2021年6月2日水曜日

スペース カウボーイ

先日、『スペース カウボーイ』をTVにて再観賞。2000年公開の冒険ドラマ映画。クリント・イーストウッド主演・監督作。

若かりし頃、宇宙飛行士になり損ねた4人組が、引退して余生を過ごしていた時にNASAから故障した人工衛星を処理する依頼を引き受けることになり、ついに念願だった宇宙飛行士となってそのミッションの為に奮闘する物語。

その4人組のリーダー格フランクを演じるのがイーストウッド。その他の3人、ホーク、ジェリー、タンクを、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーがそれぞれ演じている。負けず嫌いで頑固な二人、フランクとホークのキツイ冗談の言い合いが愉快だ。そして、当時のイーストウッドが演じがちだった女たらしの役を本作ではサザーランドが担当しているが、彼にはその役が合っていない気がした。ガーナーに関しては、彼が出演した映画をあまり観ていないが、本作では、地味だが渋い演技が光っていた。そんな4人の、お互いを信頼し合い、お互いを思いやっている関係やその強い絆が、最後まで痛快で微笑ましかった。終盤でジェリーが「俺たちはチームだ」と言う瞬間が、特に好きだ。

その4人の元上司で、彼らが現役復帰した時もまた上司となる老獪なガーソンを、ジェームズ・クロムウェルが好演。

そのガーソンの俗物ぶりと4人の男たちの清々しい生き様のコントラストが、最後までさりげなく描かれている秀作。

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