2021年6月30日水曜日

アオラレ

20216月、Movix亀有にて『アオラレ』を初観覧。2020年公開のアクション・スリラー映画。ラッセル・クロウ主演。

失業や離婚で自暴自棄になった男を怒らせた女レイチェルとその息子が、その男に執拗に追い回されるお話。

信号待ちしていたその男が、ボーッとしていて信号が青になった事に気付かず、すぐに後ろの車からキツめにクラクションを鳴らされ、その事に激怒するのだが、そんな事はよくある話だ。だが、彼は、クラクションを鳴らしたその車を追い詰めて、その運転手のレイチェルに謝罪を求める。だが、間が悪い事に、レイチェルは仕事で取り返しのつかない失敗をした直後だった。イライラしている女性が謝る筈がない。そして、その男にも、失業で女房に去られたせいか、レディ・ファーストの精神は皆無だった。その後、地獄のような追いかけっこが始まる。スティーヴン・スピルバーグ監督作の『激突!』では、あおり運転をする運転手の姿は見えず、それが逆に怖さを倍増させていたが、本作での、ラッセル・クロウ演じる熊の様な大男のサイコ野郎の怒り狂った姿は、ホントに怖かった。

30代前半はまだ痩せていたが、30代後半から徐々に太り出したクロウ。そして、2017年公開の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』に出演している彼は、私が知っていた彼とは全く違っていた。そのおかげで、本作での彼の容貌に驚きは無かったが、彼の鬼気迫った演技は凄まじく恐ろしかった。

その男に付け狙われた被害者の女性レイチェルをカレン・ピストリアスが好演。レイチェルは、遅刻魔だし、性格もキツそうであまり同情できるタイプではないが、それでも、警察からの助けも無く、命の危険を感じながらその男から必死に逃げる様は可哀そうだった。そもそも、クラクションを感じ悪く鳴らしただけで殺されるのはひど過ぎる話だし。

格闘シーンも緊迫感が溢れていたが、何と言ってもカー・アクションが凄かった。映画館で観ておいて良かったと思う。

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