2023年7月31日月曜日

ワイルド・スピード 第10作

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』

アクション映画。141分。2023年公開作。ルイ・レテリエ監督作。ヴィン・ディーゼル主演。ミシェル・ロドリゲス、シャーリーズ・セロン共演。

観覧した前作は面白かったが、TVで放映された時はつまらなく感じたので、『ワイルド・スピード』シリーズはもう卒業かな、と思ったが、本作が公開されると、やはり、どうしても気になって映画館に足を運んだ。そして、やはり面白かった。映画館で観る映画だ。今回は、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、そして、敵役のジェイソン・モモアがカッコよかったが、シャーリーズ・セロンのアクションも面白かった。

死んだと思っていたキャラがよく再登場する作風なので、ドムの息子の母親も次作でロック様とともに再登場するのではと邪推している、お祭りのようなシリーズ。

2023年7月27日木曜日

TAR/ター

『TAR/ター』

ドラマ映画。158分。2022年公開作。トッド・フィールド脚本・監督作。ケイト・ブランシェット主演。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の女性初の首席指揮者であり作曲家でもある、リディア・ターの音楽家としての生き様が描かれている。

クラシックに詳しくないのでよく分からない言葉が多かったが、すごく面白くて、劇場で2回観覧した。リディアを演じた大人の女性の魅力たっぷりのケイト・ブランシェットが終始画面に登場。静かな場面が多くて、主演の彼女だけでなく、その全体的な雰囲気の良さにも魅せられた。

数十人の楽団を率いる指揮者にはある程度の傲慢さは必要だ。男社会で闘っている女性だったらなおさらだ。リディアの傲慢さもまた妥当に思えたが、それがある悲劇を生む。その事件がマスメディアやネット上でセンセーショナルに扱われ、彼女はバッシングを受けて孤独になって自分を見失う。完璧な社交性を持ち合わせていなかったリディアにも責任があるかもだが、私は、そんな彼女の人間臭さにも惹かれて、ネット上の言葉に過剰に反応する社会や彼女を支えるべき人たちの嫉妬や裏切りがとても醜く感じられた。そして、その後も音楽とともに生き続けた彼女の姿からは元気をもらった。

ケイト・ブランシェットが憑依しているかのごとくリディア・ターを真摯に好演。役柄に心身ともに没頭していたように感じたので、撮影後に引退をほのめかしたという話も、もうあれ以上の演技は出来ないと感じたのだろうと思えて、理解できた。

彼女の、俳優として、というよりも、女性としての魅力が詰まった、素晴らしい作品。

2023年6月21日水曜日

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム

 『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』

ドキュメンタリー映画。2022年公開。140分。ブレット・モーゲン監督作。TOHOシネマズ 流山おおたかの森のIMAXで初観覧。キネマ旬報シアターにて再観覧。

ロック・ミュージシャン、デヴィッド・ボウイの生涯が主に彼自身の言葉と音楽で語られている。

70年代の派手なファッションに身を包んだ彼は、ゲイが精神病だと思っていた、無知だった子供の私には奇異に映っていた。だが、彼が、当時、バイセクシャルである事を公表して社会の偏見と闘っていた事を本作で知り、彼がただの有名ロック・ミュージシャンではなく人格者だったことに感銘を受けた。ストーンズ、ピストルズ、オアシスといったロックバンドが好きなので、実は、数年前まで、ソロ・アーティストだったデヴィッド・ボウイにはあまり関心が無かった。それでも彼のアルバム『レッツ・ダンス』と『トゥナイト』は持っていた。その中で一番好きだった曲は、先月お亡くなりになったティナ・ターナーさんとのデュエット「トゥナイト」。そして、長い間、ノリのいい「ブルー・ジーン」が彼の代表曲だと思っていた。『レッツ・ダンス』に関しては、シングルカットされた同名曲と「チャイナ・ガール」が好きではなかったので、あまり聴いていなかったが、数年前に観賞した映画『フランシス・ハ』で使われていた一曲目の「モダン・ラブ」が凄くカッコいいことに遅まきながら気づいて、『レッツ・ダンス』を軽んじていた事を後悔した。その後、映画館で観た『ジョジョ・ラビット』のエンディング曲、「ヒーローズ」の素晴らしさにも感動。その曲がベルリンの壁崩壊に一役買っていたことも後で知って、彼の他の曲も聴き始め、彼への印象が大きく変わっていた昨今だったので、本作は、そんな私にはうってつけだった。

観覧中に涙したのは「ヒーローズ」のイントロが流れ出した時。彼のファンもまた皆ファッショナブルでカッコよくって、なんだかボウイの分身のように感じた。彼らの彼への崇拝ぶりは、彼の存在が彼らにとっていかに大きいのかを物語っていて、なぜ、長い間、彼の凄さに気づけなかったのかと改めて恥ずかしくなった。

また、ジョン・レノンやフレディ・マーキュリーと同じく、彼が日本に好感を持っていた事は、日本人として嬉しかった。

デヴィッド・ボウイの、歌手や役者といったパフォーマーとしてだけではなく、人としての魅力が詰まったドキュメンタリー映画の傑作。

2023年5月31日水曜日

RUN/ラン

『RUN/ラン』

スリラー映画。2020年に配信にて公開。アニーシュ・チャガンティ監督作。主演はサラ・ポールソンとキーラ・アレン。

大学進学を目指している、一人っ子で生まれつき足が不自由なクロエが、それまで自分を育ててくれたシングルマザーのダイアンが自分に隠し続けてきた秘密を知って、彼女から逃れるために奮闘するお話。

冒頭から不穏な雰囲気を漂わせていたダイアン。彼女の思い詰めたような険しい表情から、私に対して超過保護だった実の母親を連想。観ながら苛々し始めた。だから、徐々にダイアンに対して不信感を抱き始めたクロエにはすぐに感情移入できた。そして、疑心暗鬼になってダイアンに隠れて色々調べ始めて恐ろしい事実を知るクロエを観ながら、世界で一番信用できると思っていた人が実はそうではないと悟った時の絶望感を思い出して胸が苦しくなり、ダイアンと決別すべく奮闘する彼女に心から同情しつつ全力で応援した。他人事ではなかった。だが、一般的にはそれほど珍しくも無い私の些細な過去の心の傷を遥かに凌駕するクロエの哀しい生い立ちの全貌が明らかになった時、本作がフィクションである事を思い出して、逆に少し落ち着いた。

早い段階から終盤までハラハラドキドキの連続で最後まで緊張感が漲っているスリラーの良作。主演のお二人の演技は最初から最後まで素晴らしかった。そして、自分の少年時代の思い出とも重なったので忘れられない作品になった。


2023年4月28日金曜日

バビロン

『バビロン』

ドラマ映画。2022年公開作。デイミアン・チャゼル監督作。主演はブラッド・ピットとマーゴット・ロビー。

無声映画からトーキーに変遷する映画界を生きた人々が描かれている。

2023年2月にMovix亀有にて初観賞。古すぎるので無声映画は記録映画に思えてしまう。チャップリンさんのサイレント映画を何作か観た際にはあまり好きにはなれなかった。その上、映画の撮影秘話や裏話にもあまり興味が無かったので、本作の初観賞時はあまり興味が湧かなかった。だが、スクリーンに映し出されたアップのマーゴット・ロビーの美しさには圧倒された。そして、本作終盤の映画館内の場面で上映されていたミュージカル映画『雨に唄えば』が印象に残った。数年前に1939年公開作のミュージカル映画『オズの魔法使い』を観た時は、古い映画の割には面白い、と感じただけだったので、同じく古いそのミュージカル作品への興味も薄れていたのだが、本作観賞後、その挿入歌「雨に唄えば」が頭から離れず、数日後、どうしても観たくなったのでDVDにて『雨に唄えば』を初観賞。面白かった。そして、映画がトーキーへ変遷する際の俳優たちの悲喜こもごもも描かれていてとても興味深かったため、本作をまた観たくなり、TOHOシネマズ 流山おおたかの森にて再観賞。

サイレント映画では大スターであったジャックとネリー。トーキーではセリフがなかなか上手く言えずに低迷するも、最期までスターであり続けた2人の生き様は決して褒められるものではなかったが、小便を漏らしながら命乞いをして何とか生き延びた男よりは粋だった。ブラッド・ピットが、煌びやかで貫禄のある大スターの座から哀愁を漂わせながら落ちぶれていくジャックを好演。そして、マーゴット・ロビーが、育ちがよくないせいで感情的な演技は得意だが、上品な振る舞いは苦手でトーキー映画では役を得ることが出来ない、それでも、平凡な幸せよりもスターとして生きる道を選び続けたネリーを熱演。デビュー前の乱痴気パーティでの野心家ぶり、はしゃぎぶりが妖しくて美しかった。金持ち連中とのパーティでのブチギレも痛快だ。

傑作とまでは思わないが、映画愛に満ちたなかなかの良作。

2023年4月23日日曜日

モリコーネ

『モリコーネ 映画が恋した音楽家』

ドキュメンタリー映画。2021年公開。ジュゼッペ・トルナトーレ監督作。2023年3月にシネスイッチ銀座にて初観賞。

映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネの生涯が著名人のインタビューを交えて描かれている。

前半は、イタリア人である彼の生い立ちや古い映画の話だったので、睡魔との闘いだった。『続・夕陽のガンマン』の音楽に感動したというブルース・スプリングスティーンと『時計仕掛けのオレンジ』を撮影していたスタンリー・キューブリックが彼と仕事をしたがっていたことが印象的。感動して目が潤み始めたのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の話から。ロバート・デ・ニーロやジェームズ・ウッドといった名優の演技以上に音楽が素晴らしい作品だ。約4時間にもかかわらず彼が作り上げた美しい曲たちのおかげで全く退屈しない。『ミッション』はシリアスな物語だったので再観賞する気はなかったが、彼が音楽を担当していたと知ってまた観賞したくなった。『アンタッチャブル』は好きな作品。再観賞時は音楽にもより耳を傾けよう。そして、『ニュー・シネマ・パラダイス』。名作として誉高いが、私には、アルフレードの行為が彼のエゴにも映る。だが、そんな事がどうでもいいと思えるほど、全編に流れる旋律が美しい。『Uターン』の話では、監督のオリバー・ストーンが、『トムとジェリー』を参考にしてほしい、と彼に言ったら怒られた、と笑いながら話していた。個性が強い方々の逸話は面白い。

2006年にアカデミー名誉賞が授けられるまで、その音楽賞に5度もノミネートされたにもかかわらずオスカーは獲得できなかった彼。クエンティン・タランティーノ監督作の2015年公開映画『ヘイトフル・エイト』でついにオスカーを獲得。長年の実績を考えると遅すぎる受賞。その授与式は本当に感動的だった。偏見や妬みをはねのけ続けて掴んだ栄光の瞬間に涙が零れた。巨匠の不屈の精神を体現した生き方が素敵すぎる。

同じく映画音楽の巨匠であるジョン・ウィリアムズさんもインタビューで彼について語っていた方々の一人だった。私が子供の頃から有名だったお方だったので、まだご存命だった事にまず驚いて、まだ全然枯れていない事にも驚いた。公開時90歳。モリコーネさんは2020年に91歳で他界されているが、本作でのお姿はお元気そうだった。高齢でも元気でいられる秘訣って、現役で有り続けることなんだろうな。

2023年4月7日金曜日

イニシェリン島の精霊

『イニシェリン島の精霊』

悲喜劇映画。2022年公開。マーティン・マクドナー監督作。コリン・ファレルとブレンダン・グリーソンのW主演。ケリー・コンドン出演。2023年2月にTOHOシネマズ八千代緑が丘にて観覧。

アイルランドの小さな孤島における、話が面白くない男とバイオリン好きな男の奇妙な友情物語。

ある日、突然、親友と思っていたコルムから絶縁宣言を受けたパードリック。理由を知りたくて執拗にコルムに話しかける彼を見ながら、分かりやすく無視しているにもかかわらず私にしつこく話しかけてきた輩たちを思い出して苛々した。我慢の限界を超えたらもう駄目なんだよ、もう話しかけるなよ、と彼に言いたくなった。彼が絶縁された理由は彼の話がつまらないから。退屈だから。妥当な理由だ。そう言われてもめげずに話しかけるパードリック。いい加減にしろよ、と言いたくなった時、コルムが理解に苦しむ愚行に出た。ホラーっぽい行動だったが、私には受け入れ難かった。作品自体がメタファーであると言うレビューを多々目にするが、そんな風に考える気は微塵にも起きない。本作よりも断然良いと感じる『シー・セッド』がノミネートされなかったアカデミー賞作品賞に本作がノミネートされていた事にも納得できなかった。オスカーまで獲得していたら、私のアカデミー賞への信頼度は確実に薄らいでいただろう。コリン・ファレルとブレンダン・グリーソンは演者としてパードリックとコルムをそれぞれ好演していたと思う。私が好きになれないのは物語自体だ。下衆な警官、俗な神父、不気味なおば様といったその他の登場人物が私の本作に対する嫌悪感に拍車をかけていた。唯一の救いは読書家で美しい、パードリックの妹、シボーンの存在。不条理がはびこるその島の中で彼女のまともさだけが際立っていた。演じたケリー・コンドンの事をずっとレベッカ・ファーガソンだとも思っていたが、とても綺麗な役者さんだ。

世間の評価を考えると良作なのであろうが、私の好みではない。

2023年3月10日金曜日

シー・セッド

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』

ドラマ映画。2022年公開。135分。マリア・シュラーダー監督作。主演はキャリー・マリガンとゾーイ・カザン。原作は2019年に出版されたミーガン・トゥーイーとジョディー・カンター共著のノンフィクション『その名を暴け-#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い-』。2023年1月と2月にMovix亀有にて観覧。

自身の性犯罪の数々をもみ消してきた映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン、を告発すべく奔走するニューヨーク・タイムズ紙の二人の記者の物語。

観賞前は、『プロミシング・ヤング・ウーマン』ではレイプ犯を擁護する女性を含めた仲間たちに復讐する役を童顔ながら全うしていたが、キャリー・マリガンが果たして本作の巨悪に挑む役を演じられるのかな、と思っていたが、それは杞憂に終わった。彼女は、可愛らしさを保ちつつもしなやかな強さや大胆さを見事に表出していた。特に、バーで男にナンパされる場面でのFワードを連発する姿には惚れ惚れした。

単なる男女間の対立ではなく、その卑劣漢を擁護する、女性を含めた彼の取り巻きたちや、彼を守り続けた法システムに挑んだ、そして、グウィネス・パルトローやアシュレイ・ジャッドのような大物俳優を含めた、長年沈黙を強いられた被害女性の方々の屈辱感を払拭すべく立ち上がったニューヨーク・タイムズ紙の闘い。夫たちや会社の上司たちに支えられながら、被害者たちへの取材を不屈の精神で粘り強く続けたミーガン・トゥーイーとジョディー・カンター。二人を演じたキャリーとゾーイ・カザンがそれぞれ凛々しくて魅力的だ。そして、上司たちとギリギリまで確認し合った告発記事が投稿される時のクリックにカタルシスを感じた。

サマンサ・モートンも被害女性の友人役で出演。ワインスタインに恨みがあるのか、はたまた、似たような経験があったのか、心に残る迫真の演技だった。

2019年作の『スキャンダル』はアカデミー賞の3部門にノミネートされたが、映画人の多くがまだワインスタインに恩義を感じているのか、多少のセクハラ行為は是だとまだ内心思っているのか、本作は全部門でノミネートすらされていない。観覧した『トップガン マーヴェリック』や『エルヴィス』のノミネートは嬉しかったが、ほかのオスカー候補の作品もまた『シー・セッド』より素晴らしいのだろう。

2023年2月24日金曜日

ダブル・ジョバディー

『ダブル・ジョバディー』

サスペンス映画。1999年公開。105分。ブルース・ブレスフォード監督作。アシュレイ・ジャッド主演。トミー・リー・ジョーンズ出演。劇場観覧は無いが、テレビ画面で何度か観ている。

冤罪で刑務所に収監された女性が、仮出所後、保護観察官の監視下に置かれつつも、自分の息子を取り戻すべく奮闘するお話。

1997年に主演した『コレクター』では陰のある女性を演じていたアシュレイ・ジャッド。本作では、息子の為に肚を決めて孤軍奮闘する強い母親リビーを好演。アクションもこなすその姿が凛々しくて美しい。彼女の魅力が詰まった作品だ。

ジャッドは、シャーリーズ・セロンやキャメロン・ディアス、アンジェリーナ・ジョリー、そして、ジェニファー・ロペスにも引けを取らない演技力と美貌の持ち主にもかかわらず、彼女たちレベルの大スターにはなっていない。それは単純に運が無かっただけと思っていたが、先月と今月観覧した、ジャッドが本人役でカメオ出演している『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』でその理由の一つを知って腹が立った。部下の女性たちや仕事が欲しい女性の俳優に対して、長年に渡って性暴力を繰り返してきて、その犯罪をもみ消し続けてきた、超大物映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの機嫌を損ねたジャッドは、映画の出演機会を失っていたらしい。そんな卑劣漢の性欲なんかの為に彼女の仕事が減ってしまっていた、だなんて本当に許せない。彼女以外にも、人生を無茶苦茶にされた犠牲者の方々も大勢いらっしゃるようだ。その下衆野郎を守ってきた女性も含めた彼の取り巻きたちは恥知らずで愚かだ。

トミー・リー・ジョーンズもまた保護観察官のトラヴィスを渋く好演している。公開時53歳。同じく53歳で『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネーション』の主演をこなしていたトム・クルーズと比べると明らかに年を取って見えるが、それはクルーズの若々しさが異常なだけ。劇中のジョーンズは、全力疾走したり泳いだりと元気いっぱいで、同年の一般男性よりははるかに力強いし断然カッコいい。

ジャッドとジョーンズの相性が抜群の、アクション映画の要素が強い、観応えのある良作。

2023年1月11日水曜日

スパイダーマン2

『スパイダーマン2』

スーパーヒーロー映画。2002年公開。サム・ライミ監督作。トビー・マグワイア主演。『スパイダーマン』の続編。劇場観覧は無いが、テレビ画面で何度か観ている。

高校生の時に特殊な蜘蛛に刺されて超人的な肉体を手に入れたピーター・パーカーが、大学生になってもスーパーヒーロー、スパイダーマンとして悪者と闘うお話。

想いを寄せるメリー・ジェーンとの関係とスパイダーマンとしての活動のどちらを優先すべきか悩み始めた時、超人的な能力を失ってしまうピーター。一青年としての生活を優先する事に一度は決めるも、アンおばさんからヒーローの在るべき姿を教えられて、スパイダーマンとして活動する覚悟を新たにする。「自分の望む事に集中する」とつぶやいてビルの屋上から飛び降りる際に超人的な身体能力が蘇った事を悟って「戻った!」と叫ぶ姿にカタルシスを感じる。そして、「大いなる力」なんか無いが、私も常に目の前のやるべき事から逃げない人間でありたいと思う。

前作ではあまり綺麗には見えなかったメリー・ジェーン役のキルスティン・ダンスト。本作では、前作からたった2年しか経っていないのに、かなり魅力的に感じる。本作の初観賞時は、ダンストを観ながら、『ドント・ウォーリー』で途中からものすごく可愛くなったルーニー・マーラを思い出していた。ルーニーは、その映画で共演したホアキン・フェニックスと撮影中に交際を始めたと言われていて、その後、彼と結婚して男児を出産。その子がリバーと名付けられたと知った時は、他人事ながら、幸せになってほしい家族だなと思った。トビー・マグワイアとキルスティン・ダンストはと言えば、1作目の撮影時は交際していたらしいが、実は、本作の撮影時には既に別れていたらしい。キルスティンがより綺麗に見えるのは、トビーに恋していたからではなく、単に大人の女性として魅力的になり始めただけだったようだ。そして、彼女は3作目でもより魅力的になっている。私には本当に女性を見る目が無い。

ピーターとハリーの友情。ピーターとMJの恋の行方。3人のドラマも観応えがあるアクション映画の良作。