2021年2月12日金曜日

ラ・ラ・ランド

2019年4月、キネマ旬報シアターにて、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』を初観覧。リアルでシリアスな物語と洗練された作りに感動した。ただ、その一週間後に観覧した、楽天的なミュージカル『グレイテスト・ショーマン』が楽しすぎて、そして、その楽曲が素晴らしすぎて、本作の感動は薄れてしまっていった。だが、ネット上で本作のタイトルを目にするたびに、いつかまたゆっくり観賞しようと思ってはいた。そして、2021年1月、満を持して、丸の内ピカデリーにて再観覧した。

ジャズ・ピアニストのセブと女優志望のミアが、惹かれ合いながら、励まし合いながら、それぞれの夢を追いかける物語。

その若い二人は、まず、交通渋滞の中で出会った。その時の印象は、お互いあまりよくなくて、その後の再会の時もそうだった。だが、その再会時、ミアは、セブのピアノ演奏には惹かれていた。そして、その後も、またあるパーティで再会。それから、二人の距離は徐々に縮まり、いつしか、恋人同士になり、お互いの夢を応援することとなった。

ミアを演じているのは、エマ・ストーン。ストーンってこんなにブスだったっけと感じる程、序盤のミアは魅力的ではないが、セブと仲良くなり恋仲になっていくにつれて、彼女はどんどん可愛らしくなっていく。恋をして綺麗になっていくミアには本当に魅せられた。セブ役のライアン・ゴズリングも好演していたが、ミアを演じたストーンの方が光って見えた。

一番印象に残ったのは、旧友のバンドに加わって、コンサートで何とも言えない笑みを浮かべながら演奏しているセブを、ミアが見つめるシーン。その二人に、自分に嘘をついていないか問われた気がして、2回目の観賞時は、涙が零れた。

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