが、もう一人の侍が現れてから最後まで惹き込まれ続けた。

斬殺への悔恨。同胞の悲劇。会津と長州の確執。

本物のタイムスリッパーが監督に直接アドバイスしていたのでは、と思えるほど侍たちの考え方、処し方、生き方がリアルで、それらにシビれた。時代劇というより侍へのオマージュに感じた。

2024年10月26日土曜日

イコライザー THE FINAL(2023)

『イコライザー THE FINAL』。アメリカのアクション・クライム映画。アントワーン・フークア監督作。デンゼル・ワシントン主演。ダコタ・ファニング出演。

イコライザー』シリーズの3作目。その圧倒的な強さで、ジョン・ウィックとは違って怪我もせず、悪者を皆殺しにするマッコール。非現実的な強さだが、演じるデンゼルの佇まいがそれをリアルに感じさせてくれる。極悪者しか殺さないので人が死ぬという悲しみの感情も全く湧いてこない。カタルシスも感じられる勧善懲悪の殺人ショーだ。本作も面白かった。

子役時代にデンゼルと『マイ・ボディーガード』で共演したダコタ・ファニングも出演。大人の彼女の顔が、終盤のデンゼルとある部屋で二人だけになった場面で子役時代の表情と重なった時、感慨深くなった。だが、正直、シリーズ1作目で共演していたクロエ・グレース・モレッツとの再会を観たかった。

2024年10月20日日曜日

あんのこと(2024)

『あんのこと』。日本のドラマ映画。入江悠監督作。主演は河合優実。

下衆な父母の数だけ不幸な児童がいる。親の洗脳から解放されるのに時間がかかる素直すぎる子が特に哀しい。そんな彼らに下心を持つ大人が善人面して近づいてくる。醜悪で残酷な世界だ。そんな悲惨な現実が描かれた本作は観てて辛かった。救いは儚げな主役の河合優実が時折見せた笑顔。

薬物常習者は自殺をしないらしい。快楽地獄だな。

稲垣吾郎の役はチャンスを待っているまだ売れていない役者でよかったのでは。

ラストを思うと『市子』以上の悲劇だ。実話だとは信じたくない。