2022年12月30日金曜日

ザ・メニュー

『ザ・メニュー』

サスペンス映画。2022年公開作。監督はマーク・マイロッド。アニャ・テイラー=ジョイ主演。レイフ・ファインズとニコラス・ホルト出演。202212月にMovix亀有にて初観賞。

謎めいた一流シェフが仕切っている予約困難な孤島の超高級レストランで、ある特別なコース料理を一緒に味わうことになった裕福な客たちが徐々に異常なもてなしを受けるお話。

『ミッドサマー』や『セブン』が脳裏によぎる、グロい描写有りで少し怖めの、喜劇と言うよりも悲劇。

美食家ではないので観る気は無かったのだが、ニコラス・ホルトが出ているのを知って興味が湧いた。2019年に『ライ麦畑の反逆児』を観覧した後に、その主演を務めた演技の上手い美青年のホルトが、私の好きな映画『アバウト・ア・ボーイ』に出ていた生意気な子役の成長した姿だと知って、それ以降、彼には注目していた。そして、今回、久しぶりに彼をスクリーンで見たくなった。本作では難しい役を見事に演じ切っていた。今後も機会があったら観てみたい俳優さんだ。

金持ちだが人間的に問題がある客たちの中で、唯一まともで毅然としていた若い女性マーゴをアニャ・テイラー=ジョインが好演。昨年12月に観た『ラストナイト・イン・ソーホー』や先月観た『アムステルダム』ではあまり好きにはなれなかったが、今回は、ほかに魅力的な若い女性がいなかったせいかもだが、すごく綺麗に見えた。特にその鋭い眼差しが印象的でその独特な美しさにほれぼれした。そして、彼女が頬張るチーズバーガーがほかの高価そうな洗練された料理以上に美味しそうに見えた。

レイフ・ファインズがその店の奇妙な料理長を熱演。今年3月に観覧した『キングスマン:ファースト・エージェント』の時と同様、素晴らしい演技だった。本当に素晴らしい俳優さん。

正直、好みではなかったが、退屈でもなかった。むしろ、不思議と楽しい観覧だった。上映時間106分。丁度いい長さだったから、そう感じられたのかもしれない。

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