2024年8月10日土曜日

ミスミソウ(2018)

 『ミスミソウ』。日本のホラー映画。内藤瑛亮監督作。主演は山田杏奈。

陰湿な虐め。ひと時の癒し。放火。その後の事件でカタルシスを覚えたが、さらなる猟奇的な展開に、詰め込みすぎだろ!と笑ってしまった。リアルさに欠けた。やりすぎだと思った。コメディにすら感じた。ホラー映画ファンには楽しめる作品だろう。お目当ての山田杏奈は眼福だった。

2024年8月8日木曜日

ケープ・フィアー(1991)

『ケープ・フィアー』。アメリカのサイコスリラー映画。マーティン・スコセッシ監督作。

冒頭の刑務所から出所する時から恐ろしい雰囲気を漂わせている、ロバート・デ・ニーロ演じるマックス。彼を裏切った弁護士とその家族を執拗につけ狙う様には寒気がした。先日観た『ザ・ファン』の彼も怖かったが、本作の彼はより恐ろしくて体つきもキレキレだ。また、今回は色気漂うジェシカ・ラングにもなぜか魅せられた。

過去に執着するのは毎日少しずつ死んでいくのと同じ。正にその通りだな。

1962年に公開された『恐怖の岬』のリメイク。主演のロバート・ミッチャムとグレゴリー・ペックも本作に出演している。

2024年8月7日水曜日

ドリームプラン(2021)

 『ドリームプラン』。プロテニス選手ウィリアムズ姉妹の父親リチャードの生き様が描かれた、アメリカの伝記映画。

ハンサムな役が多いウィル・スミスが気難しい中年男性を演じてアカデミー主演男優賞を受賞。彼自身は実際には本作のような人間臭い役をもっと演じたいのではなかろうか。以前、本当は俳優よりもラッパーをやりたいけど映画の方が儲かるんだ、みたいな事を自嘲気味に言っていたことが思い出される。あれだけの大スターでも自分の思い通りにならない事が他にもまだたくさんあるんだろうな。そんな彼が、オスカーの授賞式で自分の妻を揶揄された事に怒ってそのきわどいジョークを言ったクリス・タッカーに暴行を加えた。ただ、今観返しても、顔ではなく胸を平手打ちしただけにしか見えないが、ネット上では、タッカーは頬を引っ叩かれたことになっている。叩くこと自体がいけない事だとは思うが何だか釈然としない。

バラエティ番組『さんまのお笑い向上委員会』で陣内智則が、自分だけならともかく彼の舞台のスタッフをも馬鹿にされたことに怒って、テレビの収録中にもかかわらず、その暴言を吐いた永野を追い回した挙げ句に馬乗りになって怒鳴りつけた事が最近話題になった。コメディっぽくすることが出来ずに世間から暴力的な男とみなされた彼は、後日、あれは妻の為に怒ったあの時のウィル・スミスみたいなものだ、と弁明していた。

倫理的にも感情的にもどうしても許せない相手が現れたら、どうすればいいのだろう。

2024年8月1日木曜日

フォーカス(2015)

 『フォーカス』。アメリカのクライム映画。グレン・フィカーラ監督作。ウィル・スミス主演。

詐欺師の映画と言えば『スティング』。これが未だに最高だ。『オーシャンズ』シリーズは面白いがお洒落すぎるし複雑すぎる。

本作の詐欺師たちのお話は、面白かったが、そんなにうまくいくはずないだろ!と言いたくなるほどばかげていた。ロマンティックコメディとしては良いのかもしれないが、全くリアルに感じられない物語で話のオチにも度々がっかりさせられた。ただ、マーゴット・ロビーの美しさだけは記憶に強烈に残った。好きなタイプではないのにセクシーな服を着る彼女は正に天使だった。『バビロン』や『バービー』もお目当ては作品のテーマというよりも麗しくて妖艶な彼女だった。キム・ベイシンガーを思い出す妖艶さだ。

2024年7月31日水曜日

哀れなるものたち(2024)

 『哀れなるものたち』。アイルランド、英国、米国合作のドラマ映画。ヨルゴス・ランティモス監督作。

エマ・ストーンのセックスをしている時の全くエロく感じない野獣じみた絶叫を観て、アダルトビデオの監督が、我々は男のオナニーのための映像を撮影している、と言っていたのを思い出した。私が見慣れている彼らが撮影したセクシー女優たちは色気をふりまいているというよりも男をその気にさせる演技をしているということなのだろう。そして、ストーンが演じていたのは男の目を意識せずにひたすら己の快楽に浸っている女。世間では『恋人たちの予感』のメグ・ライアンみたいに感じているふりをしているだけの女性も少なくないんだろうな。

本作では主人公が売春宿で働き始める。初めは違和感を覚えたが、よくよく考えると、世話になっている男たちはたくさんいるのにお金で彼らの相手をしているだけの売春婦だけが穢れていると思われているのはやはりおかしい。初体験をさせようと二人の息子を連れてきた紳士を観てますますそう感じた。神聖な職業とまでは思わないが、極端に売春婦たちが汚らわしいと蔑まれるのは社会が男性優位だからだろう。そんな事を気づかせてくれた作品だった。

風俗店に関して言えば、以前、病気が怖いから行きたくない、と女友だちに言った時、彼女は、風俗嬢よりも男と寝ている普通の女はたくさんいる、むしろ、病気を持っている可能性が高いのは風俗嬢ではなく普通の女たちの方だ、風俗嬢は店からの指示で普通の女たち以上に健康診断を受けている、と力説していた。多分本当なのだろう。

2023年公開のマーゴット・ロビー主演作『バービー』と同様にフェミニズムの映画として絶賛されている本作だが、両作とも私にはファンタジーが過ぎたので作品としては好きになれなかった。しかし、主演俳優はどちらも大好きだ。

2024年7月27日土曜日

恋人たちの予感(1989)

 『恋人たちの予感』。アメリカのロマンティック・コメディ映画。ロブ・ライナー監督作。主演はメグ・ライアンとビリー・クリスタル。

『スター・ウォーズ』でレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーも普通の中年女性役で出演。テーマは、男女の間に友情は成立するか。意見を求められたら、どっちでもいいと答えざるを得ない極論だ。我々は曖昧な世界で生きているのだし、色々な形の愛情と友情があってもいいのではなかろうか。

『哀れなるものたち』でセックスをしまくる役柄を演じていたエマ・ストーンを観た時、本作でメグ・ライアンがレストランで性的に興奮しているふりをしている場面を思い出した。

2024年7月26日金曜日

アナライズ・ミー(1999)

『アナライズ・ミー』。アメリカのコメディ映画。監督はハロルド・ライミス。初観賞。

ロバート・デ・ニーロとビリー・クリスタルの共演作と知り、かなり期待したが、コメディにもかかわらずあまり笑えなかった。芸達者なお2人が出ているのに物足りなかった。よくよく考えてみるとお2人ともまあまあ好き程度の俳優さん。大ファンではない。特にビリー・クリスタルは、好感を持てたのは『恋人たちの予感』のみで、共演のメグ・ライアン程好きでもない。

巷では未だに人気作。製作から四半世紀も経っているので、もう少し早く観るべきだったのかもしれない。

2024年7月13日土曜日

久しぶりの投稿

怠け者の為、投稿が滞っていた。また、この度、久々に読み返してみて、自分がいかにつまらなくて冗長な投稿をしていたことに気づいた。今後は、もっと自由な文章を気楽に投稿しようと思う。

2023年10月25日水曜日

グランツーリスモ

『グランツーリスモ』

ドラマ映画。実話。134分。2023年公開。ニール・ブロムカンプ監督作。アーチー・マデクウィ主演。デヴィッド・ハーバーとオーランド・ブルーム出演。

レーシングシミュレーションゲーム、グランツーリスモのゲーマーがプロのレーサーになるお話。

一般人のゲーマーが実際のレースに挑戦してプロのライセンスを獲得するという漫画のような実話に興味が湧き観覧。ゲーマーだった若いヤン・マーデンブローの、トレーナーのジャックにしごかれながら、レーサーとしての体力を身に付けつけるべく体を鍛えつつ数々の試練を乗り越えてプロにはなれたものの、その後、クラッシュ事故を起こして挫折しかけるといった姿が、無駄を省いたスタイリッシュな映像でリアルに描かれていて、最後まで惹きつけられた。ヤン役のアーチー・マデクウィが有名ではなくて癖のある俳優でも無かったので、実在するヤンの物語に集中できたのもよかった。役者の中で好感が持てたのは、オーランド・ブルームも存在感はあったが、やはり、鬼トレーナーのジャックを演じたデヴィッド・ハーバー。レーサー時代に叶えることが出来なかった夢をヤンに託した、武骨な男ならではの愛ある熱血指導や叱咤激励をする姿にずっと目を奪われた。彼だから醸し出せる雰囲気に酔いしれた。

『フォードvsフェラーリ』ほどの感動とまではいかなかったものの、面白いサクセスストーリーだった。 

2023年10月6日金曜日

バービー

『バービー』

コメディ映画。114分。2023年公開。グレタ・ガーウィグ監督作。マーゴット・ロビー主演。

おもちゃの世界のバービーランドで楽しく生きていたバービーが、死について考え始めたのを機に現実世界に行って真実を悟るお話。

「女子供は黙ってろ」と怒鳴る父と、「男社会のこの国では女は損」とよく愚痴ったり嘆いたりしていた母の子供だったので性差別には割と敏感に育ってきた。そんな私には、母が敬愛していた田島陽子先生は、面白いけど何か従えないな、と思っていたが、ここ数年で観覧した『スキャンダル』や『プロミシング・ヤング・ウーマン』といった作品から、性差別もアメリカでは少しずつ変わり始めてきているのを感じ始めていた。そして、『レディ・バード』、『ストーリー・オブ・マイライフ』と本作を監督したグレタ・ガーウィグは、『ドント・ウォーリー・ダーリン』を監督したオリヴィア・ワイルド同様、女性解放問題について深く考えさせてくれる女性だ。本作は、ファンタジー物で色もピンク過ぎたので個人的には好みではないが、それでも、虚勢を張る男たちへの彼女の意見には共感した。

出演者に関しては、主演のマーゴット・ロビーが、前作の『バビロン』と同様に、本当に美しくて艶やかで演技もまた素晴らしかった。終始輝いていた。

公開前に耳にした原爆のきのこ雲は本編には現れず。観覧後に詳しく調べてみたらSNS上の話であった。反核の精神は忘れるべきではないが、あんな騒ぎで本作の観覧を止めるのはもったいない話だ。