2020年3月4日水曜日

テッド・バンディ

2020年2月、キネマ旬報シアターにて『テッド・バンディ』を観覧。
連続殺人犯と目されている男バンディを、その恋人の視点で描いた作品。色々考えさせられた良い映画。
バンディが生涯で恐らく一番愛した女リズを演じたリリー・コリンズの、迫真の演技に魅せられた。無実だと主張続けるテッドに、正直に話すよう迫る様は鬼気迫っていたし、その演技には魂を感じた。
そんなリズとは対照的だった、バンディの言うことを信じたい気持ちが強過ぎて、利用されている事に気付けない眼鏡女キャロル。薄々感づいていたかもしれないが、彼に尽くすことが彼女の幸せであるなら、彼女には彼に利用されようがどうでもいいことだったのかもしれない。ただ、彼女の場合は、愛は盲目、ではなく、自己愛だと思う。同情なんか出来っこない。
ハンサムで頭が切れるバンディに夢中になる女は他にも大勢いたが、この映画で同情出来た女性はリズだけだった。
バンディに関しては、サイコパスを人間として認めたくないので何も語りたくない。もっとも、彼の主張通り、彼が冤罪だったとしたら話は別だが。演じたザック・エフロンは超ハンサムな男の設定。個人的には、ハンサムだとは思うが、道で擦違う女性が思わず振り返って見惚れるほどではないと感じた。女性には見え方が違うのかな。

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