2020年10月13日火曜日

ブックスマート

2020年9月、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』をMovix亀有にて観覧。2019年公開作。女優でもあるオリヴィア・ワイルドの初監督作品。

真面目に高校生活を送っていた二人の女の子、ビーニー・フェルドスタインとケイリトン・デヴァーがそれぞれ演じるモリーとエイミーが、卒業式前にハメを外すお話。

これまでに観た青春コメディの中で一番好きな作品。この手の映画は、通常、エル・ファニングのような典型的な美女を主演に据えるもの。しかし、本作にはキャリー・フィッシャーの娘でもある、ビリー・ロードという美人女優が出てはいるものの、彼女は脇役だし、主役の二人はと言えば、それぞれ魅力的だが、目を奪われるような美貌の持ち主ではない。そして、突出した存在の登場人物がいない分、物語そのものに集中でき、おまけに、脇役である他のクラスメートたちの事もそれぞれ丁寧に描かれているので、隅から隅まで楽しめる素晴らしい作品だ。

最も新鮮だったのは、レズについての描写。今回、初めてレズビアンの恋愛を観た。同性愛はゲイだけではない事を改めて認識でき、また、観覧後は街中で手を繋いで歩く女性たちが微笑ましく思えるようにもなった。

だが、この作品の最大の魅力は、何と言っても主役の2人のユニークさと面白さだろう。冒頭から変なダンスで登場した彼女たち。そんなノリが最後の最後まで続き、可愛らしくも、愉快で痛快なコンビだ。

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