2020年5月23日土曜日

セブン

2020年5月、『セブン』をDVD観賞した。1995年に公開されたスリラー映画の傑作。デヴィット・フィンチャー監督作。 
映画館での観覧は無いが、何度かTV画面で観ている。結末は覚えていたが、それでもまた楽しめた。 
新人刑事とベテラン刑事のコンビが連続殺人犯を追跡する物語。 
登場人物の関係性が『羊たちの沈黙』と類似している。新人刑事のブラット・ピットとベテラン刑事のモーガン・フリーマンが、それぞれ、FBI新人捜査官クラリスのジョディ・フォスターとその上司のスコット・グレン、そして、連続猟奇殺人鬼ジョン・ドゥのケヴィン・スペイシーが、レクター博士のアンソニー・ホプキンスをそれぞれ連想させる。 
だが、『セブン』には、新人刑事の妻役でグウィネス・パルトローが出演している。可愛くて綺麗な女優さん。ジェニファー・ロペスやクロエ・グレース・モレッツのような豊満な女性が好きなのだが、本作の痩せ過ぎ感のあるグウィネスにも惹かれる。憂いのある表情が魅力的。 
二人の主演男優の演技が対照的で面白かった。モーガン・フリーマンの落ち着いた佇まいとブラピのラフな言動。名コンビだと思う。 
そして、最も印象的なのは、サイコパスの殺人鬼を演じたケヴィン・スペイシー。レスター博士のアンソニー・ホプキンス同様、知性を感じる。7つの大罪をテーマに殺人を繰り返したジョン・ドゥ。狂っているが、犠牲者達の生前の所業を考えると何となく気持ちが分かってしまう自分にも恐怖を感じる。『ジョーカー』でアーサーがジョーカーに変貌する様をほくそ笑みながら観ていたことを思い出した。

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