2020年5月29日金曜日

ボルグ/マッケンロー #1

2018年9月、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』をTOHOシネマズ 流山おおたかの森にて初観賞。当時全米オープンで大坂なおみ選手が優勝して話題になっていたので、観る気になった。
2020年5月、DVDにて再観賞。
1980年のウィンブルドン選手権男子シングルス決勝に出場したスウェーデン出身のビヨン・ボルグとアメリカ出身のジョン・マッケンローの試合に焦点を当てつつ、両選手がどのような人物だったのかを丁寧に描写している。
シュテフィ・グラフが、1996年ウィンブルドン選手権の伊達公子との準決勝の最中に、観客に大声でプロポーズされ、「あなたの財産はいくらなの?」と切り返した話は好きだし、17歳のシャラポワが、2004年ウィンブルドン決勝でセリーナ・ウィリアムズに勝利した直後、観衆の面前で笑いながら誰かに携帯電話を架けていた場面は、丁度その生放送を観ていたが、本当に微笑ましかった。このように、試合そのものよりもそういうサイドストーリーが好きなので、とりわけテニスファンというわけではないのだが、映画は十分楽しめた。良い映画だと思う。恐らく、テニスファンにはたまらない作品だろう。
映画の主人公ボルグのライバル、ジョン・マッケンローが試合中に暴言を吐く選手だという事は知っていた。でも、ボルグ自身が若い頃はマッケンローみたいにプレイ中にブチ切れる選手だった事は知らなかった。そして、二人のライバル関係がテーマだと思っていたので、初観賞時に、性格の良さげな美男子のボルグ寄りの映画だと気付いた時は、どちらかというと悪童と言われていたマッケンローの方に興味が有って、その彼のやんちゃぶりを観たかったので少し興ざめした。ボルグがスウェーデン人で、これがスウェーデン映画だからしょうがないことではある。ただ、当時のボルグが実は苦悩を抱えていた事には深く感銘を受けた。いつかアメリカ人に、ジョン・マッケンローの映画を製作してほしい。

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