2020年5月11日月曜日

ブレードランナー

2020年5月、『ブレードランナー』をDVD観賞した。これまでに何度も観ている名作。1982年公開のSF映画。監督はリドリー・スコット。主演はハリソン・フォード。
公開時、映画館で3回位観覧したが、その映画館はポルノ映画も上映していたので、少年だった私は入る時とても恥ずかしかった。でも、当時は誤解されてでも観たかった。未だに楽しめる驚異的な作品。
舞台は近未来のロサンゼルス。感情が芽生え、人間に反乱を起こした人造人間レプリカントと警察の専任捜査官ブレードランナーの戦いが描かれている。セリフの少ないハードボイルドな映画。
ハリソン・フォードが、まあまあな腕前のブレードランナーを好演している。だが、この作品で一番思い入れがあるのは、ルトガー・ハウアーが演じているレプリカントのリーダー。死にたくないと最後まであがく彼の姿が、人は何故生きるのかと考え始めていた少年の私には、その答えのヒントになると思えて、初観覧後も数回劇場に足を運んだ。結局、答えは見つからなかったが。今も答えは分からない。死にたくないから生きているだけ。
アクションシーンは普通だが、全編に漂う独特の雰囲気に毎回魅せられる。そして、ヴァンゲリスの音楽が素晴らしい。彼は、前年公開の『炎のランナー』と同年公開の『ミッシング』の音楽も担当している。その2作品も公開時から何度も観ている私のお気に入りの作品だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿