2020年5月19日火曜日

ロックバンド クイーン

ブリティッシュ・ロックばかり聴いていた時期があった。ビートルズに始まり、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクス、スモール・フェイセス、フェイセズ、そして、セックス・ピストルズ。ハードロックやプログレッシブ・ロックには興味が湧かず、その後好きになったバンドは、ストーン・ローゼス、ブラー、オアシスだった。 
クイーンに関しては、良い曲だなと思う曲はあったがアルバムを買おうという気にはならなかった。彼等の音楽がハードロック寄りで、少しキワモノに感じていた上に、フレディ・マーキュリーの短髪と口髭というルックスが生理的に受け付けられなかったからだ。そして、私が一番好きだったヴォーカリストはロッド・スチュワート。生粋のロックファンには鼻で笑われる趣味だ。そんな私にクイーンは少し濃過ぎた。 精神的に音楽が必要だった時代は10代から20代。30歳を過ぎた辺りから音楽は職場の昼休みか通勤時に聴く音になり、リラックスする為のものになった。強烈なクイーンの曲は、何かをしながら聴くには適していない。だから、映画『ボヘミアン・ラプソディ』まで彼等とは縁が無かった。ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリン同様、ずっと気になっていたバンドではあったので、あの映画の公開は私にとってはいい機会だった。そして、物凄い感動を貰った。元ブリティッシュ・ロックファンとして、英国史上最も売れたクイーンのベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ』はいつか聴かねばなるまい。 
『ボヘミアン・ラプソディ』で演奏される曲の中で凄く好きなのは、「ボヘミアン・ラプソディ」、「ラジオ・ガ・ガ」、そして「伝説のチャンピオン」の3曲。 
「ボヘミアン・ラプソディ」はフレディがゲイとして生きる決意表明の歌だと言われている。覚悟を決めた人間はカッコいい。 
「ラジオ・ガ・ガ」は、映画の日本語字幕を読んで初めてその歌の意味を知り、若い頃のような体力が無くなり自信を失いかけていた私を奮い立たせてくれた。 
「伝説のチャンピオン」は、サッカー南アフリカワールドカップ決勝でスペインがオランダに勝利した後の優勝セレモニーでスタジアム内に流れていたのを覚えている。スペイン代表の勇姿にとても合っていた。イニエスタのボレーシュートによる決勝ゴール同様、忘れられない光景だ。

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