2020年6月10日水曜日

ドント・ウォーリー

2019年6月、ヒューマントラストシネマ有楽町にて『ドント・ウォーリー』を初観覧。2018年に全米公開された作品。
実在した風刺漫画家のお話とのことで、コメディっぽい作品だろうと想像していたが、意外とシリアスだったので、仕事帰りで疲れていた私には少しキツかった。だが内容は素晴らしかったので、DVD化されたら絶対観ようと思っていた。
そして、2020年6月、DVDにて再観賞。
アルコール依存症に陥り、交通事故で身体障碍者になって車椅子生活を余儀なくされるが、その後、依存症を克服し、風刺漫画を描くことを生き甲斐にして前向きに生きたジョン・キャラハンの物語。
苦悩に満ちた人生を歩んだキャラハンを演じた、ホアキン・フェニックスの演技は素晴らしかった。翌年の『ジョーカー』のジョーカー役でアカデミー賞主演男優賞を受賞したが、その受賞は、時間の問題だったんだなと思える演技だった。そのキャラハンの彼女アンヌを演じたルーニー・マーラも、とても可愛らしかった。特に、キャラハンと再会して恋人同士になってからのアンヌは神がかりの愛らしさだった。アメリカの女性には自己中で高飛車なイメージが若干あったが、彼女の柔らかな笑顔には本当に魅せられた。
そして、ジャック・ブラック。キャラハンを障碍者にした男デクスターを演じていたが、キャラハンとの再会シーンの演技は流石の一言。そして、その再会直前にビリー・ジョエルの「ロックンロールが最高さ」を能天気に歌っていた姿には思わず笑ってしまった。普段からあんな風に口ずさんでいるように思えて、私も未だに聴いているお気に入りの曲なので、嬉しくもなった。

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