2022年3月4日金曜日

007/慰めの報酬

202010月、『007/慰めの報酬』をTV画面にて初観賞。その後も時折観ている2008年公開のスパイ・アクション映画。ダニエル・クレイグが演じる007の第2作目。

物語は『007/カジノ・ロワイヤル』の続き。殺しのライセンスを得たばかりのジェームズ・ボンドが、生け捕るべき敵を次々と殺してしまうも、悪党たちとの死闘を通して工作員としての練度を高めてゆき、終盤で、前編で愛し合った女性との出来事に落とし前をつけて、スパイとして非情に徹する覚悟を新たにするお話。

冒頭のカーチェイスや海上でのボートによる逃走劇、飛行機とヘリコプターの空中戦、そして、終盤の砂漠の中に建っているホテルでの悪党たちとの死闘等、本作も本格的なアクションの連続だ。ダニエル・クレイグ演じる007が本当にカッコイイ。そして、中盤から行動を共にする、ウクライナ人俳優オルガ・キュリンコが演じたミステリアスな美女カミーユに敵と戦う時の心得を教えるボンドが紳士だった。ショーン・コネリーやロジャー・ムーアのボンドだったら絶対どこかで一夜を共にしているはずだ。

悪者たちに関しては、前作のマッツ様や次作のハビエル・バルデルと違い、それほどの華やかさや凄みは無い。悪役の一人マチュー・アマルリックは、ネット上で阿部サダヲに似ているという感想をよく目にしたが、私には手塚とおる似に見えた。いずれにしても迫力に欠けた。

007/カジノ・ロワイヤル』と併せて観た方がより楽しめる、アクションだけでは無いスパイ・ドラマ映画の良作。

0 件のコメント:

コメントを投稿