2020年6月18日木曜日

ハスラーズ #2

『ハスラーズ』は2019年に公開された、実話を基にしている映画。かつてストリッパーだった2人の女性が、リーマンショック後に、かつての仲間達とチームを組んで、金持ちの男から金をだまし取るお話。
2020年2月に、TOHOシネマズ錦糸町で初観賞。席が前過ぎたため、とても観にくかったが、その分、早めの時間帯のジェニファー・ロペスのストリップ・ショーにはかなり満足出来た。そのショーが圧巻過ぎた為、彼女の虜になり、最後まで彼女が出るシーンは彼女だけを観てしまっていたが。それ故、観賞後、もう一人の主人公デスティニーにあまり注視していなかった事を悔やんだ。
その後、5月にDVDで観た『マネー・ショート』に深く感銘を受けた。そして、その作品が、リーマンショックを引き起こしたサブプライムローン危機前後の混乱を描いていた為、本作を思い出し、再度観たくなった。日本の映画館のほとんどが、3月以降、新型コロナウィルスの影響で休業していたが、6月以降、騒ぎの収束に伴い徐々に再開し始めた。そのため、幸運にも、また映画館で観る事が出来た。
2020年6月、東京ディズニーランドに隣接するシネマイクスピアリにて観覧。観客は、私以外は女の子2人組だけだった。余裕で、日頃からよく好んで座っている後ろの方の座席を確保。観覧前は、グラマラスなジェニファー・ロペスのストリップ・ショーを心待ちにしていたが、いざ観てみると、前回と違って、さほど魅了されなかった。恐らく、後ろの方の席だったし、2回目だった所為だろう。それに、前回は、仕事帰りでかなり疲れていたし。今回は、物語ともう一人の主人公にも注視しながら観賞した。
祖母と娘の為に懸命に生きたデスティニーを演じたコンスタン・ウーは、とても良い演技をしていたと思う。それに、可愛らしくて魅力的で、終盤の彼女の演技には、もう少しで泣かされそうになった。一方、ジェニファー・ロペスは、ラモーナという悪女役を、やはり、本当に素晴らしく演じていた。彼女がなぜアカデミー賞にノミネートされなかったのか理解に苦しむ。
彼女達の犯した罪に関しては、前回のレビューでは、「彼女達は彼女達なりに必死に生きた。そして、それが社会の規範に反していた。だから、賞賛は出来ない。でも、否定する気にもなれない」と書いたが、今回は、こう思っている。人は正当に稼いだお金で生きるべき。人生は誰にでも厳しいのだから。贅沢な生活を経験した方々には難しい事かもしれないけれど。

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