2020年6月29日月曜日

ストーリー・オブ・マイライフ #2

先日劇場観覧した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の余韻が未だ残っている。 
それぞれが魅力的な、ある4姉妹の物語。 
そんな彼女達と子供の頃からずっと仲良しの隣人、ローリーが、観てて羨ましくて仕方がなかった。それにしても、彼は、なぜ、あのじゃじゃ馬のジョーに一途になったのだろうか。誰かを物凄く好きになる時の気持ちは理屈では説明出来ないものだが、少し不自然に感じた。それは、四女のエイミーを演じていたフローレンス・ピューがとても魅力的だったせいかもしれない。 
4姉妹の母を演じていたのは、『スター・ウォーズ/エピソード8』でキャリー・フィッシャーに負けない存在感を示していたローラ・ダーン。娘達を立派に育て上げた母親役にはうってつけに感じた。 
そして、メリル・ストリープが演じていた姉妹達の叔母は、登場人物の女性の中では、当時の女性として一番正しい考え方をしていたと思う。運命の人と結ばれる確率なんてかなり低いだろうし、だったらまずは経済力という話になる。ただ、彼女が、心から幸せだったかどうかは別の話だが。 
姉妹達の家の隣にある立派な屋敷に住んでいた老紳士の、三女ベスに対するプラトニックな思いは、彼のような頑固そうな爺さんには似つかわしくないが、本当に微笑ましかった。そして、音楽が好きなベスに自分の屋敷のピアノを自由に弾かせてあげる彼の心優しい計らいを、実はロリコンで、二人きりになった時にいきなり襲いかかる魂胆じゃねーだろうな、と邪推していた事を恥じた。ベスがピアノを弾いている部屋の近くの階段を下りていた老紳士の彼が、途中で立ち止まり、そのまま階段に座り込んで彼女の奏でる音楽に聞き入ってしまうシーンは、強く印象に残った。

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