2020年6月30日火曜日

ブレイン・ゲーム

2020年6月、映画『ブレイン・ゲーム』をDVDにて初観賞。2015年公開のスリラー映画。主演はアンソニー・ホプキンス。 
連続殺人犯を追っていたFBI捜査官が、捜査に行き詰まり、予知能力を持つ、アンソニー・ホプキンス扮する元同僚ジョン・クランシーに助けを求め、協力して犯人を追跡するものの、その凶悪犯は、実は、クランシーよりもより高い能力を備えていた。そんなお話。 
全体を通してアンソニー・ホプキンスの演技には魅せられたが、スリラー映画としては、『羊たちの沈黙』や『ハンニバル』よりも退屈だった。その2作品でレスター博士を演じていたホプキンスが、本作ではFBI 捜査官を演じていたのはなんだか皮肉だなと思いつつ、その演技には全く違和感が無かったので、流石だなとも思った。そして、特殊な能力を持っているという点が『アトランティスのこころ』のテッド役と同じなので、その3作品を好きな私にとっては、少し感慨深い作品であった。 
FBI 女性捜査官を演じたアビー・コーニッシュは、前述の2作品でクラリスを演じていたジョディ・フォスターやジュリアン・ムーアには僅かに及ばないが、良い演技をしていたと思う。 
また、コリン・ファレルが出演していると聞いていたので、冒頭から出ているFBI捜査官を彼だと思い、知らない間に老けたなぁと感じていたのだが、後半からコリン・ファレル本人が出てきて、違う役者さんだった事に気付いた。洋画ファンのつもりなのだが、未だに白人俳優は時折見分けがつかない。 

2020年6月29日月曜日

ストーリー・オブ・マイライフ #2

先日劇場観覧した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の余韻が未だ残っている。 
それぞれが魅力的な、ある4姉妹の物語。 
そんな彼女達と子供の頃からずっと仲良しの隣人、ローリーが、観てて羨ましくて仕方がなかった。それにしても、彼は、なぜ、あのじゃじゃ馬のジョーに一途になったのだろうか。誰かを物凄く好きになる時の気持ちは理屈では説明出来ないものだが、少し不自然に感じた。それは、四女のエイミーを演じていたフローレンス・ピューがとても魅力的だったせいかもしれない。 
4姉妹の母を演じていたのは、『スター・ウォーズ/エピソード8』でキャリー・フィッシャーに負けない存在感を示していたローラ・ダーン。娘達を立派に育て上げた母親役にはうってつけに感じた。 
そして、メリル・ストリープが演じていた姉妹達の叔母は、登場人物の女性の中では、当時の女性として一番正しい考え方をしていたと思う。運命の人と結ばれる確率なんてかなり低いだろうし、だったらまずは経済力という話になる。ただ、彼女が、心から幸せだったかどうかは別の話だが。 
姉妹達の家の隣にある立派な屋敷に住んでいた老紳士の、三女ベスに対するプラトニックな思いは、彼のような頑固そうな爺さんには似つかわしくないが、本当に微笑ましかった。そして、音楽が好きなベスに自分の屋敷のピアノを自由に弾かせてあげる彼の心優しい計らいを、実はロリコンで、二人きりになった時にいきなり襲いかかる魂胆じゃねーだろうな、と邪推していた事を恥じた。ベスがピアノを弾いている部屋の近くの階段を下りていた老紳士の彼が、途中で立ち止まり、そのまま階段に座り込んで彼女の奏でる音楽に聞き入ってしまうシーンは、強く印象に残った。

2020年6月28日日曜日

ストーリー・オブ・マイライフ #1

2020年6月、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』をTOHOシネマズ錦糸町オリナスにて初観覧。2019年に公開されたドラマ映画。原作は、1868年に発表されたルイーザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』。舞台は小説が発表された当時のアメリカ。ある4姉妹の物語。 
その有名な小説の粗筋すらもよく知らずに生きてきた。だから、物語はほぼ初見だったが、その4姉妹の、時に喧嘩もするが、お互いを思いやる姿や行動にとても感動し、終幕の際には名残惜しさの余り寂しさを感じた。いつまでも観ていたかった、心温まる物語。 
主人公は、男勝りで作家志望の次女、ジョー。当時の女性達は、男に頼って生きざるを得なかったが、そんな社会に反発するジョーの心の叫びは、とても胸に響いた。そして、彼女を演じたシアーシャ・ローナンには本当に魅せられた。 
そんなジョーがよく喧嘩をしていたのが末っ子のエイミー。自身の自立よりも花嫁になる事を望んでいる、世渡りが上手い女性。私もそうだが、多くの男性はエイミーの方が好きだと思う。だが、こういう、男にとって都合の良い女がモテるうちは、男女平等社会の実現は難しいだろうなとも思う。考え過ぎかな。 
エマ・ワトソンは、長女や学級委員長といった正義感の強いしっかり者の役に向いていると思う。そして、近い将来引退して政治活動を始めかねない雰囲気を漂わせている。彼女が演じた長女のメグが妹達に慕われている様は、とても微笑ましかった。 
姉妹の仲の良さに関して一番印象に残っているのは、病弱な三女のベスが、彼女の療養に付き添っていたジョーに小説を書き続けることを勧める場面。海辺で二人きりの時だったが、お互いがお互いを思いやる気持ちが本当に素敵だった。また、同時に、古い映画『スタンド・バイ・ミー』の中で親友のゴーディに小説家を目指すよう諭すガキ大将のクリスを演じた、リバー・フェニックスを思い出していた。

2020年6月25日木曜日

M:I/ゴースト・プロトコル

2020年6月、『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』をDVDにて初観賞。CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントとその仲間達が活躍する、スパイ・アクション映画シリーズの第4作。2011年公開。
前作は、フィリップ・シーモア・ホフマンの好演もあり、かなり面白かったが、本作はその面白さを超えてきた。そして、2年前に劇場観覧した第6作と、その記憶は少し薄れつつあるが、同じくらい面白く感じた。
まず、イーサン・ハントの仲間、ダンとブラントの二人が、時折、軽妙なやり取りでシリアスになりがちな雰囲気を和ませてくれていたので、楽しく視聴出来た。ダン役のサイモン・ペッグは前作も出演していたが、本作では出演時間も長く、元々英国のコメディアンなだけあって、そのコミカルな演技が、常にシリアスなハントの気分をも和ませているようだった。ブラント役のジェレミー・レナーも、ミュージシャンでもあるからなのか、真面目な顔をしていてもどこか飄々としていて、彼等が劣勢な時も、全く暗い気分にさせてくれなかった。
ハント役のトム・クルーズは、今回も素晴らしいアクションを披露していた。また、前作から5年経ったせいか、さらに良い感じに大人びていて、若干風格も出てきた。公開時49歳。もう若さ故の野心に満ちた顔はしなくてもいい年だと思う。
そして、ハントの仲間のエキゾチックな美女を演じたポーラ・パットン。レベッカ・ファーガソンの妖艶さにはギリ敵わないが、それでも、女の色気を感じる素晴らしい演技だった。
最後に、髭を剃ったヴィング・レイムスが、強面と愛嬌が共存する良い笑顔を見せていて、何だか嬉しくなった。

2020年6月23日火曜日

オズの魔法使い

2020年6月、『オズの魔法使い』をDVDにて初観賞。1939年公開のファンタジー・ミュージカル映画。日本公開は1954年。
竜巻に巻き込まれて不思議な世界に迷い込んだ女の子ドロシーが、そこで出会った仲間達と共に、歌や踊りで自分達を鼓舞しながら元の世界に戻ろうと奮闘する物語。
80年以上も前の作品だからか、初観賞なのに懐かしく感じた。全ての楽曲が耳に心地良く、特に、「虹の彼方に」の美しい旋律は、鑑賞後、頭の中でしばらく鳴り響いていた。画面が、セピア色から、あたかも虹の彼方に行けたかのごとく、カラフルになり、そして、最後でまたセピア色に戻る演出もお洒落だった。
主演のジュディ・ガーランドの晩年を描いた映画『ジュディ』を観たのは2020年3月。その作品で若い頃のジュディを演じていた女の子はとても可愛かったが、本作のジュディ本人は、それほど綺麗には見えなかった。20世紀中頃の美人顔なのか、ただ単に私の好みではなかっただけなのか。歌や演技は上手かったと思う。「北の良い魔女」を演じたビリー・バークは綺麗だった。
この作品の頃のジュディは、彼女が細身の体型を維持する為に、そして、長時間働けるように、周りの大人達から薬漬けにされていたらしい。その事を『ジュディ』で知ってしまっていたので、『オズの魔法使い』で楽しそうに演技をしている彼女に対しては複雑な気分にもなった。47才で逝去。その早過ぎる死はその大人達の責任であるかもしれない。
しかし、若い頃ドラッグにハマっていた現在70歳代のキース・リチャーズやポール・マッカートニー、そして、エルトン・ジョンが未だ現役で活動しているのを目にすると、人の寿命はその人の遺伝子で決まるのかな、とも思う。大事なのは、死ぬまでにどう生きるか。

2020年6月20日土曜日

ミッション:インポッシブル3

2020年6月、『ミッション:インポッシブル3』をTVにて初観賞。CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントとその仲間達が活躍するスパイ映画シリーズの第3作。2006年公開。
作品としては、第1作および第2作よりも面白かった。監督はJ・J・エイブラムス。『スター・ウォーズ』シリーズ第7作と第9作の監督でもあり、2作品ともSF映画の割には面白い。
フィリップ・シーモア・ホフマンが、静かだが恐ろしい悪党を好演していた。独特の雰囲気を持った演技の上手い俳優さん。初めて観たのは、クリス・オドネルと共演していた『セント・オブ・ウーマン』。脇役なのに独特の雰囲気を漂わせていた。しばらくの間、ジャック・ブラックと混同しがちになったが、ローラ・リニーと兄妹を演じた『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』での、愛すべきダメ兄貴ぶりには魅せられた。世間的には、彼の代表作はオスカーを獲得した『カポーティ』らしい。まだ未観賞なのでいつか観たい。残念ながら、2014年に他界。キャリー・フィッシャーは2016年に、彼女と友達だったジョン・ベルーシはかなり前に36歳で逝去。御三方ともに死因は薬物乱用。悲しい末路だ。好きだった俳優さんたちだっただけに切ない。
そして、前作までそれほど好きではなかったトム・クルーズ。本作の彼は良い感じだった。公開時44歳。青年でありつつも大人の雰囲気が漂っていて、好感が持てた。そして、今回もアクションはハンパなかった。
ショーン・コネリーやロジャー・ムーアが演じていたジェームズ・ボンドは、手当たり次第に美女と寝ていたが、トム・クルーズが演じるハントは、愛する女性とだけ深い関係になる。ハントの方が好きだが、よくよく考えると、彼は男としてごく当たり前の行動を取っているだけだ。007は純粋な娯楽作品。感動を期待してはいけない。

2020年6月18日木曜日

ハスラーズ #2

『ハスラーズ』は2019年に公開された、実話を基にしている映画。かつてストリッパーだった2人の女性が、リーマンショック後に、かつての仲間達とチームを組んで、金持ちの男から金をだまし取るお話。
2020年2月に、TOHOシネマズ錦糸町で初観賞。席が前過ぎたため、とても観にくかったが、その分、早めの時間帯のジェニファー・ロペスのストリップ・ショーにはかなり満足出来た。そのショーが圧巻過ぎた為、彼女の虜になり、最後まで彼女が出るシーンは彼女だけを観てしまっていたが。それ故、観賞後、もう一人の主人公デスティニーにあまり注視していなかった事を悔やんだ。
その後、5月にDVDで観た『マネー・ショート』に深く感銘を受けた。そして、その作品が、リーマンショックを引き起こしたサブプライムローン危機前後の混乱を描いていた為、本作を思い出し、再度観たくなった。日本の映画館のほとんどが、3月以降、新型コロナウィルスの影響で休業していたが、6月以降、騒ぎの収束に伴い徐々に再開し始めた。そのため、幸運にも、また映画館で観る事が出来た。
2020年6月、東京ディズニーランドに隣接するシネマイクスピアリにて観覧。観客は、私以外は女の子2人組だけだった。余裕で、日頃からよく好んで座っている後ろの方の座席を確保。観覧前は、グラマラスなジェニファー・ロペスのストリップ・ショーを心待ちにしていたが、いざ観てみると、前回と違って、さほど魅了されなかった。恐らく、後ろの方の席だったし、2回目だった所為だろう。それに、前回は、仕事帰りでかなり疲れていたし。今回は、物語ともう一人の主人公にも注視しながら観賞した。
祖母と娘の為に懸命に生きたデスティニーを演じたコンスタン・ウーは、とても良い演技をしていたと思う。それに、可愛らしくて魅力的で、終盤の彼女の演技には、もう少しで泣かされそうになった。一方、ジェニファー・ロペスは、ラモーナという悪女役を、やはり、本当に素晴らしく演じていた。彼女がなぜアカデミー賞にノミネートされなかったのか理解に苦しむ。
彼女達の犯した罪に関しては、前回のレビューでは、「彼女達は彼女達なりに必死に生きた。そして、それが社会の規範に反していた。だから、賞賛は出来ない。でも、否定する気にもなれない」と書いたが、今回は、こう思っている。人は正当に稼いだお金で生きるべき。人生は誰にでも厳しいのだから。贅沢な生活を経験した方々には難しい事かもしれないけれど。

2020年6月16日火曜日

ミッション:インポッシブル2(映画/2000年)

『ミッション・インポッシブル2』。スパイ・アクション映画。 
CIAの極秘諜報部隊IMFのエージェント、イーサン・ハントとその仲間たちの活躍が描かれている。今回は人工的に開発された殺人ウィルスを巡る攻防戦。現実世界でコロナウィルスに翻弄される日々を送っているので、若干複雑な気分になった。面白さは前作と同じくらいに感じたが、よりスタイリッシュになった気もした。 
主演のトム・クルーズは、前回より良い感じの好青年になっていたが、それほど好きにはなれなかった。良い俳優さんだとは思う。アクションも半端無かった。特にバイクで疾走するシーンは絵になっていた。 
アンソニー・ホプキンスも出演。前作のジョン・ボイド並みの活躍を期待したが、出演は2シーンだけ。少し残念だったが、彼のシーンが増えるとトム・クルーズが食われてしまう可能性があるので、あれで良かったとも思う。このシリーズでは、トム・クルーズの輝きを陰らしてはいけない。 
ハントの仲間としてお馴染みのルーサー役のヴィング・レイムスが口髭を生やしていた。生理的に口髭は好きにはなれない。『スティング』のポール・ニューマンや、『パルプ・フィクション』と『アイリッシュマン』でのハーヴェイ・カイテルは、二人ともとても好きな俳優さんではあるが、あの風貌だけは好きになれない。こんな個人的過ぎる嗜好を言いだしたらキリがないが、チャールズ・ブロンソンのような髭が似合う男だったらケチはつけない。 

2020年6月14日日曜日

ブルース・ブラザーズ

2020年6月、『ブルース・ブラザーズ』をTOHOシネマズ錦糸町にて観覧。1980年公開作のリバイバル上映。子供の頃、TVで初観賞。面白かった記憶があったので、大人になって安価だった中古DVDを購入。これまでにそれで何度か観ているが、劇場観覧は初めて。最高に楽しかった。
古き良きアメリカのドタバタコメディ・ミュージカル作品。歌およびBGMが本当に素晴らしくて、最後まで飽きる事無く楽しめた。
ブルース兄弟が、かつて育ててくれた孤児院が税金の支払いに困っている事を知り、その孤児院を助ける為に、昔彼らが組んでいたバンドを再結成してその税金分を稼ごうと奮闘する物語。
兄のジェイク・ブルースを演じたずんぐりむっくりのジョン・ベルーシが、何故か毎回カッコよく見える。彼独特の動きや仕草が洒落ていて、小気味良い。そして、無駄口を叩かず、どんな目に遭っても徒に慌てず、いざという時もギリギリまでクールを装っている様が本当に可笑しかった。特に、最後の方で、中々目的階に到着しないエレベーターの中で弟のエルウッドと一緒に黙って突っ立っている姿が、可笑しくてしょうがなかった。
ダン・エイクロイドが演じたエルウッドは、歌やダンスが上手くて、ジェイクの良い相棒。兄弟愛が微笑ましい。そのエルウッドが口説いていた女の子を演じていたのがツィギー。ブルース兄弟が警察に追われているシーンの最中に、彼女が待ちぼうけを食らっているカットが挿入されているが、そのタイミングが絶妙でオシャレだ。キャリー・フィッシャーも出演。『スター・ウォーズ』のレイア姫役でスターになったばかりの頃で、イカレた女を好演していた。
共演者がとにかく豪華な事でも有名な映画。私自身は、ジェームス・ブラウンとアレサ・フランクリン、そして、レイ・チャールズしか分からなかったが、他のミュージシャン・役者も相当な大物らしい。公開当時の時代の雰囲気が感じられる超娯楽大作だ。

2020年6月12日金曜日

ミッション:インポッシブル(映画/1996年)

『ミッション:インポッシブル』。トム・クルーズ主演。
CIAの極秘諜報部隊IMFの若きエージェント、イーサン・ハントの活躍を描いている。
まあまあ面白かった。
ジェームズ・ボンドは、十分に成熟した大人で落ち着き払っていたが、ハントは情熱的で血気盛んな青年。ボンドを演じたショーン・コネリーやロジャー・ムーアは洒落たジョークが得意だったが、ハント役のトム・クルーズはアクションが素晴らしかった。この頃のクルーズは、マイケル・シーンに似ている。
長い間、トム・クルーズは好きではなかった。ポール・ニューマン目当てで観た『ハスラー2』やダスティン・ホフマン目当てで観た『レイン・マン』にそれぞれ出演していた彼には、演技が上手いハンサムな若手俳優という印象は持てたが、彼の若い頃の生意気な感じは虫が好かなかった。だが、2018年に劇場観覧したシリーズ第6作の『フォールアウト』で、遅まきながら彼のファンになった。50代半ばの彼は、良い感じの大人になっていた。『トップガン』以来、世界のトップ・スターとして長年君臨し続けている彼。ルックスの良さに驕ることなく精進し続けていたんだろうな。偉大な俳優さん。
第6作に出ていたヴィング・レイムスが、ジャン・レノと一緒に現れた時は少し驚いた。彼はこのシリーズ全てに出演しているらしい。トム・クルーズとの相性が良いのだろう。『パルプ・フィクション』ではギャングのボス役を演じていたが、ボクサー役のブルース・ウィルスとの別れのシーンが印象に残っている。強面だが愛嬌がある良い役者さん。

2020年6月10日水曜日

ドント・ウォーリー

2019年6月、ヒューマントラストシネマ有楽町にて『ドント・ウォーリー』を初観覧。2018年に全米公開された作品。
実在した風刺漫画家のお話とのことで、コメディっぽい作品だろうと想像していたが、意外とシリアスだったので、仕事帰りで疲れていた私には少しキツかった。だが内容は素晴らしかったので、DVD化されたら絶対観ようと思っていた。
そして、2020年6月、DVDにて再観賞。
アルコール依存症に陥り、交通事故で身体障碍者になって車椅子生活を余儀なくされるが、その後、依存症を克服し、風刺漫画を描くことを生き甲斐にして前向きに生きたジョン・キャラハンの物語。
苦悩に満ちた人生を歩んだキャラハンを演じた、ホアキン・フェニックスの演技は素晴らしかった。翌年の『ジョーカー』のジョーカー役でアカデミー賞主演男優賞を受賞したが、その受賞は、時間の問題だったんだなと思える演技だった。そのキャラハンの彼女アンヌを演じたルーニー・マーラも、とても可愛らしかった。特に、キャラハンと再会して恋人同士になってからのアンヌは神がかりの愛らしさだった。アメリカの女性には自己中で高飛車なイメージが若干あったが、彼女の柔らかな笑顔には本当に魅せられた。
そして、ジャック・ブラック。キャラハンを障碍者にした男デクスターを演じていたが、キャラハンとの再会シーンの演技は流石の一言。そして、その再会直前にビリー・ジョエルの「ロックンロールが最高さ」を能天気に歌っていた姿には思わず笑ってしまった。普段からあんな風に口ずさんでいるように思えて、私も未だに聴いているお気に入りの曲なので、嬉しくもなった。

2020年6月8日月曜日

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

2020年6月、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』 をTVにて初観賞。2017年公開。トム・クルーズ主演。
2人の男と1人の女がある古代文明に翻弄される物語。
CGIは普通に凄かった。公開時55歳のトム・クルーズも恰好良かった。だが、正直、映画自体はあまり面白くなかった。そして、この作品で、私が古代文明絡みの作品に興味が無い事に気付いてしまった。以前観た『インディ・ジョーンズ』シリーズにも、結局ハマらなかった事を思い出す。『ハムナプトラ』シリーズに全く興味が湧かないのも、それ故だろう。
史実を基にしている作品だったら中世でも興味は湧く。だが、好きなのは近代から現代におけるお話、または、近未来物、もしくは、『スター・ウォーズ』のような宇宙を舞台にした全く嘘っぱちな虚構の世界。古代文明は昔過ぎる。ロマンがあるので、ドキュメンタリーなら観る価値はあると思うが、映画では、現代と繋がるお話か、全くのファンタジーを楽しみたい。
ラッセル・クロウが太り過ぎていて最初分からなかった。そして、気付いた時には笑ってしまった。彼も歳には勝てないのかなと思ったが、実際には、トム・クルーズより2歳若い。そのクルーズは、劇中で自身の肉体美を披露している。体形をキープし続けている本当に偉大な俳優さん。本作でも好演していたとは思うが、翌年主演した『フォールアウト』のスパイ、イーサン・ハント役の方が合っている。その公開時に観覧した際、走り回る56歳の彼の姿に感嘆した。続編の『ミッション:インポッシブル』シリーズ7作目と8作目も製作中でそれぞれ2021年、2022年に公開予定のようだ。『トップガン』の続編にも主演予定で、2020年公開予定。莫大な収益を見込める作品が目白押しで、製作にも参加しているクルーズのセレブリティの地位は、当分安泰のようだ。

2020年6月6日土曜日

AKIRA

アニメ映画『AKIRA』を初めて観たのは、2005年頃。DVDにて。衝撃だった。大体部屋では、何かをしながらリラックスして観賞するが、この作品は、途中から最後まで画面から目を離せなかった。観賞後も、その日のうちに2回観た記憶がある。得体の知れないエネルギーやパワーに満ちた作品。その後もDVDにて数回観た。そして、漫画本も全6巻を購入し何度も読んだ。映画版よりも色々な要素が入っていて実に興味深い別の作品。あの漫画版を基にして新たに映画化して欲しいものだ。
人の秘めたるパワーに翻弄される、まだ不完全な若者達と大人達の物語。
覚醒して自分のパワーに酔いしれる少年、鉄男の気持ちは、私自身は非力で口喧嘩も嫌いだが、男としては理解出来る。腕力や暴力衝動が半端無い輩達は、あの鉄男のような気分で街に繰り出して暴れているのだろうか。教育って大事だと思う。鉄男の長年の友人で兄貴的な存在の金田は、覚醒した鉄男の前では無力だったが、それでも、暴走する鉄男に立ち向かう。若者の友情は、理屈抜きに美しい。
自分が鉄男のようなパワーを手に入れたらどうなるだろうか。もうオッサンだから、彼のような自己顕示欲に憑りつかれることは無いだろうが、バレない程度に悪い事をしそうな気がする。世界平和の為に立ち上がったところで、狡賢くて腹黒い輩達に操られるのがオチだろうし……我ながら情けない人間だ。
2018年8月に目黒シネマで観覧。初めての劇場鑑賞。映像の質が悪かったが、大スクリーンの『AKIRA』は格別だった。
そして、コロナ騒動が収まり始めた2020年6月、ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸にてIMAXで観覧。映像が素晴らし過ぎた。最高の体験だった。

2020年6月4日木曜日

ボルグ/マッケンロー #2

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』を観て、改めて2人の名選手に興味が湧いた。
鑑賞前は、マッケンローの印象は、短気で、試合中に審判に暴言を吐く選手、ボルグは、生真面目な男だった。
だが、映画のおかげで、特にボルグの印象が変わった。それまでの印象は、アイス・マンと呼ばれるほどクールであまり喜怒哀楽を表に出さない優等生のプロテニスプレーヤーだったが、実は、若い頃は、マッケンロー同様短気で、練習中や試合中に暴言を吐いていたらしい。その事実は本当に意外だったし、人間らしい面があったんだな、と少し好感が持てた。ハートは常に熱く燃えているが、コーチの教えを守り、試合中は冷静に、そして一球一球に集中し、引退するまでひたすら忍耐強く頑張り通してきた彼が感じていたストレスやプレッシャーは、相当なものだっただろう。テニス界に様々な記録と記憶を残してきた彼の、人としての物語も後世に語り継がれるべきだと思う。映画には、彼が、マッケンローが暴言を吐いている映像を見詰めているシーンがあった。感情を表に出しているマッケンローが羨ましかったのか、昔の自分を見ているようで懐かしかったのか。マッケンローは集中出来ていない、と一緒に観ていた彼の妻が言うと、ボルグは即座に反論。集中し過ぎている故のブチ切れだと。あの瞬間、マッケンローの一番の理解者はボルグだったに違いない。
一方のマッケンローは、そんなボルグを尊敬していたようだ。1980年の全英オープンでは、準決勝までは暴言を吐きまくっていたが、ボルグとの決勝戦では、キレることなく自分のテニスに集中し、二人でテニス史に残る激戦を繰り広げた。映画では、ボルグが冷静にインタビューに答える映像を見ながら、ああなりたかったんだ、とマッケンローがつぶやくシーンがあった。マッケンローにもボルグのコーチのような方がいたら、彼もボルグのようになっていたのだろうか。そんなマッケンローは見たくもないが。
引退後、2人は親友になったらしい。似た者同士だからすぐに気が合っただろうな。

2020年6月2日火曜日

ロジャー・ムーアの007

2020年5月、ロジャー・ムーア主演の『007』シリーズをTV観賞した。第8作から第14作まで。公開は1973年から1985年にかけて。ロジャーは46歳から58歳になった。
イギリスの諜報機関の工作員ジェームズ・ボンドの活躍を描く映画シリーズ。人を殺めても顔色一つ変えないボンドには若干抵抗があるが、娯楽映画なので気楽に楽しむべきだとも思う。
女とセックスしまくるのはショーン・コネリーのボンドと同じだが、ワイルドさはショーン・コネリーほどではない。ハンサムでダンディでユーモアがある洗練された英国紳士という感じだ。そして、洒落たジョークを多く飛ばしている。こんなオッサンになりたかったが、私が飛ばすジョークは周りから苦笑いされるばかり。それにしても、彼がショー・コネリーよりも3歳年上である事を知った時は驚いた。ハンサムな男は本当に若く見える。ジェームズ・ボンドは、ロジャー・ムーアが一番好きだ。
1977年公開の第10作『私を愛したスパイ』から、前作までに感じていた古臭さが和らぎ始めた。私の感性ではそう感じるだけで、多くの方にはまだ昔の古臭い映画かもしれない。ロジャーが50歳の時の作品だが、彼はまだ30代に見える。奇しくも未だに好きな『スター・ウォーズ』の第1作目が公開された年。1970年代後半以降が、アクション映画における私の許容範囲なのだろう。だが、カーアクションに関しては、当たり前の事だが、『ワイルド・スピード』の方が凄い。1983年公開の『オクトバシー』から、ボンドに青年っぽさが無くなった。公開時ロジャーは56歳だから無理も無い。逆に、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』で走りまくっていた公開時56歳のトム・クルーズの体力は、驚異的だと思う。
ボンド・ガールに関しては、『死ぬのは奴らだ』のジェーン・シーモア、『ムーンレイカー』のロイス・チャイルズ、そして『ユア・アイズ・オンリー』のキャロル・ブーケの美しさが印象に残っている。