2021年7月23日金曜日

グーニーズ

先日、『グーニーズ』をTV画面にて初観賞した。それまではシンディ・ローパーがテーマ曲を歌っているくらいしか知らなかった。1985年公開の少年冒険映画。

グーニーズを名乗る少年たち、チャンク、マウス、データ、マイキー、マイキーの兄ブランドにブランドの2人の女友だちが加わり、伝説の海賊、片目のウィリーの残した宝物を探し出す冒険譚。

ぽっちゃり少年のチャンクが登場するシーンと、彼とマウスの関係が、何度も観ている『スタンド・バイ・ミー』のバーンとテディのそれを思い出させる。チャンクとバーンのような、小太りな面白い少年はアメリカにはよくいるのだろうか。考えてみたら、日本にもよくいそうなキャラだ。肥満気味の子供は可愛くて何だか可笑しい。おしゃべりマウスとテディを演じているのはコリー・フェルドマン。当時は人気子役だったようだ。本作の翌年にリヴァー・フェニックスと『スタンド・バイ・ミー』で共演。当時の映画ファンにとっては興味深い組み合わせだったに違いない。あの名作の再観賞時の楽しみが増えた。

そして、グーニーズの少年たちが自転車に乗っているシーンや弟マイキーと兄ブランドの関係性が、1982年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督作『E.T.』を思い出させた。スピルバーグは本作の原作者でもあり製作総指揮でもあるらしい。そのせいかストーリーは面白かった。ただ、映画自体も割と面白かったが、古代文明や何百年前の伝説といった話にはあまり興味が湧かない私にとっては、大好きな作風ではなかった。しかし、幼い頃か、せめてその頃の記憶をまだ割と覚えている20代の頃までに観ていたら、そして、今回がそれ以来の再観賞だったら、懐かしさも手伝ってより楽しめただろうとは思う。スピルバーグの『インディ・ジョーンズ』シリーズが好きな方には楽しめる作品ではないだろうか。

ティム・バートンが監督した、1989年公開作の映画『バットマン』を初観賞したのは2年前。古いが評価の高い作品だったので期待していたのだが、どうしても同時期に観たクリストファー・ノーランの2008年公開作『ダークナイト』と比べてしまい、私にとってはまあまあの作品でしかなかった。『グーニーズ』も古いけど評価が高い作品だが、私にとってはまあまあの作品。娯楽大作は、公開時の時代を反映しているので機会があればなるべく早く観ておいた方がいいだろう。

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