2020年6月23日火曜日

オズの魔法使い

2020年6月、『オズの魔法使い』をDVDにて初観賞。1939年公開のファンタジー・ミュージカル映画。日本公開は1954年。
竜巻に巻き込まれて不思議な世界に迷い込んだ女の子ドロシーが、そこで出会った仲間達と共に、歌や踊りで自分達を鼓舞しながら元の世界に戻ろうと奮闘する物語。
80年以上も前の作品だからか、初観賞なのに懐かしく感じた。全ての楽曲が耳に心地良く、特に、「虹の彼方に」の美しい旋律は、鑑賞後、頭の中でしばらく鳴り響いていた。画面が、セピア色から、あたかも虹の彼方に行けたかのごとく、カラフルになり、そして、最後でまたセピア色に戻る演出もお洒落だった。
主演のジュディ・ガーランドの晩年を描いた映画『ジュディ』を観たのは2020年3月。その作品で若い頃のジュディを演じていた女の子はとても可愛かったが、本作のジュディ本人は、それほど綺麗には見えなかった。20世紀中頃の美人顔なのか、ただ単に私の好みではなかっただけなのか。歌や演技は上手かったと思う。「北の良い魔女」を演じたビリー・バークは綺麗だった。
この作品の頃のジュディは、彼女が細身の体型を維持する為に、そして、長時間働けるように、周りの大人達から薬漬けにされていたらしい。その事を『ジュディ』で知ってしまっていたので、『オズの魔法使い』で楽しそうに演技をしている彼女に対しては複雑な気分にもなった。47才で逝去。その早過ぎる死はその大人達の責任であるかもしれない。
しかし、若い頃ドラッグにハマっていた現在70歳代のキース・リチャーズやポール・マッカートニー、そして、エルトン・ジョンが未だ現役で活動しているのを目にすると、人の寿命はその人の遺伝子で決まるのかな、とも思う。大事なのは、死ぬまでにどう生きるか。

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