2023年8月18日金曜日

アンテベラム

『アンテベラム』

スリラー映画。106分。2020年公開。監督と脚本はジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツ。ジャネール・モネイ主演。

奴隷制度があった時代から続く、アメリカにおける一部の白人の黒人に対する強烈な差別意識がアフリカ系女性ヴェロニカを軸にしてトリッキーに描かれている。

ホテルのフロントやレストランのウエイトレスとして働く白人女性の、ジャネール・モネイ演じるヴェロニカへの冷たい態度がやたらリアルで、かの国ではまだ差別意識が今でも根強く残っていることが窺えた。そして、常に公平な目で周りを観るべきと改めて思った。好き嫌いは誰にでもあるからある程度は仕方がないが、やはり、偏見に満ちた差別はいけない。

2016年公開の『ドリーム』では全くそう思わなかったが、ジャネール・モネイが本当に美しい。そう言えば、2018年公開のスパイク・リー監督作の『ブラック・クランンズマン』に出ていたローラ・ハリアーも美しかった。アフリカ系の監督が撮るアフリカ系女性は本当に美しい、とも改めて思った。

人種差別問題を大胆に扱ったスリラー映画の怪作。

0 件のコメント:

コメントを投稿