2022年10月28日金曜日

ブレット・トレイン

『ブレット・トレイン』

アクション・コメディ映画。2022年公開。デヴィッド・リーチ監督作。ブラッド・ピット主演。真田広之出演。原作は伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。2022年9月にTOHO流山おおたかの森にてIMAXで初観賞。

東京発京都行きの新幹線に乗り込んでブリーフケースを盗むよう指示された殺し屋レディバグがその任務遂行のために奮闘するお話。

含蓄がありそうなセリフが多々あったが、今後の人生の糧になるような言葉では無いような気がして、大方、聞き流した。何も考えずに目の前で繰り広げられるアクションを楽しむ作品。最後までアクシデントの間が絶妙で面白かった。

レディバグをブラッド・ピットがお茶目に好演。話し方だけでなくアクションも他の作品同様カッコよかった。そして、レディバグが盗むブリーフケースの持ち主だった二人組のギャングのうちの一人、レモンが、『きかんしゃトーマス』の大ファンで常にそのアニメ番組を通して物事を考える様が愉快だった。何か一つの事に熱中できず、何事にも浅い知識しかない私にとっては、羨ましくもあった。そのほかの登場人物で強く印象に残ったのは、やはり、日本人俳優である、真田広之。『座頭市』へのオマージュなのか、仕込み刀での殺陣がカッコよかった。現在、日本で大人気のお笑いコンビかまいたちの一人山内健司に似ているマシ・オカも車掌として出演。2006年から放送されていたTVドラマ『HEROES』にレギュラー出演していた為、米国では有名な日本人の一人らしい。そのドラマシリーズで、もともとは「バンザイ」だった彼の決め台詞をアドリブで「ヤッター」と叫んで、その後、それを定着させた、と聞いた時、米国での日本のイメージってまだまだ古いんだなと感じた。真田広之も、2003年公開のトム・クルーズ主演映画『ラストサムライ』ではアメリカ側のスタッフに日本文化について熱心に進言していたらしい。洋画で少しずつ不自然な日本の描写が減ってきているのも、ある程度は、彼らのような世界で活躍している日本人俳優のおかげなんだろうな。そして、ずっと声だけの出演だったが、最後に少しだけ登場したサンドラ・ブロック。2022年6月に観覧した『ザ・ロストシティ』にもブラピと共演していたが、幾つになってもお綺麗なお方だ。

殺す気満々の格闘、銃撃、剣戟の連続だったので流血シーンも多々あったが、展開がスピーディだったので悲壮感はほとんど無く、ただただ楽しかった。アクション映画の良作。

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