2020年3月1日日曜日

スキャンダル #1

2020年2月、Movix亀有にて『スキャンダル』を初観賞した。 
最も印象に残っているのは、フォックスニュースの会長ロジャー・エイリズからセクハラを受けて屈辱を味わった新人のカイラが、以前同じ目に遭ったのに、それに立ち向かわず何もしなかった大先輩メーガン・ケリーに対して、その時何故戦わなかったのか、と詰った場面。上手く説明出来なかったメーガンが切なかった。セクハラをしたエイリズ以外は誰も責められない。 
大抵の物事は、急激にではなく、徐々に変わるもの。でも、当事者には、それがもどかしい。だが、大局的に耐えねばならない時もある。大事なのは、その時の屈辱や虚無感を忘れない事。そして、時が来たら立ち上がる事。
ノリは軽いが、無駄に長くなく、色々な要素が入り混じった良い映画。かなり面白かった。また、社会問題に疎いので、こういう実話が基の作品は本当に有難い。それにしても、現大統領のドナルド・トランプをあんなに大っぴらに批判するとは。2018年11月に観たマイケルー・ムーア監督作の『華氏119』でも感じたが、日本とは違い、アメリカは本当に自由の国だ。
久々に見たシャーリーズ・セロンは相変わらず綺麗でクールだったが、綺麗なだけの女優だと思っていたニコール・キッドマンが良い感じの美婦人になっていたのに少し驚いた。息の長い役者さんは、人間的に素晴らしいのだろうな。

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