2020年7月9日木曜日

トゥルー・クライム

2020年7月、映画『トゥルー・クライム』をTVにて観賞。1999年公開のドラマ映画。クリント・イーストウッド脚本・監督作品。原作は、サスペンス小説『真夜中の死線』。かなり前に一度観ている。
ある死刑囚の死刑執行を巡る、人種差別問題も絡んだお話。まあまあ面白かった。
主人公のジャーナリスト、スティーブをクリント・イーストウッドが好演。イーストウッドは公開時69歳。見た目が明らかに老人のスティーブが、序盤で同僚の若い女性を口説いている姿が可笑しかった。私も、いつまでも恋をしていたいものだ。そんなスティーブが、その死刑囚の冤罪を確信し、奔走する。
冤罪と言えば、2019年公開の『リチャード・ジュエル』を連想する。また、スティーブの口の悪さは、2008年公開の『グラン・トリノ』でイーストウッドが演じた主人公の、同じく口の悪い頑固な老人を連想させる。本作が製作されていなかったら、もしかしたら、後に製作されたあの2作品もまた、名作と言える出来栄えにはなっていなかったかもしれない。そういう意味では、重要な作品だと思う。
1992年公開の『許されざる者』に出演していたフランシス・フィッシャーが、本作にも出演。イーストウッドとの間に生まれた娘も、スティーブの娘役で出演している。ソンドラ・ロックといい、彼女といい、イーストウッドは気の強そうな女性が好みのようだ。そんなイーストウッドは結婚と離婚を2回していて、他にも愛人が沢山いたらしい。英雄色を好む、だな。
最後に、ドラマ『アリー my Love』や映画『チャーリーズ・エンジェル』でお馴染みのルーシー・リューが、少しだけ出演。ここでもスティーブが、彼女が演じていた若いおもちゃ屋の店員を口説いていた。またかよ、と思いつつ笑ってしまった。

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