2022年4月13日水曜日

ナイル殺人事件

2022年3月、Movix亀有にて『ナイル殺人事件』を初観賞した。2022年公開のミステリー映画。アガサ・クリスティーが1937年に発表した推理小説『ナイルに死す』が原作。監督およびポアロ警部役はケネス・ブレナー。

豪華客船の中で起きた殺人事件の謎に名探偵ポアロが挑むお話。

2021年8月にTV画面で初観賞した同じくアガサ・クリスティー原作で監督およびポアロ警部役がケネス・ブレナーの映画『オリエント急行殺人事件』はジョニー・デップ、デイジー・リドリー、ミシェル・ファイファー等の有名俳優たちが多数出演していて観応えがあったが、原作を読んでいたか1974年公開の旧作を観ていたら感想は違っていたかもしれないが、物語の結末が若干物足りなかったので次作でもある本作を劇場観覧する気はなかったのだが、今をときめく美女ガル・ガドットが出演すると知って、『ワンダーウーマン 1984』以来となる目の保養の為に映画館まで足を運んだ。

ガルは本当に美しかった。しかし、やはり、本作も前作と同様に謎が多過ぎたため、仕事帰りで疲れが残っていたこともあり、特に殺人が起こった後は、話の展開についていくのがやっとで俳優たちの演技を上の空で見ていたため、ポアロ警部が事件の謎を解き始めてからはただただスクリーンを眺めるだけだった。観客が原作や旧作などで大まかな粗筋を知っているという前提で製作された作品でもあるので、前知識無しで初観賞に挑んでしまった私が作品を心から楽しめなかった事は仕方がないと思う。そして、複雑な話で有名俳優たちが多数出演しているため、本作は何度も楽しめる作品だとも言える。ただ、今回の観覧で、私がミステリーをそれほど好きではない、そして、映画館で観賞する際はなるべく余計な事を考えずに俳優たちの演技の妙を楽しみたい人間なのだと気づいた。そもそも、私は、どうせ種があるんだろ、と思いながら手品を白けた目で見てしまう人間だ。

ガル以外で印象に残ったのは、まず、ローズ・レスリー。控え目だが存在感のある美女。ガルを引き立てる役柄に徹している様に好感が持てた。そして、アネット・ベ二ング。『アメリカン・ビューティ』に出演していた時は綺麗な中年女性という感じだったが、本作でのお婆様役ぶりには驚かされた。正直、見るのが久しぶりだったこともあり、最初は、彼女だと気づけなかった。ベニング姐さんもついにお婆ちゃんを演じるようになったのかと感慨深くなり、鏡の中の自分がオッサンになってしまっているのも仕方がない事だなと納得した。そして、スキャンダルで俳優業を続けるのが難しくなったと聞いていたアーミー・ハマーが出ている事に驚いた。禊が済んだという事なのかな。彼が出演していた大好きなスパイ映画『コードネーム U.N.C.L.E.』の続編の製作が決まると嬉しいな。

前述した通り、本作の映画館での観賞は満足いくものではなかった。良作ではあったと思う。いつか家でくつろぎながら、リモコン片手に早戻ししながら、ゆっくりじっくり再観賞した際には、好きになれそうな気がする。

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