2020年6月28日日曜日

ストーリー・オブ・マイライフ #1

2020年6月、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』をTOHOシネマズ錦糸町オリナスにて初観覧。2019年に公開されたドラマ映画。原作は、1868年に発表されたルイーザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』。舞台は小説が発表された当時のアメリカ。ある4姉妹の物語。 
その有名な小説の粗筋すらもよく知らずに生きてきた。だから、物語はほぼ初見だったが、その4姉妹の、時に喧嘩もするが、お互いを思いやる姿や行動にとても感動し、終幕の際には名残惜しさの余り寂しさを感じた。いつまでも観ていたかった、心温まる物語。 
主人公は、男勝りで作家志望の次女、ジョー。当時の女性達は、男に頼って生きざるを得なかったが、そんな社会に反発するジョーの心の叫びは、とても胸に響いた。そして、彼女を演じたシアーシャ・ローナンには本当に魅せられた。 
そんなジョーがよく喧嘩をしていたのが末っ子のエイミー。自身の自立よりも花嫁になる事を望んでいる、世渡りが上手い女性。私もそうだが、多くの男性はエイミーの方が好きだと思う。だが、こういう、男にとって都合の良い女がモテるうちは、男女平等社会の実現は難しいだろうなとも思う。考え過ぎかな。 
エマ・ワトソンは、長女や学級委員長といった正義感の強いしっかり者の役に向いていると思う。そして、近い将来引退して政治活動を始めかねない雰囲気を漂わせている。彼女が演じた長女のメグが妹達に慕われている様は、とても微笑ましかった。 
姉妹の仲の良さに関して一番印象に残っているのは、病弱な三女のベスが、彼女の療養に付き添っていたジョーに小説を書き続けることを勧める場面。海辺で二人きりの時だったが、お互いがお互いを思いやる気持ちが本当に素敵だった。また、同時に、古い映画『スタンド・バイ・ミー』の中で親友のゴーディに小説家を目指すよう諭すガキ大将のクリスを演じた、リバー・フェニックスを思い出していた。

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